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恋愛小説描けるかな



今朝、素敵な夢を見た

学食で飯を喰ってる僕に
「教室で待ってるね」って笑い掛けていく女の子

とびっきりの別嬪(僕にとって)アヤという名で広島から来ている筈

ふわっとしたワンピースを着て
美容室に行ったであろう髪をなびかせて

そこから2分でランチを終えて
僕はワクワクしながら講堂へ

授業が義務みたいに思っていたのに
ワクワクなんて どのくらいぶりだろう

階段式の大教室
真ん中ブロックの先頭に彼女がいる

僕が行くとバッグを反対側に避け
「お腹いっぱいになった?」
少し垂れ目で笑っている
女の子の笑顔はそれだけで可愛らしいのに
別嬪さんのそれは また格別

僕がプレゼントした資生堂のルージュが似合っている

今の僕なら、彼女が気合を入れておしゃれしてくれたのが解る
ほんのり化粧品の匂い、彼女の匂い

ジーンズを履いているのを悔やんだ、もっと薄いスラックスにすれば
左側の太腿が触れ合ってるのに

授業のシーンが飛んだ僕の住んでいた1Kのマンション
夢は性急だベッドイン きっと初
シャワーを そそくさと浴びてアヤと交代 タオルガウンを羽織ってる

セミダブルのベッド枕元に彼女のバッグ、教授の書いた教科書と文庫本大の資料が見える

なんでここに授業の影が? これも夢か?

バスルームから出て来たアヤ 
僕と同じタオルのガウンを羽織りメイクをしなおしている

ちょっとはにかんだ表情でベッドの僕の隣に座る

「ねぇ、なんでガウンが2つ有るの?」
アヤが唐突に聞いた
「洗い替え」
「ガウンなのに? 一人なのに?」
ちょっときっとした表情も素敵だと思った

「うん そっち、おニューだべ」
「そっか、洗ってあるけどね」
アヤとのベッドインを夢見て2枚 ぽちったなんて恥ずかしい

「あのな」
「うん」
「この部屋に入る女の子はアヤが初めてだ」

少し大きめの口から歯が白く見えた
しなやかな腕が僕の首に回り引き寄せられた

唇が重なる、かっと歯が当たった、ずらして唇を重ね直す
舌先で互いに戯れ舌を入れ合う
吐息が互いの顔にかかる 深呼吸した

離れる
「嬉しい」
僕もさと目尻が下がった

「キス、慣れて無いのか?」
「聞くな!!」
「あれまっ」
「ほぼ、初めてだよ」

ふむっ なんとなく納得
最初に見た頃のアヤは、
田舎から来た女子高生が私服来てますって感じだった 

「頑張ったな」
「誰の為だと想ってるんだよ」
頬を抓られた 痛いけどニヤけた

=つづく=


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紅=猫の瞳に恋する執事 Ti amo♡ #キジトラ #note #小説 #エッセイ #猫がいる幸せ
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