Talktuneがリリースされるまで#05
前回、参加者が確定し、楽曲も完成に近づいて来ていた。
しかしここで問題が発生することとなる。
キーの変更
楽曲のデモが完成し、参加者全員の参加するDMグループにデモを送る。一度歌詞を見ながら歌ってみてくださいとお願いし、不具合や違和感が無いかを確認してもらうためだ。
そして不具合が発覚する。
キーが高すぎて歌えない。
メロディを作ったのはナカザトトモヤだ。デモを歌ったのも。
このキーで歌うと、特に女性キーの方は高くなってしまうようだった。キーは変更出来ないかという要望が4名ほどから入った。
(後述するがこれを「ちいさなこいのうた現象」と名付けます(?))
これは問題だったが、同時に嬉しくもあった。「ちゃんと歌おうとしてくれて、問題点を伝えてくれてる」という所に、協力しようとしてくれている意思が見えたからだ。正直ニコニコした。
すぐに問題点を報告し、どのキーにするかの話し合いになった。
裏話だが、実は元々のメロディを作った時からキーを3つ上げたものをデモとしていた。これは、こっちの方が歌いやすいんじゃないかという議論の結果だった。これは、beniwakareとナカザトトモヤの選択ミスだ。
だが、意見をすぐに貰えた事で早い段階でキー変更をすることが出来た。これが本当に有り難かった。ある程度データが集まった段階でキー変更されていたら大変なことになっていただろうと、考えただけでも冷や汗が出る。
元のキーで歌ったデータをくださった方もいた。その方にはすみませんという気持ちでいっぱいだったが、変更の旨を伝えると「わかりましたー!」とすぐに録り直してくれた。
こうやって快く協力してくれる人に恵まれたのは僥倖だと感じた。
本当にありがとうございます。
楽器隊(バッキングギター、リードギター、ベース等)は録り直す事になったが、この試行錯誤も楽しいものだった。
特に、リードギターはキー変更に伴って録り直して貰うか、ソフト上でキーを変更するか悩んだ。リードギター担当のやーしょうPも社会人。わざわざ時間を作って録り直してもらうのは…と思ったが、ソフト上でキーを変更するとどうしても音に違和感が出る。ギリギリまで悩んだが、やーしょうP相談すると「録り直すよ」とすぐに返事をくれた。
再度、beniwakareナカザトやーしょうPの3人で打ち合わせをし、録り直ししていただいた。そして録り直したパートのクオリティが高すぎて感動した。本当に手間をかけさせて申し訳ないと思ったが、それ以上にかっこいい仕上がりにしてくれてありがとうという気持ちだった。
リードギターパートも注目して聴いて頂きたい。もちろん、ギター・ソロもあります。控えめに言って最高です。
最終的なキーはデモからマイナス3されたキーになった。
なんと、最初のキーに戻ってきたのだ。
そしてこのキーで作られたデモを最終データとして、参加者に歌って頂くことが決定した。
告知配信
まだまだやることはたくさんある。
楽曲の制作、各参加者の音源の回収。それはもちろん、楽曲を作る以上必須の事だが、それ以外にも「宣伝」「宣伝用のフライヤー作成」「文章作成」「スケジュール管理」等、全てをやらなくてはいけない。
beniwakareとナカザトでやっている以上、この二人ともが「これについてはこうする」と共通認識していないといけない事が山程あった。
beniwakareとナカザトの打ち合わせの回数は、多い時で週3、長いときで1回6時間にも達した。
その中でも準備が必要だったのは告知配信だ。
今回は参加者が18組(19人)だったので、参加者を6組ずつ3回に分けて告知していこうという事になった。
イメージは野外フェスの「第◯回 参加アーティスト発表!!」という奴だ。Twitterでの告知、Radiotalkでの配信用に使う画像を、やごてんちょさんに依頼した。
やごてんちょさんも非常にクリエイティブな方で、依頼を出した段階からすぐに「こんなのはどうかな!」「これは!?」と様々なアイデアを頂いた。
Radiotalkがスマホアプリという事もあり、スマホの中に各参加者のアイコンが6つ並び、音楽プレイヤーで聴いているというイメージで作った奴を採用。そこに私のアイデアのギミック(見つけてください)が入り、1回目~3回目でコッソリ変更されているところがあるという最高のフライヤーが出来た。
過去のフライヤーは次のTwitterリンクから見て頂けます。
やごてんちょのアイデアと、画力と、全てが詰まったフライヤー。本当に素晴らしいものが出来た。やごてんちょのイラストはどこか見ている人を温かい気持ちにさせる画風だとbeniwakareは思っている。狙い通り、見ていて落ち着く、それでいてインパクトのあるものが出来たと思う。
やごてんちょさん、ご協力ありがとうございました。
アイコンは各参加者から使用許可を頂いた。このデータについてもご協力ありがとうございました。
ちなみにだが、背景については当初以下のデータが送られてきたので、ここで供養したいと思う。
フライヤーを作成し、告知配信では「第◯弾 参加者発表」+αで少しずつ情報を発信していくことになった。
一回目でこの情報、二回目で…という形だ。beniwakareもナカザトも持っている考え「良いものを作っても人に聴いて貰えなければ意味がない」を払拭するための手段でもあった。
情報を小出しにする事で、認知度を少しずつ高めたいという目論見だ。
この告知配信を行いながら、裏では各参加者から歌のデータを回収する…。そんな日々が始まった。
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