なんてったって音楽はいいなあ だってさ人を想うもん(9/23)
大好きなMOROHAの「スペシャル」からの一節。とにかく明日が不安で憂鬱なのだが、どうせしばらく眠れないので日記を書く。
・9/23
長い1日だった。地元から東京へ来た両親と、父が好きな南こうせつのライブを観に行った。
11時ごろ、まずは最近上京した弟の新居を一目見ようと、家族一同は立川駅へ。15分ほど歩いて弟の部屋に着いた。
弟の部屋は狭かったけど天井が高くて、天窓とロフトがあって、清潔で、なんかめちゃくちゃ居心地がよかった。有り体に言って、俺の部屋よりも遥かに。
俺の部屋の居心地がいまいち良くない理由については、母とも話し合い、いったん「ものが多すぎるから」だと結論づけた。
昼はIKEAのレストランでローストビーフとか食べて豪遊。一度来てみたかったんだ。
そのあとはテイクアウトでコーヒーを買って、弟の部屋へ戻ってまたしばらくくつろがせてもらい、ライブ会場である日本武道館へ向かった。
ライブはサプライズゲストでゆずが来たりして結構いい感じだった。
生歌の「栄光の架橋」と「夏色」、しかもバックバンドなしの二人きりのバージョン、かなり棚ぼた。ゆず岩沢さん、歌がうますぎてちょっと笑ってしまうレベルだった。
ちなみに南こうせつっていうのは「かぐや姫」というフォークトリオの一員として名を馳せた往年のスターで、なんでも武道館でライブをやった初めての日本人らしい。
こうせつのライブは父に付き合って何度も見ているが、自分が大人になるにつれてだんだん胸にくるようになった。曲というよりは、ライブ全体が胸にくる。
なぜなら観客のおじさんおばさん、もはや爺さん婆さん達が、こうせつを見つめ、こうせつに手を振り、こうせつの名を呼ぶ間だけは、誰一人もれなく「20代のあの頃の顔」をしているからだ。
これは他では見たことがない本当に不思議な現象で、ライブが始まった途端、お客さん一人一人の青春がそのまま顔に滲み出てくるのだ。
その感じが尊くて。もれなく全員に「素敵な輝くあの頃」があったという事実、でもずっとそのぬるま湯に留まろうとはしないで、思い出を宝箱にしまって、仕事や子育てを戦い抜いてきたという事実、そしてその我慢と決別の果てに俺が生まれ、こうして父母の隣でひとり胸を熱くしているという事実に、思わず涙ぐんでしまうのだった。
俺はまだまだぬるま湯に留まろうとしている。大学時代より、高校時代より、たぶん今がいちばん楽しい。楽しいというよりは、今がいちばん自分を好きでいられている。でもそのことにどうしてか、大人になれない後ろめたさみたいなものを感じてもいる。
さて話が逸れたが、こうせつはこうせつで、そういう、あの頃の顔をしている観客たちを優しくいなして、もてなして、心地よい空間をお手のものみたいに作り上げるものだから、俺はタイトルのように「なんてったって音楽はいいなあ だってさ人を想うもん」と思ったのだった。
あと「なんてったって音楽はいいなあ だってさ人を想うもん」と思った出来事はもうひとつあって、それは彼女から、早めの誕生日プレゼントとしてMarshallのスピーカーをもらったことだった。
もらってからずっと、アンビエントなBGMをかけたりして今までより数段上の暮らしを満喫しているのだが、今後このスピーカーから流れる音楽は、彼女からの愛情の分だけ「俺を想って流れる音楽」になるわけなのでありがたい。ポエマーすぎる?大丈夫そう??
日記はここらで完結だが、涼しかった分やはり心がナーバスになっている。
3連休明けは特に不安だ。休日が1日多かったってことは、すべての締切が1日ずつ短い状態でスタートするってことだからだ。
まずは10時に上司からSlackが飛んでくる可能性に備えて、心身を整えなくちゃならない。
こんな気持ちがいつまで続くんだろうか。少なくとも隣席の先輩は1年以上それが続いているみたいなので先が不安になる。
引っ越し間近でなければ、秋服をどかどか買いたかった。引っ越しが終わったらどかどか買おうかな。あと気取ったお出かけ用の小さいカバンも。
今日はここまで。