ぺんてる“Kerry”を買ったわけ

万年CIL《ケリー》 | ぺんてる株式会社

発売から既に50年がたつ、このロングセラーを買ったのは「外出先で必要に迫られたから」、でしかありませんでした。

不勉強な私は、この筆記具の存在さえ知りませんでしたし、なんなら「シャープペンシルにキャップって必要なの？」くらいに思って生きてきたのです。

それが今では「予備としてもう一本ほしいな」と思うくらいのお気に入り。ちょっとそのお気に入りポイントを書かせてください。

まず、見た目がいい。
クラシックな万年筆のようなフォルム。
重厚感がありながら仰々しくはなく、女性の手のひらにも楽々乗る小ぶりのサイズ感も美しい。

キャップがあるから、ペン先で他のものにキズをつけたりしない。
気づいたら芯が出ていてペンケースやポケットを汚しちゃった、なんてこともない。

ノック機構が素晴らしい
キャップを後ろにつけてもつけなくても違和感なく押せるノックボタンは思わず二度見するほどの神技なのに、その存在はあくまで上品でさりげない。

美しいだけじゃない
ペン先は見通しのいい形状で、それでいてガタつきが少ないので4Bみたいな柔らかい芯で書いていても折れにくい。


とはいえ、
シャープペンシルは持ち歩かない主義、という人にはどっちでもいいことだと思うし、キャップを外すことがこの上なくめんどくさい！とか、ドクターグリップ的ムニュムニュ触感を愛しているとかいう人にはぐっと来ないかもだけど、
もしどこかで見かけたら、この隠れたロングセラーの凄みを、その指先で感じてほしいです。