彼の名は
今日は11月13日、金曜日だ。今は夕方で木枯らしが冷たい。僕はいつものように近所にある廃工場の裏の原っぱの真ん中に寝転んで夕暮れを待った。
目を閉じる。そして、心の中でゆっくりと三つ数える。
きた。あの感覚が……。ネオンサインのようなサイケデリックな色彩のイメージが強烈に僕の心をとらえ始める。そして頭が少しボーっとしてくるとやってくる。
今日は満月だ。現実の月は銀色に輝いている。
しばらくすると、もう一つの月が見えてくる。深い青さをたたえた月だ。
その神秘的な光に打たれていると、彼がやってくる。いつものように……。
そして、僕は彼と追いかけっこをする。
時間が過ぎてから気づく。彼を追いかけているうちに、僕は彼と一体化してしまうのだ。
僕は彼になる。彼は僕になる。僕は彼の頭で思考して、彼と同じように行動する。
イメージの海の中で僕は考える。今日は何を狩ろうか?
もちろん人間であるのだが、別に命を取ったり、怪我をさせたりするわけではない。
魂の一部分を少々頂くだけだ。
しばらくすると僕は狩りから戻ってくる。その手には人間の肉眼では見ることができない透明な入れ物があり、さっき狩ったばかりの人間の魂の一部分が入っている。
その魂の破片は紫ともピンクともつかない色でうっすらと妖しい光を放っている。
入れ物を少し振ってみる。すると中身がオレンジ色に輝きだした。
僕の心は少しだけ嬉しさで満たされた。
この色はエネルギーレベルを表している。赤が最低レベルでありふれていて、あまり価値がない。その上がオレンジである。さらに上に行くにしたがって黄色、白、水色となり最高位は青色だ。
僕はありふれた赤ではなく、今回は少しだけ価値の高い魂を得ることができたというわけだ。
満足感とともに僕は目を開いた。
彼の名はメフィストフェレスという。
(つづく)
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コレは「第2回逆噴射小説大賞」応募作品です。
NOTEの皆様おはようございます☆*
台風まだかな?
カセットコンロで調理するのが楽しみな紅花でございます。(おい!)
今日は『ばれおど』ではなく、ちょっと、コンテストに応募するための掲載です。
ツイッターで、マリナ油森さんとかマリナ油森さんとかマリナ油森さんとかが、めっちゃ宣伝してたので、ちょっと、応募してみよかなと。
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/ヽニノヽ クックックッ
別にいいよ、恥かいたって。一晩もすれば、忘れちゃうよ。
それではまた(๑→ܫ←)ノ・:*:・・:*:・+☆+ⓑⓨⓔⓑⓨⓔ+゚†.+゚*。:゚+†.+゚*。