#56 男性遍歴
こんばんは。id_butterです。
人生で最高に不幸な時に恋に落ちた話 の56話目です。
前回、謎の貞操観念について書いたのち、YouTubeでオードリーのラジオログを聞きながらふと思った。
わたしの発情期は、人生二度目だなと。
オードリーのラジオで何を言っていたかというと、ちょっと危険な男の人がモテるよねというまぁよくある話だった。
女優を射止めるEXILEから、デスマッチに挑むプロレスラーを関連づけていたのには一瞬「?」となったのだけど、死に近いギリギリ感が男っぷりをあげるよねというところには同意できるような気がした。
わたしはどうだったっけ?と考えた。
一番目に思い出したのは、お父さんの戸籍がないひとだ。
そのひとのお父さんとお母さんは不倫で駆け落ちしてきて、怒ったお父さんの元妻は失踪届を出した。その後、法律上死亡したとみなされたのでお父さんは戸籍がなくなってしまったのだ。
そのひとのことより、すごい話だったのでこっちの方が記憶に残っている。
次に思い出したのは、ホストクラブがだいすきなお母さんをもつひと。
わたしもなぜか一回だけ連れて行ってもらった。
彼氏と彼氏のおかあさんと行くホストクラブ。
息子の彼女としてあの場でどう振る舞えば正解だったのか今もわからない。
なので、何にも喋れなかった。
「どのひとがタイプ?」と彼氏のお母さんに言われた19歳って、、、
その日、お母さんはとっても不機嫌だった。いつものお気に入りの男の子がいなかったからだ。
なんかお酒を飲まされそうになって、飲めなかったので断った。
田舎だったからか、かっこいい人が一人もいなかったことが今でも悔やまれる。ホストクラブなんて一回しか行った事ないのに。
もう一人、お母さんが宗教の幹部だったひと。
彼も小さいころから入れられていたけれど、ぬけたと言っていた。
そのおうちはそんなにお金持ちでもないのに、その新聞を3部もとっていた。勧誘はされなかったから、そんなに気にしなかった。
ある種危険な香りがするひとたちだったかもしれない。
普通にすきだったような気がするけど、もうあんまり思い出せない。
わたしは夫と大学生のときからつきあっていたので、その前につきあったのは上の人たちくらい。
あとは一度やっただけ、みたいなひとが数人いるくらいだ。
少ない男性遍歴から、すきな男性のタイプを考えてみた。
うーーーん。
すきな男性のタイプ?
正直、すきなひとって今回初めてかもしれない。
当時すきだと思っていたのは、単に発情してただけかもしれない、という気がしてきたのだ。
夫は、すきだったかもしれない。
一目惚れ、ではなかったけど、初めて会ったときに「このひとと結婚する」と思っていた。
そのあと話したら楽しくて楽しくて楽しかった。
何しても、楽しかった。
それでも、体が先行していたことは否めない。
こんな片思い中に発情した経験は、ない。
だから、タイプ?よくわからない。
このひととしたいな、がタイプだと思っていたし、それは大抵初めて会った瞬間に決まるものだった。
でも、今すきなひとにそんなこと思ったことはなかった。
あのときまで、ただの男のひとで上司だった。
今だって、実はよくわからない。
だって、すきになってから会えたのは一回、しかもほんの10分だけだ。
こんなこともはじめてだ。ネットで出会ったひとみたい。
すきになる前は同じ会社で毎日隣にいたのに、変なの。
あとわかるのは、今すきなひとだけ、なぜかまともでクズじゃないこと笑
元夫と彼が似ているか?
も考えてみた。
全然似てない、と思いたいけど、優しいところとか繊細なところとかが少し似ている。あと、闇を抱えているところ。
彼が闇を抱えている、のはなんとなくもう確信に近い。
なんなのかわからないけど、そんなものを抱えるような育ち方をしたようにも思えないから気のせいだと思ってきたけど、たぶんあるのだ。
そうだ、たぶんわたしが惹かれるのは、そのひとの中にひそむ闇なのだ。
元夫と一緒にいることをいろんなひとが反対した。
「お互いをダメにする関係」だと。
わかるようでわからない、今でも。
本人たちがいいならいいし、本人たちにはそうせざるをえない理由がある。
離婚したのは、やり切って終わったからだと自分では思う。
今回はどういう風に見えるんだろう。
彼はまともなひとだけど、わたしはまともじゃない笑
気にしているわけじゃないけど、周囲からしかわからないものもあると知っているから、その評価は知りたいところ。
溺れている渦中のひとからは見えないもの。
いつものパターン、から出られているのかな。
わたしは進めているのかな。
とりあえず体先行型ではなかったところ、それは成長なのか老いなのか。
その点に関してはいつものパターンではなかった。
恋愛って、やっぱり苦手だな。
どうしても、そのひとの弱さが見えてしまうよね。
元夫のタバコの香りがすきだったけど、もう思い出せない。
あのころ、を思い出した。
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