[ep.11]非日常のランドマークと、テクノロジ過信へのアンチテーゼ
【メインテーマ】
100km歩こうよ大会 in 摩周・屈斜路 2019の実行委員がリアルに100kmを歩くことを決意し、実行したらどうなるのか?
【前回の記事】
[ep.10]跳梁跋扈を喰らう己の弱さ
●なんだろう、「なんだろう橋」
まるで市井の人たちに見られてはいけないかのように、第3CP「道の駅 摩周温泉」の建物の裏側から抜け出していくのが正しいコースです。
竹杖を両手に持ちながら歩いて折り、かつ満身創痍の足を庇いながら移動しているので、カツンカツンと大きな音を鳴らしながら歩きます。近くにいる人(100km大会参加者ではなく、地元住民か一般観光客)からは、ものすごく怪訝そうな表情で私への視線が感じられます。
変わった色の横断歩道を渡ると、釧路川にかかる歩行者専用の橋に到着します。
歩行者専用の橋の名前は「なんだろう橋」。
この変わった名前は、この橋が大会のコースになって以来、名前の由来を不思議に思っていました。地元本部スタッフに聞いても「なんだろうね」と返されてしまう始末で。答えが見つけられていませんでした。
どうにか名前の由来を解明できないかと思い調べてみたら、「弟子屈なび」の「水郷公園」のページ内にて説明書きがありました。
地元の中学生により、「遠くから観ると一体なんだろう?と思った」ことからこの名前がつけられました。
それにしても、橋の入口の部分にある説明書きにて名前の由来を記載しているものかと思いきや、木材に関して詳しく説明しているのみでした。
誰もが気になる「名前の由来」に一切触れないスタンスに、なんだろう橋への設計・建造における、ひとかたならぬこだわりが滲み出ています。
先程「水郷公園」について触れましたが、水郷公園には水車のある小屋がありました。公園内はコースではないので立ち寄らずに、外側から写真を取りました。逢魔が時のせいか、やや手ブレしてしまいました。
●今どきGoogleマップ非対応、釧路川沿い遊歩道
水郷公園を正面にしてから、釧路川沿いの歩道を歩いていきます。この道はGoogleマップには登録されておらず、オンラインでのコースの登録が出来ずに困りました(現在もGoogleマップでのルート登録ができません)。
ですので、敢えて自分でイメージ図を作ってみました。こんな流れになります。
釧路川沿いを歩いていくと、道道717号にぶつかります。橋を渡らずに西(この地図でいうと左)に曲がり、北(上)→西(左)とS字に移動します。
交差点に差し掛かるところに、青看板が出ていました。
右に曲がると、しばらく前に歩いたビラオスキー場の方に戻ってしまいますので、道道717号を西(この看板の場所から言うと左)に曲がります。信号がある交差点を南下します。
●弟子屈町の新たな観光資源?弟子屈町弟子屈中学校
次の信号まで真っ直ぐ歩くのですが、かなりデザインに趣向を凝らされた建造物が左手に見えました。撮影は失念してしまったのですが、よく見てみると「弟子屈中学校」であることがわかりました。
歩いているときは外観しか見られませんでしたが、上記のサイトで内観も見て、デザインも然る事ながら機能性や配置の意図の説明文を読み、さらに驚きました。
次の信号を西(先程の地図上で言うと左)に曲がると、当面の間はほぼ直線の道路です。私はこの区間で、己自身の中で戦争が勃発するのです。
[ep.12]頽堕委靡 につづく