#1 人生で最高に不幸な時に恋に落ちた話 -プロローグ-
はじめまして。id_butterです。
SNSはほぼやっていないのですが、id_butterは完全なる裏垢であることをここに宣言します。なんのこっちゃです。
人生で最高に不幸な時に恋に落ちた話 の1話目です。
id_butter情報
・ 40代女性
・ 既婚(離婚協議中) -> 未婚(先日、離婚が成立しました)
・ 二人の子供を子育て中
・ 一般企業勤務
↑こんないたって普通の私なのですが、今とんでもない嵐(本人的には)の中にいて、右往左往しているのでとりとめなく思ったことをそのまま書いちゃえ!と思っています。(noteを王様の耳はロバの耳に出てくる井戸的な場所として使わせていただきます。)
動き出したのはほんの3ヶ月前くらい。
夫と喧嘩をしました。
その頃の我が家では、夫婦喧嘩は日常茶飯事でいつものこと。何を言われても傷ついたりということもなく、ただただ疲弊することでした。では何も言わなければいいのでは?とも思うのですが、言わなければ今持っているささやかな何かすら奪われてしまうのではという恐怖に囚われていました。
そして、とにかく疲れていました。子供の将来、金銭的な不安、押し寄せる全てをただただ一人で処理し続ける毎日。二人でいるはずなのにずっと一人でした。
ただ、その日の喧嘩は少し違っていました。今まで感じていた違和感の正体が判明してしまった。「なんでこの人はこんなにずっと怒っているのか」それは、私は彼の”敵”だったからだと初めて理解しました。
私は家族を一生懸命外から守っていたつもりだったのですが、その日守っていたはずの家族から背中に爆弾を投げつけられました。私の内側が崩壊した日。
それでも、不安と戦わなければいけない日常は続きます。子供に気づかれないように家では笑顔を貼り付け、ほぼ自宅勤務ながらもzoomでの会議中も同僚と冗談を交わし合い、普段通りの自分を演じ続けます。平和を壊す決心をできないまま、迷いながらも毎日をこなし続ける、そんな私に誰も気づきませんでした。「ああ、うまくやれてる、きっともう少ししたら何も感じなくなってまた前みたいに普通に生活できるようになれるはず。」と。
「〇〇さん、だいじょうぶ?」
突然、その不幸で平穏な日常が覆りました。ふと上を見たら、空は青くて誰かが綺麗なコップに入った澄んだ水を手渡してくれているような感覚でした。我に返りました。
もう、だめだ。別れよう。
やっぱり涙は出ませんでした。その日から、どう別れを切り出せば揉めないか、子供をなるべく傷つけないようにはどうすればいいだろう、必要な会社の手続きを確認しよう、最短でいつ別れられる?頭がフル回転で動き始めました。
自分を取り戻す戦いの始まりでした。