血栓よろしく坊や一人で止まっている。
2022 10/30赤3金3 -10k
この日は買い物のために街に出たら医学部メンバーのK君とバッタリ出会った。
K君はこれから4麻セットだというので、観戦にいった。
正直全然打つ気は無く、知り合い同士がお金を動かすのを安全な位置から眺め、コーラでも飲みながら愉悦するつもりだった。
だけど皆あんまり楽しそうに麻雀するものだからうずうずして、
気づいたら座っていた。
メンツは塾講師のI君と医学部メンバーのK君それと人生下振れ君とH君だ。
最初は赤3金1、20ー40のルールだったのに
俺が四人は不慣れなのを知って、四麻専業の塾講師雀ゴロのI君が
即座にレートアップを申し込んできた。きついよ。
「ハロウィンだし赤3金3にしようよ」などと、支離滅裂なナンパ師みたいことを言っていた。
俺が渋ると他の雀ゴロ達も「金が2枚増えるだけだからそんな変わらないよ。それにハロウィンだし。」と舌なめずりしながら言ってきた。
普段ならニコニコしながら断るところだが、カモ扱いされて熱くなった俺は即座に了承した。まあハロウィンだしな。
赤3金3になった途端人生下振れ君が人生で下振れた分だけ上振れて、最近麻雀の勝ち金で350kのスーツを買ったI君が六連ラスで5万出ししていた。
大学の状態力学でレートを上げたものは刺さりやすいというのを学ばなかったのかな?
俺は提案に乗った側なので当然20kほど浮いていた。
I君の先制リーチが入っている時に上の聴牌をした。
リーチ者のI君の川に6sがあって白ぽっちが枯れていたので黙っていたが
俺は全身の毛穴から脳汁が滲み出ていてので、多分バレていたと思う。
結局I君が上がってこの手は空ぶった。
悔しくて自分の手牌を開けて「上がりたかったー!」と言ったら
K君が「なんで上がらんの?」と明らかな挑発をかましてきたので
言葉にならない大声をあげて威嚇しておいた。
刺さって静かに打っていたI君が東発の親番で急に噴き出した
4枚出和了4枚位オール6枚オールとわずか3局で34枚ほど稼いでいた。
I君は当然みたいな顔してたけど、パンツはびしょびしょになっていた。
やっぱり赤3金3は怖いね。
オーラス親番
I君30000下振れ37000俺15000K君8000(数字は適当)
K君の先制リーチが入っていた
筋もだいぶ通っていて絶望的な聴牌で苦しみながら押していた
確か四人はリーチすると一回ツモるたびに3%で上がれるんだったか
K君がツモるたびに寿命が縮む思いをしていた。
3段目に入った時に北をひょっこり持ってきた場には北が2枚切れていて
白ポッチが残っていた
北切りモギリーも考えたが経験からこういうの腹括ったほうが上がれるなと思い、6sを切って「ウィーチデェース!!」
俺の手を見たK君が俺の肩を叩き手牌を見せてきた。
K君も北待ちやんけ!!
こうなったらもう男と男のツモ合戦。どう見ても誰も手出しできない。
いやしてはいけない。
そんな男同士の勝負を楽しもうとしていたのに、俺がリーチした同巡
なんと下振れ君が1発消しにチーしやがった。
ため息がでた。下振れ君は天鳳9段みたいだけどリアマは初級以下だね。
俺はツモ牌を見るまでもなく引きヅモ、当然そこにいたのは白ポッチ。
俺がツモった時に下振れ君は自分のしでかした事のデカさに気づき周りに謝罪を始めた。当然だ、普通なら責任払いになってもおかしくない。
だが俺は下振れ君を責めることはしなかった。
こういうのは自分で気づくしかない。
結局この日は場を乱した下振れ君が運だけで60kほど勝ち、俺らは全員負けていた。こういう人でも勝てるんだから麻雀は怖いね。
結局負けてしまった。四人打ちは引退だな。
腕が出ないし、俺は行政書士の勉強で忙しいのだ。