日記(2022/09/17-19)
土曜日。PFFで友人と後輩の作品が上映されるということで京橋国立映画アーカイブ。感想はフィルマークスに書いたので省略。両作とも良かったなあ。昼に10人くらいでゾロゾロと高島屋行って一番安そうな店入った。夜は久々に大人数で飲み会。
日曜日。何年かぶりに『勝手にしやがれ』再見。もしかしたら高校時代の初見以来かもしれない。ラストでベルモンドが地面に倒れるときの転び方が強烈。足がピーンと空に向けて立てられ、身体各部のなかで一番最後に着地する。ゴダール二度目の商業映画デビュー作ともいえる『勝手に逃げろ/人生』の交通事故シーンでも、ジャック・デュトロンは足をピーンと伸ばして最後に着地させていたことを考える。
昼過ぎから外出して新しくできた菊川Strangerへ。『JLG/自画像』初見。「画面と画面の繋がりは遠くかつ正しいものでなければならない」。規則と例外の話はこのまえ見た『たたえられよ、サラエヴォ』でも繰り返されていた。ステレオが六芒星を形成し、ドイツ、イスラエル、パレスチナへと飛躍していく。劇場の音響で聴くゴダール。唐突に挟まれる水鳥の鳴き声がバカでかくて最高。
その後、ジョナサンで3時間くらい駄弁る。ジョナサンって他のファミレスよりもメニュー凝った料理が多いイメージ。ビーフストロガノフをほぼ初めて食べた。そのあと『勝手に逃げろ/人生』再見。見たあと彼女とずっと「めちゃくちゃ面白かった」言い続けていた。ゴダールで一番くらいに好き。
月曜日。ジム・マクブライド『ブレスレス』を10分くらい見たが、その後4~5時間くらい昼寝してしまったかもしれない。ショック。夜に続きを見る。リチャード・ギア主演。『勝手にしやがれ』のリメイクということで冒頭からやはり警官殺しなわけだが、銃撃シーンをオリジナルがジャンプカットで見せていたのに対し、こちらは車のリアウィンドウが割れるカットのみによって銃が撃たれたことを示すが、発砲が警官によるものかリチャード・ギアによるものか一瞬判別をつけにくくしているのはオリジナルと共通している。リチャード・ギアの過剰といってもいいクレイジー芝居はこの映画の疾走感を揺るぎないものにしている、これは好き。ラスト素晴らしい。ペキンパー的な時間操作による、圧倒的な映画の嘘!理屈抜きに良い。
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