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劇場版地球へ…のアルバムを発見した話

(見出し画像に劇場版準拠の絵を使いたかったけど全く描いていなかったのでとりあえず割と最近描いたソルジャーズでお茶を濁す)

 ハァイジョージィ 地球へ…にハマって10年越しの供給に恐れおののいてるハルカコだ
 何が起きたかって?
 それはAmazon Musicで劇場版地球へ…の曲を探していた時のことだ

 ツイッターで劇場版の話題を出したとき、ふとテーマ曲が聞きたくなった。
 だいぶ昔のアニメの曲だしないだろう…と思ったら普通にあった。やったぜ。
 ちなみにオープニングの「地球へ… Coming Home To Terra」とエンディングの「愛の惑星 All We Need is Love」ともに、ダ・カーポが歌っている。めっちゃ有名な歌手やん、そりゃあるわと後から気付いた。

 そこで気になったのは、収録されているアルバム名だった。
 それは「宇宙船 地球号~「地球へ…」によせて~」だ。

 「よせて」って何?アルバム名にばっちり作品名が入ってるんですけど…?―――深読みイメソンババアは直感した。まさかこれは、公式提供(?)のイメソンアルバムなのではないか、と。
 それは歌詞見ればたぶん即わかると思い、意気揚々と歌詞を検索してみたところ、半分くらい見つからなかった(少なくとも大手の歌詞サイトには載っていなかった)。
 そこで一つ仮説を立ててみた。歌詞サイトに載っている曲は、たぶん既存曲か、他のアルバムにも収録されている曲だろう。逆に見つからない曲は、このアルバムの書き下ろしで、まさに『「地球へ…」によせて』作られた曲なのではいか?
 そうと決まれば聞くしかない。既存曲だとしても、このアルバムに収録されたのは何か入れるだけの理由があるに違いない――そう決意してイメソンババアはAmazon Musicの海に漕ぎ出したのだった。

あらかじめ断っておきますが腐女子なのでそこのところご了承ください。


ググればすぐ出てくるけど、トラックリストは以下の通り。
1 見果てぬ夢
2 MAGICAL CITY
3 宇宙船 地球号
4 旅立つ時に…
5 地球へ… Coming Home To Terra
6 月から見た地球
7 AROUND THE WORLD -おまえが大きくなったら-
8 夜想楽(ノクターン)
9 大いなる彷徨(たび)
10 愛の惑星 All We Need is Love

 結論から言うと、確実に作品によせた曲は1、4、9で、書き下ろしかなと思った(5と10はタイアップなので省く)。2、3、6は「宇宙」や「近未来」をテーマにした曲なので収録された印象を受ける。7と8はちょっと判断に困ったけど、8は歌詞サイトに載っていたので別に書き下ろしというわけではなさそう。ただこの曲が大大大大大問題なのであとで詳述します。
 というわけで、以下1、4、7、8、9について覚え書きも兼ねて書いてみます。

1 見果てぬ夢
 もうこれね、フィシス視点だし、作品全体のテーマが散りばめられているしで、泣くかと思いました。コーラスも美しくて、アルバムのトップを飾るにふさわしい曲ですね…(ソムリエ顔)。2007年度版のアニメに使ってもよかったんじゃねえのと思うくらい。
 まじでいい曲なので聞ける手段がある人は聞いてください…

4 旅立つ時に…
 やけに明るい曲調だなと思ってたら「勇気出して ジョミー」とか言い出したので椅子から落ちた。嘘だと思ったら聞いてみてください。マジでジョミーの応援歌だった。歌詞にモロにキャラクターの名前出てくる感覚が久しぶりすぎた。
 「いつも誰か胸の奥で呼びかけている/語りかけてる/川の流れに逆らって/いったいどこまで行くのか」「このむなしさ/この苦しさ/僕の心は疑問だらけさ」とか、その他の歌詞はわりとジョミーだった。でもどうしても葉っぱを口にくわえて河原に寝転んでるジョミーの絵面が浮かんでしまう(ごめん)。

7 AROUND THE WORLD -おまえが大きくなったら-
 概念的に日本語版「グリーングリーン」のパパ視点。「地球へ…」にしては未来に希望がありすぎない?(逆に泣けてくる)(希望度はアニメ>映画>原作の順で高いと思ってる)

8 大いなる彷徨(たび)
 タイトルが壮大なので宇宙戦艦ヤマトみたいな感じかな?と思って聞いたら、銀河鉄道999だった。ゴダイゴの。めちゃくちゃA journey to the starsしてる。

9 夜想楽(ノクターン)
 まずそもそも曲としてめちゃくちゃ好みなんですが、歌詞がね・・・すごかったんです・・イメソンババア腐女子的にすごかったんです・・・
歌詞:http://j-lyric.net/artist/a04a9d8/l01fe6c.html

 一番の「君の夢の中へしのんで行こう」で「え?ブルーじゃん」って思い、空とか風にはそれぞれのあこがれや夢があるよねと歌っておいて、「僕の心には君への思いあふれ」と続くんですよ。やばいですよ、これは。空が抱くあこがれ、風の持つ夢と同じように、僕の心には君への思いがあふれてるんですよ…なにこのクソデカ感情…ポニョ、男→男のクソデカ感情好き…
 そして極めつけは「君の眠りのほとりに/やさしい夢のその奥に/僕の焦がれる心をどこに置けばいいだろう」ですよ。
 思い出してください。ブルーはジョミーの成長を、乳飲み子の頃から見守っていました。思念体で部屋に侵入したこともあったし、ときには夢の中に出ることもあったでしょう。ブルーにとってジョミーはそれこそ数百年単位で待ち焦がれた存在だったわけで、(本人の意思は置いといて)後継者にするつもりでいた。それはもう焦がれるどころじゃなかろう。まるこげだよ。
 ブルーが巻き込まなければ、ジョミーはやさしい夢の中のような、穏やかな生を送っていたかもしれない。でも巻き込まなければなかった。だからこそ「心からすまなく思っている」と感情を吐露したんじゃないかと思う(アニメ4話参照)。原作では同じシーンで、ジョミーの独白でブルーが「大きな悲しみ」を抱えていることがわかる。
 大事件じゃないですか。ゆりゆららららゆるゆり大事件だよ。
 そんなふうに焦がれながらも、それが悲劇を含んでいて、あんまり良い結末を迎えなさそうという示唆を「指にふれたハープの糸が/静かな悲しみを奏でている」から感じる。エモい。死にそう。
 まあジョミーは黒い瞳じゃないので別の人のことかもしれないんですけど・・・
 そこはまあ・・フィーリングでなんとかしよう(ゴリ押し)

 9だけ長いのは大目に見てくれると嬉しい。
 人類側の曲(キースとかシロエ視点)がなかったように感じたので、聞いてみたかったな~と思った。
 以上、最後まで書いておいてなんですが、ダ・カーポの公式サイトのディスコグラフィーにアルバムと収録曲が全部載ってました。
収録曲、全部このアルバムが初出でした。

全部書き下ろしじゃねーか!(スタジオ大爆笑のSE)

つ、つまり大事件の夜想楽も書き下ろし・・・・・?
「地球へ…」によせた書き下ろし・・・・・?
明らかにブルー→ジョミーのあれが・・・・・・・?(明らかではない)
(ちなみに歌詞サイトに載ってたのは、その後出たベストアルバムにたびたび収録されているからでした)

 10年くらい経ってこんなの見つけるとは思わんかったので、ちょっとテンション上がって書いてしまいました。アニメのリアルタイム視聴時はこのアルバムの存在すら知らなかったし、周りでも話題になっていた記憶がありません。アニメ放映時の反応とか、ここ違うぞ!とか発表当時のインタビューとか知ってる人いたらぜひ教えてください。ツイッターでもメールでも電話でもLINEでもいいから教えてくれ。
 劇場版、作られた時代が時代なので、キャラデザに原作の繊細さが全く生かされてないとか、ジョミーのフルチンとかオーバーオールとか、なきネズミのキモ……怖さとか、フィシスがワカメ頭になってしまった上に何言ってるか全然わからん…など、ところどころ音楽性の違いを感じるんだけど、特にラストシーンは大好きです。終わり方はだいたい原作と一緒なんだけど、「愛の惑星」が流れるのでなんか希望があるように思える。とても美しいシーンだと思います。
 とりあえずここまで。ツイッターでは長文が書けないので、ここで撒き散らしてみました。劇場版放映当時の雑誌漁ってからまた加筆修正するかもしれない。