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新しい生活様式や働き方をふりかえって

1.まえがき

 コロナの時代が突入し、およそ1年経過しました。新しい生活様式が敷かれたことにより私が感じてきた世間の変化や心境の変化、そして一般論も少し交えながら身近に感じた変化について感想を述べたいと思います。

2.私が感じた生活、働き方の変化

 私が感じた結論は以下のようになります。

・最初の半年はほぼ人に会わず、半年ぐらい経過したところで身近な人には会う程度になった
・交流が自分の枠内で収まるため、新しい出会いや発見などはあまりない
・仕事では組織における上下左右、友人とのコミュニケーションが激減
・テレワークやリモート会議が主流の傾向(当然業種にもよる)
・新しいビジネスが生まれない、生み出し辛い時代

 加えて、個人的な心境の変化として、

・新しいことに対して何事も面倒に感じようになった
・仕事では他人との会話がより事務的になる
・独りよがりな行動が増えた
・外出することが激減、加えて面倒に感じることが増えた
・自然と運動する機会は減ることで生活習慣への影響

 単に私が1人生活且つ行動を起こしていないからでしょ、といってしまえばその一言に集約されてしまうのですが、他者からみても遠からず近からず共感できる点はあるのではないかなと思っています。正直なところ以前に比べてストレスが溜まりやすい環境に変化したなと感じています。

3.コミュニケーションが減ったことによる危険性

 結局、1人でいる時間が増えたことにより、自然とストレスが溜まりやすい、解消されにくいことが判明しています。そもそも、他人としゃべることの利点は以下のようなものがあると思います。

◎脳の活性化 ⇒ 情報整理
◎ストレス解消になる ⇒ 精神的な安定
◎人とのつながりを感じる ⇒ 集団生活における安心感
◎新しいこと刺激をもらえる ⇒ チャレンジ意欲
◎組織、集団の円滑さ ⇒ チームワーク

 1日、1週間程度では直ちに影響はないと思います。しかし1年も経過すると緩やかに上記の5つを中心に失っているものが多いような気がしました。


4.新しい働き方テレワーク、リモート会議について

 向き不向き、得手不得手がはっきりした1年だと思います。作業における集団、単独、会議における対面、ビデオ通話におけるメリット、デメリットなど切り口は幾つかあります。ただ、総合的にみて日本人の働き方にはあまり向いていないように感じました。これは商売の仕方、雇用、報酬といった前提条件からも導けると思っています。そもそも、人の目がないところでは仕事もプライベートもだらける、さぼるのが得意なのが日本人だと思っているので浸透はしても自然と元の生活、働き方に戻そうとする力が生まれそうです。

 とはいいつつも、新しい働き方として実績が出ているわけですから、コロナが明けたからといってテレアークやリモートは完全になくなるわけではなく、新しい会議方法、新しい働き方として継続されることは間違いなさそうです。当然、有効活用されている方は新しいコミュニティを形成できたと思いますし、自社の利益を大きく伸ばしたところもあると思います。そして社会全体に浸透した1年ではありますので、今まで以上にスピーディーな展開が可能となったというのは間違いなさそうです。


5.まとめ - 今後どうなるのか
 

 個人的にはこの1年間の生活や働き方というのは馴染むようで馴染まないといったところに着地しそうな気がしました。結局慣れはしたけど、良いように感じないことのが多い1年間だったなと。今回は取り上げていませんが、会社の経営の変化、業界の変化、グループ通話、通話会議の実態など別の方面でみても180度変わりました。結局、新しい生活様式や働き方に対して仕方なく、デジタル的に受け入れることはできたけど、精神的な深層部分まではデジタルに受け入れることができなかったと思っています。当然、この方式に賛成する人も多数いることは理解しています。自分にとってメリットに感じる部分が多いからだと思います。ただ、私が感じたものはそういったメリットを理解しつつも、デメリットのほうが上回ったといった見方をしているだけです。なので自然と今までの通りの生活に戻そうとする力が世の中全体で働くのではないかと勝手ながら予想しています。最後にこの1年間過ごした結果、自身の生活がよりだらける方向に加速してしまったのが一番面倒でした。(笑)

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