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E お仏壇を想う

自分が、実生活でお仏壇を手にした経験について書きます。

我が家のお仏壇は別途投稿していますが、様々な環境が熟したのちに「リビングルームが本願寺になるよ」などと家族に伝えながら設けたものなので上の見出し写真とは異なります。この見出し写真(左)は我が家に初めてお仏壇を迎えた20年近く前のイメージ、そして写真(右)は、数年前に大変お世話になったある高名な僧侶の先生とお話をしている時にひらめいたイメージを再現したものです。

どちらもお世話になったお仏壇屋さんや所属の宗派が「本来はこうである」というものではありません。この note は、俗名(本名)の私ではなくペンネーム bench_warmer_844 として書いていますので、どちらにも忖度抜きであることをお断りさせていただきます。実生活では、立場をわきまえて行動しますのでお許しください。

写真(左)は当時住んでいた家の玄関を入って正面の下駄箱の上に1年ほどお祀りしていたイメージです。だるまさんを祀っていました。ここに出かける前と帰宅した時に、挨拶していました。前に投稿した「課せられた場所」のつもりでした。家族にとっての「マイファースト仏壇」でした。「マイファースト仏壇」という単語は、ずいぶん前の幼児向け音響製品に「マイファーストソニー」といシリーズがあったことを模して個人的に好んで使っている言葉です。いつだったか関西のお仏壇屋さんの若い方とお話していたら「マイファーストブッダン」と発音したらおもろいですねとの反応があって、膝を打ったことを憶えています。

同居の孫は「ののさまは~くちではなんにもいわないが~わたしのしたことしっている~しっている~ 」と家に帰って口ずさんでいました。家の近くの高野山真言宗のお寺が経営されている幼稚園にお世話になっていたからです。園庭にお地蔵さんがお祀りしてあり、おかえりのごあいさつも「せんせいさようなら みなさんさようなら ののさまさようなら」と唱和していました。若い女性の先生たちは「みなさんさようなら」のあとの「ののさまさようなら」の言葉の前には演台から地面に降りてお地蔵さんに一礼しておられました。

写真の右も、個人的に好んで使っている言葉「御朱印壇」です。「御朱印ガール」がすでに認知されていますがそのガールたちは、お寺や神社で頂いてきた御朱印をどこにしまっておられるんだろうという疑問から、お仏壇にお祀りしたらええやんと思って考えたものです。修学旅行生がひっきりなしにお参りする全国でも有数の大きな大きなお寺の管主の先生に「御朱印をお仏壇にお祀りしたらだめですか」と尋ねたところ「だめなわけないじゃないですか。御本尊なんですから。」と仰ってくださって、すごく嬉しかったことを憶えています。

「マイファースト仏壇」も「御朱印壇」も、お仏壇屋さんや所属の宗派が伝えようとしている「本来はこうである」からは逸脱してることは重々承知していますけれども、「幼児」や「ガール」たちが家庭の中で本当に自然に手を合わせる場所があり、そこを鏡にできるならば bench_warmer_844 として少なくともわたしの家族に対して、ここに書き残す価値はあるのではないかと思うのです。