【028】ベネフィットだけじゃ競合かの判断はつかない
こんばんは。300カモです。
今日はプロダクト開発のコンサルを受けていました。
(コンサルの話ばかりしてますね)
月1回,30分のみ。
「この時間で何が得たいですか」
毎回コンサルタントからこうして尋ねられるので
濃い時間にするために,
前回コンサルでのtodoの進捗報告,気づき,今後1か月の自分なりの計画をまとめた資料を任意提出しています。
そして今日事前提出したテーマは
「競合の出現をどう受け止めるか」
得るものが多かったので気付きを書き留めておきます。
「競合」であると認識していた理由
つい先日の投稿でも書きましたが,
「競合が出た・・・」と僕は超焦りました。
この記事では「競合だが,焦る必要はない。がんばるぞ」というものでした。
しかし今はまた少し違う気持ちです。
実は競合では無いのでは?
と思っています。
僕が先日「競合だ」と思ったのは,
提供する機能が全く同じだったからです。
詳しくはまだ書けないのですが(実は早く書きたいです!),
顧客に与えるベネフィットの観点からは同じ機能だということです。
つまり,ベネフィットが同じだったから競合だと認識したということ。
でも,コンサルタントがいうには
「じゃあ美容師と理容師は競合ですか?」と。
たしかに両者とも「髪を短くする(整える)」というベネフィットを提供する点では同じ。
でも美容師と理容師が「競合だ」というとちょっとしっくりこないですよね。
それは多分,ターゲットが違うし,そもそも資格が違う。
髪を短くする以外の機能も違う(顔剃りとか)といったことが理由じゃないかとい思います。
メインコンテンツ(髪を短くする)は類似かもしれないけど,その他が違うから「競合ではない」という認識になるのだと・・・
コンサルの方の説明を聞いて「なるほど〜」と思いました。
その考え方からすれば,僕が思っていたサービスは競合ではないと思います。
一番の理由は弁護士がやっていないから。
僕が開発するサービスはジャンルでいうと広い意味でのリーガルテック。
色んな議論がされていますが,リーガルテックサービスだとしても,個別相談に対する(人間たる)弁護士と同等の法的助言を伴うなら,
非弁活動の規制(弁護士法72条)を受けます。
*リーガルテックと非弁活動についてはこの論文が超わかりやすいです。
ややこしい話をしましたが,
要するに,弁護士法の法的ハードルがある以上,
グレーゾーンで行う事業と
完全ホワイトで行う事業とでは,
ステークホルダーにとっては大きな違いを持つということです。
なので多分,競合ですらないんじゃないかと,今は思っています。
ファンクショナルバリューは信頼も含めた評価
加えて,競合と思っていた会社のサービスと僕が思うサービスは機能面でも違いがあると思っています。
リーガルテックの中で助言的な機能をもつサービス,
たとえば僕が大好きLegalForceは,契約書レビューについて抜け漏れや修正例といった「助言」をくれます(スピード感最高です)。
でもこれは僕がLegalForceを信頼しているから感じる価値です。
そして,その信頼の前提は,弁護士が提供するサービスであるということ。
法律に詳しいどこの誰かわからない会社が提供しているサービスでは,「この内容本当?」と疑ってしまいます。信頼できないんです。
特に,業務効率化目的で利用する弁護士ではなく,
内容の適否の判断がつかない法務部の方などは,この信頼有無で利用するか否かが変わるはずです。
「弁護士が代表だから内容も正しいだろう」
「弁護士が提供するサービスだし大丈夫だろう」
的な信頼があってこそリーガルテックサービスを利用するはずです。
つまり,リーガルテックサービスは,
顧客が得るベネフィットだけでなく,サービスに対する信頼も,
購買行動を左右するファンクショナルバリューを構成するということです。
こうした気づきがあって,焦っていた気持ちはどこかに消えました。
「やっぱりできる」
と確信しています。
でもこうした気づきやマインドの変化って,
プロダクト開発やマーケティングのコンサルを受けないとなかなかわからない。。
まわりの方に感謝です。コンサル受けててよかった。
今日は特に変化なし^^;
ちなみにコンサルタントからは
「マーケティングさぼると普通に負ける可能性ありますよ」と。
痛い言葉でした。LPつくろうかな。頑張ります。
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