【音楽雑記】#71 柿原朱美「Face To Face」「Living Together」(1992年③)
今井美樹への提供曲
柿原朱美は今井美樹の作品で知った作曲家だった。「空に近い週末」「 夏をかさねて 」「retour 」「泣きたかった」ほか情緒に訴えかける温かみのあるバラード作品を提供していた。
前に書いたが、自分は佐藤準氏がアレンジをしていた1991年頃までの今井美樹の作品が好きだった。今振り返ってみると自分の好きな今井美樹のイメージ、世界観の重要な部分は柿原朱美の作品によって作られていたことに気づく。
柿原作品はシングルA面の曲はないようだが、初期のベスト「Ivory Ⅰ」の1曲目は「 夏をかさねて 」、「Ivory Ⅱ」の1曲目は「retour 」、どちらも柿原作品で始まっていた。
柿原朱美のソロアルバム
1992年以降は今井美樹の作品をあまり聴かなくなっていったが、一方で柿原朱美の作品を聴くようになった。
この年リリースされた柿原朱美の「Living Together」と91年のアルバム「FACE TO FACE」はCDショップで見つけて買ったと思う。
今井美樹へ作品提供しているので、別におかしくはないが柿原朱美のアルバム曲は1991年以前の自分の好きな今井美樹の雰囲気を持った作品が多かった。
というか元々あった柿原朱美の世界観や歌い方に今井美樹がインスパイアされていたのかもしれない。
次の「誰もいないハート」も「big blue」という曲も、今井美樹が歌っても違和感のない曲だ。
「I Was Seventeen」はアルバム「Living Together」の1曲目。こちらも、とてもいい曲だ。
今井美樹と比較する柿原朱美のほうが憂いがあって癒される声質、そしてアーティスティックな感じがした。
91年からの3枚のアルバムはアルバムジャケットもとても素敵なデザイン。
ちょうどこの時期、引越してワンルームマンションで片付けや掃除をしながら、これらのアルバムを何度もリピートして聴いたのを思い出した。