[ep.21] 100.6km
【メインテーマ】
100km歩こうよ大会 in 摩周・屈斜路 2019の実行委員がリアルに100kmを歩くことを決意し、実行したらどうなるのか?
【前回の記事とあらすじ】
[ep.20] あと少しで大会が終わる
ゴールまでもう少しのところまで来ました。
●ゴールまであと500m / 今、何を思うのか
この大会の徒歩参加も、残すところあと500m程度でゴールの「川湯ふるさと館」に到着します。「足湯」と「郵便局」がある交差点を左に曲がればゴールが見えてきます。
街の中に入り遮蔽物が増えてきたので、前方を歩いていた徒歩参加者は見えもうなくなってしまいました。
時計の針も9:00を越えました。ここからなら、這いつくばってでも時間内にゴールする自信があります。それくらい、ゴールはもうすぐそこまで迫ってきています。
いよいよ道路脇にある看板でさえも、ここが「川湯」の集落であることをアピールしてきました。
この後、左側にある大鵬相撲記念館を通過していきます。時間があれば立ち寄れるのですが、さすがに意図的なコースアウトはNGでしょう。別の機会に訪れましょう。
おみやげ・飲食街を抜けていくと、最後の青看板が出てきます。
この看板に左への道は表記されていないですが、ゴールへはこの交差点を左に曲がります。写真では小さすぎて見えないのですが、正面に信号機と、信号機の下にサポートスタッフ数名が立っているのが見えます。
ゴールを目前にして、やけに頭はスッキリしている感じでした。身体の疲れ、特に足の疲労・足裏のマメはとっくに車椅子に乗らせてもらえるレベルだと思うのですが、眠気もなく、朝の清々しさを感じられています。
他の徒歩参加者の方々は、ここの道を歩いている時にどんな思いで歩くのでしょうか。やっとゴールに着いた、もう少し歩きたかった、もう二度と歩くもんか、つらい…、うれしい…、もしかしたら無心ということもあるかもしれません。
バディのあいぼん氏は、道中の後半で「リタイアしたら来年も歩かなきゃならないから、出来ればゴールしたい」と話していたのを思い出しました。そうか、そういう考え方もありましたね。
私は、どんな思いで今この時を歩いているのでしょうか。この瞬間を一言で表すとしたら「晴れやか」なのだと思います。フィジカル面は別として、メンタル面でのストレスから開放された状態です。もう時間に追われなくていい、あとは川湯ふるさと館の敷地に入ればいい、心に巻き付いていた重い鎖が解れたような感覚です。
●交差点を左に曲がり、ゴールへ
交差点では、第5CPでタイムチェッカーをしていた地元本部スタッフの上村氏と佐々木氏らに迎えられました。左に曲がっていき、川湯ふるさと館に向かいます。建物までに、ちょっとした上り勾配があるのが最後の難関です。
大会幹事長の加藤氏が、ゴール時の動画を大会公式facebookページに投稿してくださっていました。
大会実行委員長・松山氏の長男が、私に野草花を渡してくれました。同じく次男はあいぼん氏に野草花を渡していました(花の名前を失念してしまいました)。この時にTHE ALFEE「星空のディスタンス」をみんなで歌っていることには理由があるのですが、説明が長くなるため、いったん端折ります。この曲を聴くと今でも感極まります。
●9:10、ゴール「川湯ふるさと館」に到着し、100.6kmを完歩
そしていよいよ、ゴールの瞬間です。ゴール前で記念撮影を行います。まずは、バディのあいぼん氏と。
そして本部スタッフも交えて記念撮影。この写真の構図を作ることを目的として100.6kmを歩いて来たようにも思える一枚です。
徒歩参加者が全員ゴールした達成感を仲間たちと分かち合いたい…と思った矢先に実行委員長の松山氏より「申し訳ないんだけど、もう閉会式をやらなくちゃいけなくて、早く中に入ってもらえないか」と急かされ、この写真の集まりは直ちに散会しました。
●閉会式
私とあいぼん氏が川湯ふるさと館の屋内に入り、入口寄りの空いているスペースに腰を掛けたあたりで、閉会式が始まろうとしていました。
閉会式が始まる直前に、ゴール前で実行委員長松山氏の伜から手渡された野草花と、ゴールでもらった完歩証を写真に収めました。
閉会式の式次第は下記のとおりです。
・閉会宣言
・大会実行委員長挨拶
・体験発表会
・後夜祭案内
・忘れ物案内
・閉会の言葉
司会のドロンジョ様が閉会宣言をし、閉会式が始まります。
大会実行委員長挨拶は、動画が撮影されていました。
体験発表会とは、完歩した人、サポートした人、リタイアした人が、この大会を通して何を体験できたのかを発表する場です。意見発表希望の方が「摩周ラムネが美味しかった!」と熱を込めて発言していたのは、非常に同調できました。
後夜祭案内は、この日の19:00から「お宿 欣喜湯」で行われる後夜祭の集合場所や、この時は9:20くらいですが、19:00までどう過ごすか、といった案内です。この場所・川湯ふるさと館には、15:00まで滞在できると説明しました。
忘れ物案内は、コース上に置き忘れたものの案内です。現在も下記のページで案内をしています。
最後は、この大会の創設者でもあり大会幹事長でもある加藤敏明氏による閉会の言葉で、本当のオーラスを迎えます。大会にかける熱い思いを滔々と語られました。
加藤氏の話も終わり、本当に大会が終わりを迎えました。三々五々(※)に散会していきました。
※ここでいう「三々五々」は、一般的な「そこに三人あそこに五人というように人(もの)が行動している様子」という意味です。川湯温泉街には「三三五五」という地元では有名な飲食店があるので区別が必要です。
川湯温泉 味どころ 三三五五
http://www.kawayu3355.com/
近くにねぎぽぽ夫妻がいたので、私とあいぼん氏の写真を撮影していただきました。
この写真を撮影していただいた後すぐに、片付けが始まりました。恥ずかしながら、私はこの撤収に参加できるほどの体力を持っていないため、ブルーシートが剥がされた後の絨毯の上に臥せました。
こうして、無事に(羆は出没しましたが)大事に至る事件や事故もなく、2019年大会も終わりました。
大会は終わりましたが、この大会の記録を振り返り、何を得られたのか、来年以降に活かせるのかをまとめてみたいと思います。