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美しさはDNAだけじゃない いや、殆どは意志が創ると想うよなんて言いながら僕は動いてる

空けたビールの瓶を流しに並べていく、あとで水で濯ぎケースに戻す
酒用の冷蔵庫から瓶を出し栓抜きで開ける、テーブルの上に置いて手酌だ

美しい女性にサーバントするのは幸せだ

美しさはDNAがつかさどる容姿、顔と身体 そして魂の匂いである雰囲気
僕は3人の別嬪に囲まれて、美味いものを喰いながら、麦酒をやっている

陶器のカップに絹みたいな泡、唇をつけるとアヤとのキスを想う 冷たさを感じ苦味が口に広がった後、奥に甘さが有る

「涼次、何 にやにやしてるんだよ」 と香織
「酷いな、ニコニコと言ってくれよ、別嬪のガールズトーク聞きながら呑むビールの美味さに感動してるんだ」

「泡がアヤッペのキスみたいだとか想ったでしょう?」
「げっ」

「店で私にアテンドした時に言ったじゃないか、フルートシャンパンの香りは私の唇みたいだって、あー涼次、シャンパンは商売用だよな、実はビールが好きだよな」
「香織さん酔ったのかしら?」

「都合悪くなるとオネエになってごまかす、この二丁目の悪魔」
バラスなよ

「なになに?」
ほら、アヤが気づいた
「涼ちゃん、秘密クラブの前は2丁目に居たらしいよ」
いっ意地悪ぅ
「ひょっとして?」 エリ
「そう、女装もしたんだってさぁ」
やーめーてー 僕の黒歴史

「見たかったぁ」 アヤとエリが唱和 見んで良い
「ほらっ」
香織がiPhoneをスクロールしてアヤとエリに見せた
映っていたのは3年前の僕 どーしてここに

「アキラさんに貰って来た」
2丁目の店のオーナーだ、裏切られた

「いくらで買ったのさ?」
「店がめちゃめちゃ忙しい時にカウンターに入ったら、報酬のおまけでクレた」
おまけかよ アヤが香織のiPhoneを凝視してる、エリが覗き込む、ちらちらと二人の視線が僕に

「涼次綺麗だね」
いやいやいや、でも褒められてちょっと嬉しい あはん♪
「お兄さん、目が大きくて童顔だから化粧が映えるんだ」
睾丸のもとへ紅顔の美少年だったからね

「睾丸よこせ!」
だめ、アヤの名前書いてあるから ボールパイソンだけじゃなくてcentralPythonにも記名済みだ

「本当に書いてるの?」
「書いたよ」
アヤが笑いながら

「油性?」
「油性で書いたら飛び上がったから、硯で墨を擦って書いてみた」
あんときゃびっくりした

「楷書体で?」
「ポップにしようと想ったけど果たせず」
僕のPythonで遊ぶな! かまくびもたげて潜り込んじゃうぞ

「わーいwelcome!」
香織が手を組んでくねくね
いや、アヤのだけだから

「先生!」
はい香織くん

「差別は良くないと想います、依怙贔屓も、おいしいもんはみんなで共有しないと」
「いやいや恋は専有物だからね」

「縄文時代は母系で占有じゃ無かったよ」エリが口を挟む
「そそ弥生人が農業初めて畔を切って縄張りを始めて 田の力なんぞがはばをきかせてから女は男の専有物に われわれはこんな不正には断固反対する!」

エリちゃんオーじゃないよオーじゃ 男も共有させろじゃない!いやいや3分割オニヒトデ手法も却下

「DNAの7割が女由来じゃん、男のDNAは3割、この3割良いのを掴まないと人類の未来は無いのじゃ」
香織はアホ男が嫌い
「つまり、オットセイみたいなハーレムが理想、てぇとつがいにありつけない男ほど自分が選ばれると喜ぶんだけど そんなわきゃないだろう一人にモテない男は万人にもてない そうなれば真っ先に滅ぶのに」
あ~あ~ ビールケース半分空いた

「ねえ お兄さん」
エリの目がちょっと座ってる

「どうしたら良い漢と付き合えるの? どこに居るの、どう選ぶの?」
どこに居るのかは知らない、探すしかない、探し方は容姿中心で良いと想う、DNAが一番顕れやすいから、でも、それだけに囚われると失敗する、雰囲気を嗅ぎ分ける鼻をもたないとね

「ふむふむ」 香織とエリが頷いている
「注げぇ」 僕は二人のカップにビールを注いだ、きちんと泡大切にしたよ

後はさIQを揃えないとダメじゃん? IQが20違うと会話が成り立たない、どちらかが我慢して合わせないといけない、IQは先天的な物が全てじゃなくて学習によって培われる、学校の勉強だけじゃなくて好きなモノをゾーンにはいって行うとか、そんな連続で思考の深さと幅を広がっていくのがIQ性能

こいつはいつも一定じゃなくて精神状態に左右されるから、感情のコントロールで上下するじゃん

抑圧されて落ち込んだり、暗い気分でいるとIQは下がる、楽しくて嬉しくてゾーンに入ってると、それを何とかしようと思考が広がる広がる、広がった一本一本も先へ伸びていって、そこからまた広がって、どんどん思考が深く広く

どうやって相手とIQを揃えるかって? 話が合うか合わないかさ 好きな事でもなんでも知識を披露し合って、それを使う智慧を伝え合って それが楽しい相手と番えば良い

「その合う相手をどこで探すのよぉおお」
数打つしかないでしょ?

「沢山と寝ろって?」
それも手だけど、そうは言ってない、知識を増やして智慧を鍛えていけば、少ない情報でも判断が付き易くて、一見の情報でも奥まで見えたりするじゃん

アヤが一年の時から見てたけど、まず真面目に授業に出てる、勉強してる、ノートも一所懸命取ってて、あ、中古のPC周旋するか、おっし役に立ったな、サークルはマーシャルアーツ、クラブマガ、システマ系か 運動神経は良さそうだ、身体IQは高いな、何回か会話した言語IQも高そうだ、それより顔が好き アヤの顔綺麗で可愛い 好き好き そのうちメイクを覚えて、僕の周りに頻繁に出没してる
喰うでしょって思ったら 喰われてたのは僕でござる

「そうだったの? 友人からnotePC余ってるよって5千円で入手したんだけど あれ」
あ、酔って歌っちゃった
末広町で降りてジャンクストリートの某店で東芝のマグネシウムジャンクボディが4千円だったのさ、6CoreのI5がはいってたけどBIOSロック掛かってたんで、ちょい苦労して解除してSSD入れて メモリ32にして 動くまで3万ちょい

「あれ、涼次だったの」
うん、楽しんでレストアした 慶んでくれてるの見て有頂天だった アヤは部屋に行き13インチのノートを持ってきた
「ありがとう!」
Bitte schön Und Danke schön
だってあのころ もうアヤに惚れてたから好きで仕方なかったから、僕がこさえたPCを使ってくれてるのが嬉しくて嬉しくて

「涼次!」
アヤがマグネシウムPCを抱えたまま、僕の膝に乗る、抱きしめてきてキス 間にPCが挟まってるから いつもの嬉しいバストの感触は無いけど

「あー対面座位しやがって うらやましいじゃねえかよ」
香織が叫ぶ
「結局、出逢いは御縁なんじゃね」
女子は良いご縁に出逢うまで、危ない奴を見分ける目を養ったら良いんでないの?
「男じゃなくて漢を観る目かぁ アヤはもってたんだな」
「私は運が良かっただけだよ」

「アヤが上手く行ったら譲った魚はデカかったと・・・」
香織さん舌打ちなどはしたない


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