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居酒屋「少女文学倶楽部」#よるのこえ 前夜祭編

──ここは居酒屋「少女文学倶楽部」。夜な夜な少女文学の愛好家が集まる店だといふ。ここで見聞きしたことは、決して他言無用のこと。今日も、どうやら人の客の少ないほぼ貸し切りの様子で……

朗読イベントあるいはついに、欠席裁判

紅玉いづき(以下紅玉):ソーーーーーーーーーーーーーーシャルディスタンス!!!!! この飲み会は!!!!!! オンライン上で密を避け、安全に行われております!!!
栗原ちひろ(以下栗原):どうも~~(馬の仮面つけて手を振りつつ)……。嘘。手慣れた様子で書斎にいる。
小野上明夜(以下小野上):毎度おなじみ~私みかんのかぶり物してることにしようか?
栗原:馬と林檎とみかん。仲間はずれはどれ?(三歳からのワーク)
紅玉:仲間はずれはねぇ ここにいないひとですね
小野上:毎度おなじみ
栗原:美味しいところを持っていくあのひと。そうでした。
小野上:これが真のソーシャルディスタンスってやつか
紅玉:今回神尾さんはなんと、これ!!!!!!!!(等身大パネル

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栗原:おーーー!! これまた笑顔がまぶしい。
小野上:かみおくん、樹液をお飲み(ペタペタ)
紅玉:スイカもあげるからね。
栗原:私はカブトムシつけてあげよう。
紅玉:そう、回数を重ねて参りましたこの、居酒屋「少女文学」、なんと、今回欠席者がいます。原 稿 で 忙 し い か ら !
小野上:出世したもんですなァ
紅玉:まるでわれらが暇みたいに見えますナァ
栗原:実を言うと、大人はみんな忙しいんだなあ。
紅玉:栗原さん、シィ
小野上:今月と来月新刊が出るし(震え声)
紅玉:そうだよ! そう!!!! それ! その話もあとでね! 神尾くんに献杯しつつ!!!!(どばどばどば)今回もはっじめるよーー!!!! ハイボール! 濃いめで!!
小野上:梅酒ソーダ割はオレを裏切らない
栗原:赤ワインのサングリア、氷たっぷり!
紅玉:それではみなさん、今夜も、カンパーーーーーーイ!!!!!
栗原:かんぱーーーーーーーい!!
小野上:かんぱーーーーーい
紅玉:というわけで今回は、イベント特別前夜祭で~~す!前夜祭ってことは後夜祭もやります!! 神尾くん! 後夜祭までに帰ってくるように!
栗原:イベント! 少女朗読館ですな~
紅玉:そうですー! これまでのあらすじ~! この自粛の世の中をうけ、われらがサークル少女文学館では、合同誌「少女文学」掲載の一部の作品を #少女朗読館 として朗読用に開放してまいりました!
今回そのご縁から、「よるのこえ」という朗読イベントを開催していただくことになりました!!!!!! 今週末! 18日の開催です! 詳細はこちら~!!!!


社会情勢に配慮いたしまして、無観客の朗読配信イベントになります! つまり、全国どこにいても見られてしまうんだな~!!!
小野上:やったぜ! お疲れ様編集長……もう編集長ですらないな、なんだ……? イベンター……?
栗原:やんややんや! 話がでかくなったぞ
紅玉:や、なんか、普通にうちは、どうぞといっただけ……
栗原:座長? 親分?
紅玉:えっ部長……?
小野上:組長……?
紅玉:いや、その、部くらいで……
栗原:少女文学館やくざ部部長 よし
小野上:昨今の情勢に合わせた名称ですね
紅玉:なんかいろんなところでそう呼ばれる気が…まあいいや そいでもって、今夜は、朗読の当日オーダーを発表させていただきます!
栗原:おお~~! 待ってました!!
小野上:待ってました!!!!!!
紅玉:当日朗読していただくのは、こちらになりますーーーー!!!

神尾あるみ「ホワイトデーには幽霊を添えて」(少女文学 第三号収録)
東堂杏子「五月闇」(少女文学 第三号収録)
彩坂美月「オオカミは誰」(少女文学 第三号収録)
紅玉いづき「ぺぺ、あなたの小説を読ませて。」(少女文学 第一号収録)


栗原:おおーーー! お? 
紅玉:って、いねぇな?
栗原:うん。ここにいるメンバーで読まれるの、組長だけっすよ
紅玉:や、もうひとりいるはずだったんだが??
栗原:あ、そっか、いたいた、等身大パネルが。
小野上:(かみおくん)「やったーーーうれしーーーーーー!」
栗原:喋った!!!
紅玉:親方!!! パネルから声が!!!! って俺が親方やったわ
栗原:せやで。でも朗読しやすそうなラインナップ。
紅玉:まあ神尾くんはきっとこの居酒屋の末尾にね、バシッと、かっこいい欠席コメントをね、寄せてくれるはずなんですよ。
ね!そうだよね神尾くん!!「ウンソウダヨー!」
栗原:喋らせ放題やん。「ぼく神尾! 百万部を目指すよ!」
小野上:「樹液おいしい!」
紅玉:「五億稼ぐ!」
小野上:「カブトムシもおいしい!」
紅玉:カブトムシはくうな
栗原:虫食は原初の人類の発展に欠かせないもので
小野上:栄養豊富
紅玉:って、アレ? 何か、騒々しい足音が………
まさか、このタイミングで……?

(何者かの気配だけはある)

神尾あるみ(かもしれない人):パソコンからログインできない
栗原:神尾くん、カブトムシ美味しかった?
神尾:再起動します
紅玉:これが本当の神尾くんだよ「ナカヨクシテネ」
神尾:わからない。なにもわからない。違うアイコンのわたしがいる。
小野上:乗っ取りでは
紅玉:今シーズンの世にも奇妙な、はもうおわったわよ
栗原:やっぱパネルが本体オチじゃん
紅玉:帰ってこないな……ねえ今度、何も告知をしない怪談居酒屋しよ
小野上:業界の怖い話?
栗原:怖い話……もう最近コロナが一番怖くて
紅玉:あれはだめ、あれはもうほんとに
小野上:全ての職種が影響を受けてるもんね……
紅玉:あいつはさぁ………いまさっきも……いやいいや、そのはなしはいい
小野上:担当さんの話だと、一番打撃を受けてるのは通勤途中に読まれてると思しきビジネス書らしいよ
紅玉:うわ、生々しい
栗原:へえええ!! なるほどだなあ
紅玉:今度ね!!!!!!!!!!!!!!! 今度!!!!!!
(やっと帰って来て)神尾:いまは怖くない話?
紅玉:今本当は晴れがましい話してるはずだったんだわ。神尾くん聞いてる?「キイテルヨー!」
神尾:樹液は食べてないけど、昨日世界一まずいゼリー食べたよ。
紅玉:その話はもういい!!!!!!!再度仕切り直します!!!!!!!!!!
神尾:はい!!!!
紅玉:当日の朗読オーダーはこちらになります!!!!!!

神尾あるみ「ホワイトデーには幽霊を添えて」(少女文学 第三号収録)
東堂杏子「五月闇」(少女文学 第三号収録)
彩坂美月「オオカミは誰」(少女文学 第三号収録)
紅玉いづき「ぺぺ、あなたの小説を読ませて。」(少女文学 第一号収録)

小野上:どんどんぱふぱふ~
神尾:わーーーーーーーー!
紅玉:わーーー神尾くんの朗読にはいりました、すばらしいね。われらが末っ子のね
栗原:かみおくんおめでとーーーー
神尾:ワーーーーイ。楽しみだな嬉しいな!!!
栗原:声化はじめて? あ、ゲームがあるか
神尾:そうですね。ノベルゲームでの経験はあります。が、地の文もというのは初めてです。
紅玉:選出については演出家さんが決定されたのですが、本来まだ、朗読館として開放していないものについても、たってのお願いということでおうけすることになりました~!
3号ゲストの、東堂さん、彩坂さんにも快諾いただきました。本当にありがとうございます!!!!!
栗原:同人誌からのメディアミックスすごいな
紅玉:なんかよく考えたらよくわかんないくらいすごいっすね
神尾:予期せぬ展開でした。
紅玉:まあ、さっきもちょっと話でましたけど、コロナ、コロナね、怖いし憎んでおりますが、コロナ憎んで人を憎まず。でも、コロナがあっての今回のイベントだとも思っております。
栗原:ステイホームで声の活動始めた作家さんも多いですよねー。私もツイキャスやった。
紅玉:みなさん、エンタメ応援の一環として、よければチケットご購入のほどよろしくお願いいたします。チケットの購入の仕方はこちらに~!!!私は買った!!みんなも買ってね~!!!

小野上:買います~
神尾:わたしもこれから買います!
栗原:買う買うー!!
紅玉:買ってね買ってね。アーカイブも残ります。盛況に終えましたら、これからまた発展もあるかもしれないし
とにかく、このね、禍の中で、無事に終えられることを祈っております。
神尾:そうですね。みんな無事に、「ああ楽しかったね」といって終われるといいですよね。
紅玉:朗読作品についての私のコメントはまたもうちょっとあとに出すんですが、どう? どうです? 神尾くん、ほら、自作のプレゼンしてごらん
神尾:え、ぷ、プレゼン……ええっと、「ホワイトデーには幽霊を添えて」を今回朗読していただけることになりました。ありがとうございます。
このお話は、バレンタインデーに初めて本命チョコをもらった男子高校生が、バレンタインデー症候群(チョコレートアレルギー)による不慮の事故で死んでしまい、
ホワイトデーに幽霊になって戻ってきて本命チョコをくれた相手を探しにいく話です。

栗原:……あらすじじゃん
小野上:シッ
栗原:あっ(席に戻る)
神尾:死んでますが悲壮感はなく、幽霊とその親友によるとてもポップでハッピーでほのぼのしたお話なので、二人の掛け合いをどうぞお楽しみください。
小野上:よしよし、ちゃんと最後まで言えたね。カブトムシ食べる?
神尾:こ、こんなんで……どうか。
栗原:感動した!! 最後でプレゼンになった!
紅玉:コメントへたくそかーーー!!
神尾:ひいいいいい
紅玉:このページのわたしのコメント見て勉強しておくように~!!!!!!!

神尾:あ、はい。そういうやつね。そういうやつ。
小野上:やはり「熱量」が違うな……
神尾:待って。全然そんなモードの頭になってない。あとで、ちゃんとやるから。ツイートします。
小野上:まあねえ 原稿に忙しかったもんねぇ
神尾:そういうことにしておいてもらえると……
栗原:最後まであらすじだったらどうしようかとハラハラしてた
神尾:ハラハラされてるのは液晶越しに伝わってきた。
紅玉:ちゃんと自分でツイートしておくように!! というわけで、流れでちょっと前後しましたが、告知です!!!「少女文学館」より、応援企画として、7/18にぺぺの無料公開をいたします~~!!! よんでね! わたしの「熱量」を!!!!!!!!!
栗原:ぱちぱちぱちーー!
小野上:くみちょ……部長の本気に触れてください!
神尾:わ~~
紅玉:ちなみにわたくしヤクザな部長ですので、今回の応援企画にあわせ、一号表紙イラストレーターの森倉さんより書き下ろしの……ウフフ お楽しみに!!!!!!!!!!!
栗原:まじかよ
神尾:とりたてたんだ……
小野上:ほんものだわ
紅玉:なお、現在この朗読劇で朗読される原作初出の「少女文学」はBOOTHにて好評頒布中でございます!今回ぺぺの公開となりましたのも、ちょっと在庫の関係もありまして。「少女文学 一号」に関しては、こちらの在庫で、ひとまず完売ということになります。いや~~売ったねーー!
小野上:売りましたね~売れましたね~
栗原:完売めでたーーい!! とても売った!
神尾:皆さん、お手に取っていただき、ありがとうございました。
紅玉:もう充分かな~~という感じもあるんですが、刷りましょう。刷りましょうね、今年は。そういう年で、いいじゃないですか。秋にも売るぞーーー!!!!
神尾:おーーーーー!!
栗原:売るぞーーー。いずれ個人誌も!
小野上:景気よくいこう!
紅玉:わたしも個人文庫、ちょっと各方面から「圧」をかけられてるので、考えようと思っております……この圧については後夜祭で話す……
小野上:栗原さんはなろうの原稿もあるしね!
紅玉:そう、ここでみなさんの最近の告知をしていただきます~!それもしてもらう予定でしたので!!!!! めっちゃ毎日書いてる栗原さんから!!!!
栗原:最新刊は相変わらずオレンジ文庫の4月刊「有閑貴族エリオットの幽雅な事件簿」。現在「小説家になろう」で「人生二度目の公爵令嬢は、男装して最推し婚約者の騎士になる!」ほぼ毎日更新、カクヨムとエブリスタで「廃王国の六使徒」新作週一更新、あと企画が2つ動いてます(一息で)
紅玉:一息にしないで!!え~~と、今回はじゃあなろう!!なろうの紹介ください!!
栗原:はーい! 
ステイホームの間、特に若年層小説読みを支えたのは「小説家になろう」系のサイトだなーと骨身に染みたんですよね。で、ちょっと私も本気でやろう、と。
普段商業ではシリアス8割、ギャグ2割のファンタジーを書きがちなんですが、今はみんなに笑って欲しい。ってことで、なろうでは思い切ってギャグ8割、シリアス2割でいつものファンタジーを書いてますー読んでみてね! わりといつものだよ! 
人生二度目の公爵令嬢は、男装して最推し婚約者の騎士になる!」
紅玉:おいかけると毎日楽しいやつ!!!!
小野上:私はえーと、7/10にメゾン文庫より「百王警察署何もするな課」が出ました。妖怪だらけの「何もするな課」に左遷された真面目だけどマイペースな刑事・赤鬼冬日の活躍? をお楽しみください。人外にはモテるタイプ。
紅玉:新刊だ~! お顔を見せて!
小野上:ほい!

紅玉:ひゅーーーーー顔がいいーーーーーー!!!(拍手
栗原:ひゅーーーーー!! スタイリッシュ!!!!
神尾:ひゅーーーーー! 狐耳!!!
小野上:8/12には富士見L文庫より「竜神めおと絵巻 ~花の御所に嫁陰陽師まいりけり~」が出ます。元気で明るいヒロイン・珠子と彼女以外マジでどうでもいい深渕のなんちゃって平安ものです。よろしく~。

紅玉:連続刊行だ~~!!
小野上:ちょっと手が空いたので、なろうとかもやってみたい気はしている。
栗原:やろやろ!
神尾:わたしはいま〆切と戦っている原稿が、そのうち富士見L文庫さんで本になる……予定です。前回の『民俗学研究室の愁いある調査』とはテイストも変わっています。とりあえず原稿がんばります。
栗原:みんなめちゃ働いてるのでは。
紅玉:べにたまさんは!? 元気です!!!!!!!!!!!!!!!
栗原:元気が一番だよお!!!!
紅玉:まあ元気ね、だいじよね、元気。来月ちょっとびっくり告知を予定しています。新作じゃないです!お楽しみに~!
神尾:みんなめっちゃ書いてる……
紅玉:働くんだよなあ……みんなすごい書くんだよね……ねえパネル……「ソウダネー!」
栗原:そう、実は書いてるんだわみんな……みんな? まあ部長は部長業務があるからな
神尾:みんな書いてるから、頑張らないとと思います。
紅玉:ほんとだよ!!!かっちょいいコメントよろしくな!!!
栗原:かみおくんのコメントがカチンコチン
神尾:わかった。ポンコツじゃない脳で書くから! もう今日は、夕方からポンコツだったから!!
紅玉:ポンコツじゃない神尾くんっていたっけ……「ボクダヨ!!!!」そうだねパネル……
小野上:元気が一番! 元気であれば……なんでもはできないけど、元気がないと何もできない!
神尾:げ、元気だよ……。いろいろあったけど、わたしは元気です!
栗原:かみおくんからポンコツを取ると元気が残る
小野上:ポンコツと元気しかないみたいなのはやめてくださいよぉ
紅玉:愛嬌がある
紅玉:みんな元気で、後夜祭でも会いましょう!!!!!!!
栗原:はーい!! イベント楽しみだぜー!!
小野上:まずはイベントの無事開催を願おう。
紅玉:イベントの成功へのお祈り、ぜひともよろしくお願いします!!!!!!!!!!!!!!!!!! あ、わたしと神尾くんはもしかしたら音声出演もするかも!!!!! 愛嬌、お楽しみください!!!
がんばろうな、神尾!「ガンバルーーー!!!」
神尾:わたしに言わせてよ!
がんばる!!!!!
紅玉:それではひとまず、イベントの成功を祈って~~カンパーーーーーーーーーーーイ!!!!!
栗原:かんぱーーーーい!!!!
神尾:かんぱーーーーーーーーい!!!!!
小野上:かんぱーーーーーーーーーーい!!!!!!!!!

こうして、今日も「少女文学倶楽部」の夜は更けていく──

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