夏の終わりのサイダー展
初日
8月19日
随分前から企画がされていた展示の搬入日、場所は神奈川県横浜市にあるAAAギャラリーという場所。ワンフロア貸切で20名以上のクリエイターが集まり、夏の終わりをテーマに様々な作品が飾られる。
当日自分はギャラリーが近い場所ということもあり、余裕を持って横浜駅で妹とショッピングを楽しんだ後、搬入に向かった。途中で見つけた店でクリオネとウツボのマスコットを買い、準備万端の状態で元町・中華街駅へ降り立つ。ウツボは紫咲うにさんへのプレゼントだ。
自分は寂しん坊なので、少し遅れてギャラリーへ到着するようにしていた。扉を開くと既に参加者が多数集まっており、少し遅れすぎたかと後悔。そして参加者のほとんどがキャリーケースや大きめの荷物を携えてやって来ている。自分はビニール手提げ1枚とちっさい肩掛けカバンのみ、クリエイターの中に一般通行人が混じってしまったようなアウェー感で一瞬帰るか悩んだ。
しかし名前を呼ばれて自分も参加者だったことを思い出し、なんとか自分のスペースの飾りつけを始めた。ワイヤーもキャプションもグッズも無かったので、一瞬で飾り終わり他の方々の手伝いを始める。
「め、名刺…!」
やはり初めましての方も居るので、ご挨拶をする。が、ここで鈍臭さを発揮し名刺を出していない事に気がついた。軽装なはずだが名刺がすぐに出てこない。デカい赤い花柄の柄シャツにサングラスをしていたが、少しくらい常識を持った社会人である所を見せたかった。現実そこに居たのは、騒がしいだけの自称社会人であった。不甲斐なく、悲しい。
隣の部屋で準備をしていた方々も名刺を持って挨拶に来てくださった。自分から挨拶に行くべきだったが判断が遅く、ここでも鈍臭自称社会人となった。Twitterの人だ…と言うSNS初心者のような発言をする、これでもTwitter(X)3年目でデザフェスも何度か出ている。成長が見られない。
ダンボール到着
konpeeさんのダンボールが到着した。バカでかい。ワタナベヒトミさん、なずさんと協力し飾り付けていく。グッズもそこそこあったが、今まで何度もkonpeeさんのブースを飾り付けてきた自分には容易い仕事だ(そんな事はない)
他の方々のダンボールも到着し、pisoboさんがダンボール開けるのに苦労していたのを覚えている。飾り付け中に何度か経過を見たが、随分開けるのに時間がかかっていて笑ってしまった。pisoboさん、大変お疲れ様でした。
時間もすぎて
日が傾き日陰も多くなってきた頃、全員の作品が飾り終わる。ギャラリー様からお菓子と飲み物をいただき、各々食べたり作品を見て回ったりしていた。初日から見に来たお客様もおり、そわそわした時間が過ぎてゆく。来客を横目に自分はポテチとポップコーンを絶え間なく食べていたのを鮮明に覚えている。
そして皆様と(一方的に)色々な話をした。主に自分の仕事に関する事だ。職業柄、不謹慎な事を無意識に言ってしまう所があるが、みんな笑っていたのでセーフ。なんなら更に上がいた。
あっという間に。
ギャラリーの閉館時間。名残惜しくはあるが、全員外へ出て記念写真を撮ったり挨拶をしたりと最後まで楽しい時間だった。次の日の出勤もあり自分はすぐに帰ってしまったが、時間があったら中華街でご飯でもしたかったなぁ…と今でも少し心残りだ。
中間在廊日
8月23日。会社内の謎イベントがあり、正午過ぎてからの在廊になってしまった。しかしこの日はkonpeeさんが来るという事で、とにかく急いでギャラリーへ向かう。会うのは大阪展示以来だ。
1時半頃に到着し、扉を引くと中中さんやぴぎーねずみさん、月夢しろさんが見えた。奥の部屋からkonpeeさんがひょっこり顔を出している。ピンク色の髪に全身真っ黒、お変わりない様子。グッズや作品の飾り方に不備がないかの確認をし、在廊している皆で絵を描き始めた。
空腹感
途中で朝も昼も食べていない事を思い出し、konpeeさんと中華街へ繰り出す。ゴマ団子や中華まん、バカでかドリンク等を食しギャラリーへ戻る。そしてその日もギャラリーが閉じる時間まで全員でお絵描きを楽しみ、ちょっとした打ち上げを行い帰宅した。
ダイジェストをTwitter(X)にあげているので、お時間あれば見ていだたければと思う。2時間くらいの食事だったが本当に色々あった。
(追記:記事の一番下にダイジェスト貼りました。)
搬出
8月26日、搬出の日。
搬出時間ほぼ丁度くらいにギャラリーへ着いたが、やはり既に人は来ていた。Twitter(X)見てたので予想はしていたが。
挨拶を済ませ自分の作品をさっさと壁から剥がす。意外と練りゴムが強力だった。自分の物はすぐに終わり、konpeeさんの作品を箱へ詰めてゆく。何かグッズ増えてるんですけど。
想定外の事が起こったりしたが、なんとか12時までに全てを箱に詰めギャラリー指定の場所へダンボールを積み上げる。正直言うと、2時間で全て終わらせられる自信がなかったのでびっくりだ。搬出参加者全員がギャラリーを後にし各々解散になった。
みなとみらいを巡る人、家族と遊ぶ人、帰るだけの人…てんでばらばら。行き先は違ったが、みんな笑顔であった。
自分は
この展示は、奇跡的にワンフロア貸切が大変安価な値段になっていたので行えた展示だ。今後20名以上集まって展示をするというのは簡単なことでは無いと思う。
これっきりかもしれないし、また同じメンバーで大きな展示ができるかもしれない。だが可能性は低いだろう。そういう点でも非常に良い経験で、非常に良い出会いだったと自分は思っている。
もちろんまだまだ反省や解決すべき問題点は沢山あるが、今は無事に展示が終わった事、楽しかった思い出達に思考を巡らせようと思う。
ツクツクボウシが鳴いている。
夏の終わりを感じながら、自動販売機でサイダーを買った。
さらば、夏よ、また来年。
暑いから早く行ってくれ。
@DEMI_PEN
追記:中間在廊日の出来事を貼っておきます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?