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極意その2傾聴 (けいちょう)

「ゆっくり・ゆったり」で心が自然体になったら、
まず相手の話を聞きましょう。


聴くのは言葉・バーバル=言語だけではなく、
観察を使ってノンバーバル・雰囲気、態度、仕草など全てを観る。
相手の言葉に表れない意図も聴き取り、意識を同調させ、
感情を共有・共感しましょう。
護心術の真髄、融和にぜひとも必要な極意です。 これが出来ると、自分の行動フローチャートの素になります。

融和が出来れば、その後のお付き合いは、必ず上手く行きます。

傾聴が出来る方は、異性にもてるんですよ、これは真実、是非おためしあれ。 特に男性→女性 だって女性は共感する男性に惹かれます(笑)

私の講演を受けて頂いた多くの方が「傾聴」が
できていない事に気づいてくださいます。


傾聴とは耳と心を傾け、相手の話を聴くこと、
音声の言葉以外のサインに気を配り、心の声も聴くこと。

傾聴のポイントで、何より大切なのが共感することです。
「共感」をひと言に言うのは難しいのですが、
「相手と共に泣き、共に笑う」ということです
さらにこれを分かち合うのがコミュニケーション。

そのためには、言葉と言う記号の「意味」だけにとらわれず、「気持ち」を感じ取ることがポイントです。
まれに、記号の意味を間違えて覚えている事だって有ります。

相手が自分に何を言いたいのか、どんな感情のキーワードとして
言葉を使っているのか、脳ナヴィをフルに回転させ、観察力を使い、相手の発するシグナル、たとえば、声の調子、表情、目の動き、身振りなどをしっかりとらえることです。

「この人は話を聞いてくれる」
「何を話しても大丈夫だろう」と感じたときに、
人は始めて自分を正直に出し、
本当の情報、気持ちを表現してくれます。
「傾聴」するには、
人の話を聞き流さず、言葉尻で揚げ足をとらない。
相手の気持ちをわかろうと、たゆまぬ努力をすること。
その精神は、「護心術」の真髄である相手の心を感じ融和する事です。

「傾聴」はディベート(討論)などのロジカルマインド=形式的な論理を重視するものと180度異なります。

一、貴方の発する、言葉・動作に現れる信号を受け止めます。
二、貴方の心の奥まで開いて貰える様、私も心を開きます。
三、話をゆっくり、最後まで注意深く聴き、全体を把握します。
四、心の扉を閉めてしまうような、態度や言葉は遣いません。
五、言葉の奥に居る感情を優しく観察します。
六、貴方に、私が耳と心を傾けているのを判って貰える様
身体全体で表します。
七、理解を深めるため、相槌を打ち、適切な鸚鵡返しをします。
八、私の発した言葉も注意深く聴きます。
九、飾らず、率直に話します。
十、目の前にあるものだけでなく、あらゆる可能性の選択肢を一緒に考えます。


極意その3 後の先

これは武術の用語です、
相手の動き、攻撃を見て
受けるなり、かわすなりしてから
こちらのアクションをすると言う意味。 ボクシングだとカウンターパンチ? いっちゃん威力の有る返しですよね。

人に話を聞いてもらうと、うれしいし、楽しいですよね。
だから、傾聴が有りました。

人に耳を傾けて聞いてもらうのは、自分がここに居ると認めてもらうこと
それは、愛してもらうと言うことの一番初めです。

誰でも愛されるのは嬉しい愛されたい。だから、「護心術」では、傾聴を2番目に持ってきて聴くという初歩の愛する行為をする。

聴いて受けて、そのままにするのではなく、必要だと思うことを熟考して、
その後コミュニケーション・スキルを使って話す。
良いコミュニケーションをするために、先に聴いて、
相手の意図を感じて、後からより共感を得る話し方をする。
より良い関係に行くのが護心術の「後の先」

コミュニケーションの場面で、もめそうなとき、
護心術はディベート・討論などのように、言い負かして
相手に勝つことを目的にせず 共感を用いて
双方の感情の共有、融和、コミュニケーションを大切にします。

ゆえに、先手が無く、相手から攻撃的言辞を受けても
柳に風と融通無碍に受け流し、
相手が落ち着くのを見計らって、理不尽であることを理解してもらい、互いに和解するように持って行きます。

世の中には、相手をやっつける術が氾濫しています。
それで良いのかな?
ただ、やっつけるだけなら、喧嘩や、一部の実戦空手みたいに先手必勝、相手が何も出来ないうちに、こてんぱんにする事も可能。
相手が強かったり、こちらに理が無くて勝てなくても、一晩でも負けないための屁理屈は捏ねられる。

私のところの困ったスタッフ、御伽衆の紅クンは、
口喧嘩だと先手必勝、べらんめぃで一気呵成に捲くし立て、
相手がぽかんとしているうちに、手打ちに持って行ったそうです。

やっつける方はスカッとするかも知れないけれど、
やられたほうはどうです?
悔しくて、気分が悪くて、いつか仇をとろうとする、
嫌な思いをさせた相手にはコンタクトしなくなる。
トラブルの連鎖が出来てしまう。
これでは良い人間関係を結ぶことが出来ず、
彼は悩んで護心術の門を叩いた。

人をやっつけるなんて、どの道、良いことじゃない、
心にも物理の法則同様、作用・反作用があります。
やっつけてやろうと言う気持ちはいつか、
自分に向かって戻ってきます。

「護心術」は、人や人の心をやっつける術ではありません。
コミュニケーション・スキルを上げて、相手を言い負かしても、
ひとつも楽しくは無い。

そのような事が楽しかったら、ちょっとあれですよね。

身体の護身術が身体を変幻自在に動かすように、
「護心術」は心を自在に動かす方法を身につけ、
気を合わせ、相手と融和して仲良くなり、共に楽しむ。
そして自分も含めた対人関係を良くして、強く幸せに生きる、
相手も楽しくなければ、自分だけ楽しくなれるわけがない。

貴方も、そう思いませんか?
「護心術」では、まず相手を尊重する事から入ります。

極意その1「ゆっくり・ゆったり」を使い、自分の中に受け入れ態勢を造ります。
「護心術」で心が自在に動き、心の力を持てば、
相手の言うことを聞く余裕が出来ます。
穏やかに「傾聴」し、理解と同意の雰囲気を示す間に、
気=感情を相手と同調させていく、
感情の共有、コミュニケーションですね。

それから相手の気持ちと情報を自分の中に取り入れて消化し、
分析する。
感情を共有した後に意見の相違を調整して融和の方向へ向ける、
協力して問題解決に努力する。
これが「後の先」の1

また、お年寄りの話を「傾聴」していると
きりが無い事が有るんです。
たまに話をする相手なら、それでも良いけど
たとえば、家族の中でそういう人が居たら
繰り返される話に、費やされる時間は膨大になっていく。

そういうときは、とりあえず受けておいて、
相手が有る程度満足してから、
態度や雰囲気で、もう時間を費やして上げられないことを
上手に伝えて傷つけない。
打ち込ませて、捌く
「後の先」の2です。

もうひとつ「後の先」が有ります。
まず、相手の意見、主張を聞き、
良いものなら取り入れてしまう。

先手を出さず、じっと相手の全てを観る、察する。
それを自分の中に取り入れて自分のものにして
自分の力として吸収する。
相手のものを取り入れただけ、
自分の幅が広がり、器が大きくなっている。

例えば、優秀な営業は無口と思われることが多い、
先にお客様に喋らせるよう仕向け、雑談の中に要望を聞きます。

そして、一度口を開けば、自信に満ちた言葉が、
相手を納得させずに置かない迫力で発せられる、
「後の先」の3。
大馬力のエンジンが静かに唸っている感じ。
これは、長い経験の中に培われたもの、お客様に先に話させることで、それだけのノウハウを持ち、なにより自分自身が納得しているものがあり、
それをアウトプットすれば相手の不利益にならないと知っているからです。
数多の顧客を納得させた実績が彼に自信を与えています、
この実績の数が人格の厚みになる、
良い雰囲気を醸し出す基に成っています。

「後の先」を使うことにより、諍いをせず、
相手を傷付けずに、自分の時間をつくり、
また相手の長所を自分のものにして自在に使う、
この極意の意味は3つです。


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