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【オリジナル小説】VTuber探偵ミコが行く! 第9話
↓の続きのお話です。途中からでも大体読めます。
お好みでBGMをかけながらどうぞ(PCなら聴きながら読めます)。
登場人物
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第9話:重大な裏切り
これは重大な裏切りだ。
私のものになってくれる、はずだったのに。
これは裏切りだ。
報復を、せねばなるまい。
初めてだけど、上手くいくだろう。
最初はあの子が良い。あの子はきっとあの人に擦り寄りだす。
あの子で試したあとは、やっぱりあの子をやらないといけない。
一番許せないあの子を。
最も許せないあの子を。
完全に欺いた上で、消さないと。
その為の計画は楽しい作業だった。
私はこれをするために生まれてきたのかもしれない。
最初からこうしておけば良かった。
警察になど捕まるはずがない。
その確率は0.000002%ほどだ。
私のこの能力があれば、人を、大衆を欺くなど造作もないことだ。
彼には生贄になってもらおう。
私を裏切ったのだから当然だ。
誰とも触れ合えない所に入ってもらおう。
今だって、彼があの子と何をしているのか考えるだけで苦しい。
この苦しみから抜け出す為には、やはりこうするしかないのだ。
それを抜きにしても、あの子は憎らしかった。
才能をいくつも持っているくせに、愛されている。
才能は毒であるはずなのに。持つことで孤独が深まる呪いであるはずなのに。
人に愛される才能まで持ち合わせている。
憎らしい。そう思うのは私だけではないはずだ。
この世界には生贄になるべき人間が多すぎる。
私は正義の使者だ。神官だ。
生贄生贄生贄生贄生贄生贄生贄生贄生贄生贄。
生贄生贄生贄生贄生贄生贄正贄生贄生贄生贄生贄生贄生贄生贄生贄生贄生贄生贄生贄生贄生贄。
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