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滝川クリステル前澤友作ホリエモン孫正義に「も」カネを配るべきである。
このタイトルを呼んだ方の中にはギョッとされた人がいるかも知れない。
また、中には腹が立った人もいるかも知れない。
しかし、そんな方にこそ読んでいただきたい。
『なぜ富裕層にカネを配る』必要があるのか
ここで一つの疑問が生じるのは、BI論者は、なぜ全国民に給付金を配る事に拘るのでしょうか?孫正義、ホリエモン、竹中平蔵、ユニクロの柳井、元ゾゾの前澤友作、個人向け国債を1億5千万円も持っている滝川クリステル(因みに年間の利息は、たった6万円!)などに月5万4千円を配って一体どこが弱者救済なのでしょうか?既存の生活保護の充実の方が、遥かに少ない予算で、確実に弱者救済が可能なのに、非常に不可思議ですよね?
今回の記事は、リンク先のみぬさよりかず氏の記事の引用先を中心に反論する形式で、ユニバーサル・ベーシックインカム(UBI)の重要な論点を解説する。
たしかに、彼の主張のように「富裕層にもカネを配る」ユニバーサル・ベーシックインカムには、一見すると合理性が無いように見える。
カネに困窮している人に確実に配ることが出来れば、政策としてはより合理的と言えるだろう。
しかし、現実はそう上手くはいかない。以下に理由を記していく。
①富裕層はいつまでも富裕層であるかは分からない
富裕層が、カネに困窮している確率は低いだろう。
しかし、明日もその人がカネに困窮しないとは言い切れない。
実際に、元富裕層であっても、餓死までに追い込まれる痛ましい事件が起きている。
困窮している人を救うには、より早く救いの手を差し伸べる必要がある。理想は「困窮する前に救う」である。そして、ユニバーサル・ベーシックインカムは対象者を選ばないという点で、それに極めて近い政策である。
②困窮者が「確実」に漏れてしまう
みぬさ氏は「既存の生活保護の充実で、確実に弱者救済が可能」と、主張しているが、これは現実的には誤りである。
現実は、困窮している人の中で「確実」に受給対象から漏れるものが発生する。
例えば、申請に行けない人がいる。所得が基準額以上あっても、カネに困窮している人だっている。資産があってもカネに困窮している人もいる。
そして、この人たちは生活保護の受給対象者に選ばれない。
このような事態に陥る根本的な原因は、「対象者を選ぶ」ことにこそある。
選ばれなかった全員が、カネに困窮していないという確証はどこにも存在しない。
受給対象者に選ばれない人がでてしまうことを防ぐためには、「対象者を選ばない」という政策が必要である。
困窮している人を救うための政策
人を困窮する前に救うこと、困窮している人が受給対象者に漏れることなく選ばれるということ、この二点が「対象者を選ばない」というユニバーサル・ベーシックインカムの大きな特徴である。
そもそも、富裕層にカネを配るということなんて、救えたはずの人を救えないことと比較したら、はるかにどうでも良いことである。