手嶌葵「Alfie」 唯一無二の歌声によるバカラックの名曲
バート・バカラックの代表曲の一つ「Alfie」。
今回取り上げるのは、手嶌葵の2008年のアルバム「The Rose ~I Love Cinemas~」に収録されているもの。
「Alfie」はスタンダードナンバーとして数多くの名演がある。
ディオンヌ・ワーウィック、バネッサ・ウィリアムスもいいし、バーブラ・ストライザンド、ナンシーウィリアムス、松田聖子、藤井風も素晴らしい。
どれも表現力豊かに、時に囁き、時に歌い上げ、強弱をつけ、メロディフェイクしてそれぞれの個性を表現している。
その中で手嶌葵の歌唱は、最初から最後まで一貫して、ささやくように歌い続ける。
その声は優しく包み込むような唯一無二のものだ。
数ある「Alfie」の中でも、涙腺を刺激する一番心に沁みる歌唱だと思う。