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日記(2022/07/27)

蓮實重彦『ジョン・フォード論』を読み進める。トリュフォーが批評家時代にジョン・フォードを貶していたことを後になって「告白」したことが書かれている。自分も告白するが、ジョン・フォードを初めて良いと思ったのは2年前に見た『捜索者』で、それ以前にもいくつか有名なものを見ていたが、正直に言って良いと思うことはなくて、ひと月前に再見した『静かなる男』でやっと「啓示」を得る。。。いま読んでる『告白』でアウグスティヌスが30歳になってようやくカトリックの真理を理解できたことを神に感謝してるが、今そのくらいのテンションかもしれない。

退勤後、渋谷へ。今日はジョン・フォード特集じゃなくて、ホワイトシネクイントで『パトニー・スウォープ』。初ロバート・ダウニー・シニア。満席。不真面目な選挙で選ばれて社長になった黒人社員が奇抜なコマーシャルで一世を風靡する話。オープニングクレジット好きとしては、主人公の名前が何度も呼ばれる開票シーンで静かにクレジットを挿入していく演出がイカしてて良かった。架空のコマーシャル好きとしても架空のコマーシャルいっぱい見れて嬉しい。けどこんなに長かったけ?っていうくらい長い!85分くらいと聞いてたのに120分くらいに感じた。最後の方の場面で会社の前で変な詩を朗読する変人が出てくるところが一番好き。「ヒン」っていう自作の謎の言葉についてずっと何か言ってる。こういう細部の無駄な場面が積みさかなって冗長になっていることも確かだが!


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