記者会見でなぜ?
音無ほむら対仁藤夢乃外の事件の訴状がウェブ上にアップロードされています。
https://note.com/otonashihomura/n/n512a47c2625e
この訴状を見ると、不思議な点があります。
一般社団法人Colaboと仁藤夢乃さんが原告となり、暇空茜さんが被告となった訴訟に関する原告側の記者会見で、原告弁護団は、なにゆえ音無ほむらさんを攻撃したのかということです。
正直、「Q5 使用していないタイヤ関連費用を不正に都に請求し受給しているという事実はあるか」に対する回答としては、エコーニュースの記事を引用する必要はなかったし、まして実名を配付資料に記載する必要はなかったように思います。この記者会見では、暇空茜さんを被告として訴訟したことの意味を、マスメディアを通じて、広く国民に知らせることが目的となっていたはずだからです。
また、このときの記者会見では、
と太田弁護士が発言したとされています。正直、暇空茜さんを被告とする訴訟の記者会見で、エコーニュース運営者を「古参のストーカー」と呼ぶ必要性はないし、エコーニュースについて「そういう稚拙で、でもとても悪意に満ちているデマが何とか網羅しただけで17ある。」と述べる必要もありません。
要するに、エコーニュースの中の人からすると、自分が被告となったわけではない事件に関する記者会見で、自分の実名が晒されて、弁護士から自分がストーカーだの悪意に満ちたデマの発信者だのと糾弾されたわけですから、怒るのは当然です。
そして、エコーニュースの中の人は、名誉毀損訴訟で定評のある弁護士に相談して民事訴訟を提起したわけで、手続き的に正義を実現しています。自分の怒りが的外れなものであればたしなめられる覚悟はしていたはずですよ。その分野でトップレベルの弁護士に相談するってそういうことですから。
そういう意味では、この訴訟で被告代理人として名を連ねた弁護士さんたちは、「仁藤さんたちとエコーニュースの中の人とでは、人間としての価値に差があるから、前者は後者にひどいことを言っても良く、前者にひどいことを言われたからって怒るのは不正義だ」と考えているように思います。
まあ、上記記者会見に同席していた弁護士まで被告とされていることに憤ったのだという話をされるのかもしれませんけど、訴え提起時の記者会見って、判決言い渡し直後の記者会見と異なり、ある程度十分な準備期間を取れますので、少なくとも会見に出席する弁護士は、記者会見配付資料を事前にチェックするのが普通なので、「資料の中で、第三者の実名出すのは行きすぎではないか」というアドバイスくらいは出せたと思うんですよね。
あと、記者会見の中で一人が暴走して第三者の名誉等を毀損する発言をし始めたときに、同席していた人たちは、それを抑えなくて良いのかという問題もあります。まあ、原告本人はいろいろな思いがあって被告を訴える決断をしたので、原告本人が被告本人に対して強い非難を記者会見で述べてしまうのは仕方がないし、それをあえて制しないというのは理解できるのですが、代理人弁護士が被告でも何でもない第三者を記者会見で攻撃するのを黙って見過ごすって、私には理解しがたいところです。