中国のエージェントさん達に混ざって北京からグリーンランドにリンクを引いた話
「ロングリンクするための鍵はあるけど北京に来る?」と2023年に誘われておりました。私が行きたいのは中国の南の方のお茶産地だしな…と初めの頃はそんなに興味はなかったのです。他の人に比べて長いリンクも記録にあるし。
その話を聞いてから1人の中国のエージェントさんに会い、お茶交換をしました。美味しいお茶をありがとうございました。その時に実際にお会いしたのも作戦に参加しようと思った一因でした。
北京に行くと決める前の2024年2月に「VRLAを持ってるけど使わない人がいるのなら欲しい」と地元で言ったら、「使ってくれるなら良いよ」と数人がくれました。おそらく誰も、本当にすぐ私が使うとは思っていなかったはず。自分でも思っていなかったし。あの時はありがとうございました。おかげで好きなだけ使えました。
中国の人がいる部屋で中国茶が好きだとアピールしてたら、お茶産地出身だからお茶好きだよという人が何人か出て来る。
最初に会った人にも、次に話してた人にもお茶好きだよと言われ、当日に会った違う2人にもお茶産地出身だからお茶が好きだよと言われる。お茶好きが多い。
お茶とかの話をしていて結構楽しかったのと、縁を繋ぐため、新茶の季節だから、VRLAを貰ったからなどの理由で2月末に北京に行く事に決めたのですが、そこからが結構大変でした。
まず、平日にビザの申請に窓口に行き、数日後の平日に受け取りにゆく必要がありました。その間はパスポートは預けたままなのでちょっと心配。
日本のクレカは使えないと聞いたので、銀聯カードを作りました。
WeChat payを入れなさいと中国の人に言われたので入れて、たまたま中国に旅行中のフランス人にWeChat payは使えなかったけどAlipayは使えたと言われたため、Alipayもインストールして日本の電話番号が使えるうちにクレカ設定をしました。
Googleマップに行きたい所をピン止めしていたら、Googleマップが中国では道案内をしてくれないと気づき中国の地図アプリを入れるけど、中国の電話番号がないのでその地図でピン留め出来ませんでした。
SIMはAmazonで香港のものを購入しました。
売っているガイドブックはコロナ前の2019年の物だけど貴重な情報。
ネットで調べても情報が古い。
日本にいるうちに日本円を中国元に両替して貰ったら、店頭で「偽札が紛れている事があるので注意するように」と言われ怖くなって少ししか両替出来ず。
4/12(金)の出発当日は、自分が悪いのだけど国内線のターミナルでチェックインして荷物も預けてしまい、その後で職員さんに話しかけたらここじゃないって教えてくれて荷物は取り出して頂きました。私よりも職員さんの方が慌ててました。(ありがとうございました)
一度、荷物タグを出してしまったけど取り出して貰った時にタグは回収されていたので、正しい所で荷物を預けるのもお手間を取らせてしまいました。
保安検査を抜けて出発ゲートに着いた頃に呼び出しされて、いま中国は厳しいのでビザの日付をもう一度見せて欲しいと言われる。2回目に荷物を預けた時に入力してくれた日付がおかしかったみたいでした。ゲートの中まで入ったけど乗せて貰えないのかなと不安になるけど大丈夫だったみたいで良かった。中国の方には飛行機に乗れそうと伝えました。
北京に到着して、空港から中心地までの電車のチケットは自販機でAlipayを使って買えたのに、そこから先の地下鉄のチケットは中国のIDカードがないので自販機で買えませんでした。
地下鉄のチケットが買えるようにアプリに連携しようと思ったけどAlipayは現地の電話番号がないし、WeChat payは現地の銀行口座が無いのでどちらも地下鉄のチケットは買えず。
現地の人はチケットすら買わずに改札にスマホのQRコードをかざして入って行くのを羨ましく見ていました。
その時は地下鉄は諦めて「歩ける距離だし」と思ってホテルまで歩きました。空港までの電車の駅近くでホテルを取って正解でした。
ホテルにチェックインした後で「地下鉄のチケットが買えないけどどうしよう?」と中国のエージェントさんに相談したら、現金なら買えるんじゃないと言われたので駅に戻って自販機をまた試すけどダメ。地下鉄の入り口には必ずセキュリティーチェックの人がいて荷物は全てスキャンし、自分も金属探知機を通る必要があり、軍服を着た人もいる駅もあって緊張します。
これから帰るまで毎日徒歩なのかなと自販機の前で佇んでいたらどこからか駅員さんが近づいて来て「どうかしたのか?」と言われたので「日本人だからチケットが買えない」と言ったら「窓口なら買えるよ」と教えてくれる。窓口にはいつも誰もいないからやっていないのだと思ったよ…
窓口ではAlipayでお金を払える。ちょっと乗ってみたかっただけなので隣の駅までチケットを買うけど、やっと電車に乗れて嬉しい。ホテルまでの帰りは歩きました。
駅によっては置いてある電話で駅員さんを呼び出さないといけない所もあってとても大変。しかし買えることが分かったのでかなりの前進でした。
Ingressは正しい位置で出来るけどGoogleマップは現在地がズレていて使えず。IngressはGoogleマップじゃないシステムを使っているらしいです。不思議。
ピン留めできない中国の地図と見比べながら歩きました。
気になったのが、街中の至る所で綿毛みたいなものがフワフワと浮いていること。エージェントさんに聞いたら植物の種子だそうでした。
作戦当日、4/13(土)の朝は待ち合わせ場所の公園から車2台に乗って目的地へ。公園で最初に会ったエージェントさんはお茶好きだと言ってた人です。この方には岩茶を頂きました。皆さんご自身の出身地のお茶を推してくださいます。
普通は初めて会う海外の人達と一緒に車に乗ったりしないよなと思うけど、こういうのがIngressっぽい。日本でも、作戦に参加し始めた頃に初めて会う人の車に乗るのは怖いと思っていたのだけど、今では慣れたものです。
車から万里の長城が見えました。敦煌のチームもあるのだけどそちらの詳細はよく知らない。
2時間ほどで目的地近くの駐車場へ。
公園と聞いていたけど駐車場に車を停めてから山を登って行く。途中で電波がなくなったのでwifiをシェアして貰ってIngressにログインしようとするけど、自分は中国のグレートウォールを越えられず。TGはwifiで繋がる。(それまでは香港SIMだったのでIngressが出来てた)
スマホの言語を中国語に設定して何人かにあれこれいじって貰ったけど解決せず、電波が届く場所へ戻ってリンクを引きました。(だから残ってる画像の表示が中国語になってます。終わってから日本語に戻して貰った。)
近くのポータルと繋いだ人の貰ったMUは1300くらいだったらしくて、MUが少ないと笑ってた。
作戦中に自分でIntelのスクショを撮ろうとしたのだけどリンクが曲がりすぎて上手くゆかず、VRLAをくれた方たちがいる地域のTGでスクショのお願いをしたら驚かれていました。
真っ先に報告できたのは良かったと思います。
中国に行く前に、「中国に行きます」と伝えていた日本人エージェントさんは3人くらい。
中国語の先生も少し前に北京に行っていて中国出身の先生もいるので、先生達には色々と教えて頂きました。
作戦後、ご飯を食べに行くよと言われたけど、肉を食べないと言ったらタイ料理のお店に連れて行ってくれました。美味しかった。大人数だと色々食べれてやっぱり良いですね。
帰りに中国のエージェントさん達と一緒に地下鉄の改札に行って窓口の人に「外国人はどうしたらチケットを買えるの?」と聞いてくれたけど、やはり窓口じゃないと切符は買えないらしく、最近システムをアップデートしてそう言う仕様になったと駅員さんに言われました。
エージェントさんには首都だから厳しいのではないかと言われました。
中国語を習い始めたのはIngressのエージェントで友達付き合いしてくれる台湾の方がいるからIngressがきっかけなのだけど、今回は台湾に行った時よりも中国語が役に立ちました。台湾に比べると中国は難易度が高すぎます。
ちょっと中国語が分かるよと言ったので、ずっと中国語で話しかけてくるエージェントさんも居ます。
習っているのは台湾の先生ですが、台湾華語は北京語(中国の標準語)と似ているので大丈夫。先生が使うのは繁体字なのだけど、アプリで簡体字も出てくるから意味が分かる文字もあるし、相手が言ってる単語を拾えるので何が話題なのかくらいは分かり、そこから予想して相手の言う事が理解出来る事もありました。
分からない時も多いのだけど。もっとちゃんと勉強しないといけないです。
作戦当日に会ったエージェントさんには、お茶好きなら福建省に行きなさいと言われる。沢山の種類のお茶があるらしい。お茶の原産地は西双版納と言われているらしいです。
福建省は有名な茶産で、お茶の輸出にあたり重要な場所なのでいつか行きたいな。
福建省は台湾に近いから、福建省から台湾に渡った人も多いので言葉も台湾華語に似ていると先生が言っていました。
エージェントさんだけでなく街の人たちも優しくて、自分が今まで持っていた大陸の人に対するイメージは間違えだったと思いました。皆さんが持っている台湾人のイメージと同じくらいだと思う。
無料の博物館に入ってスタンプを押そうとしていたら、軍服を着た方がそっとスタンプ用の紙をくれたりしました。言葉があまり通じない人と話すのは相手も勇気がいりますよね。
お茶屋さんで意思の疎通があまり取れていなかった時に、店員さんがたまたま入ってきたお客さんに英語で通訳に入ってくれと頼んでくれてました。お陰でお茶が買えました。
こう言う事があるので日本で困ってる海外の人は出来るだけお手伝いしたいと思うのですよね。
中国では基本的に英語は全く使えず、ホテルの方は翻訳アプリを使っていました。
現金もクレカの現物も使わずにAlipayで済ませていました。
残った1万円分くらいの現金は全てジャスミン茶になりました。缶は緑と赤が選べて、もちろん緑にしました。
北京の人たちは緑茶かジャスミン茶を主に飲むそうです。
作戦の翌日には天壇という所へ。皇帝が祈りをささげた場所とのことでした。
とにかく広い。端まで歩こうと思ったけど途中で挫折しました。
コスプレをして歩いているお客さんがそこそこいます。始めは名古屋城にいるおもてなし武将隊みたいに施設の方だと思ったけどそうでもないみたい。
コスプレをしている子供さんもいます。
その次の日には万里の長城へ。バスツアーで行きます。入場チケットやロープウェイのチケットも買ってくれるので安心。外国人はパスポート番号を教え、パスポートがチケット代わりでした。
天壇もそうだったけど観光客は多い。中国は内需が大きいです。海外からの旅行客はほぼいないので、私の少し前に上海に行っていたフランス人の友人夫婦は外国人だというだけで話しかけられて写真を撮られると言っていました。
万里の長城へのバスも、ほぼ中国人のみでした。
私は万里の長城を甘く見ていたので登ってから痛い目にあったのだけど、山の尾根をずっと上ったり下りたりしているのでとても疲れるのです。崩れている所もあるらしいのだけど、行けるギリギリの所まで行きました。
しかし、昔の中国人が決めた中国の端っこの場所は見る価値がありました。
堅牢ですしね。攻めるのは大変だったと思います。
2008年に最初に中国に行った時に、日本との大きさの差を痛感しました。日本人は1794kmの運河なんて作らない。
大きいからと言って必ずしも良いわけではないのだけど、時間の流れさえも違うように感じました。
これから北京への旅行を考えている方へ。
ビザは免除になりました。良かったね!
行きたい場所があるのなら早めに入場チケットを買いましょう。紫禁城はギリギリすぎてチケットが買えませんでした。
AlipayとWeChat payを入れて、日本にいる間にクレカ設定をしましょう。お店では自分でQRコードを読む方法と、自分のコードをスキャンして貰う方法があるので、お店の方の指示に従ってください。
アプリが両方とも入っていたら日本で中国元に両替をしてゆかないでも良いかも。
北京ではIDカードがないと地下鉄のチケットを買えないので、窓口で外国人であると伝えて行きたい駅を伝えましょう。その時にパスポートの提示を求められる事もあります。パスポートは携帯しましょう。
博物館などに入る場合も中国のIDカードが必要になるので、代わりにパスポートを提示しましょう。
中国の地図アプリを入れましょう。私は百度地图と騰訊地图を入れました。
銀聯カードというクレカを作ったけど、これはなくても良いかも。
紙媒体の地下鉄の地図があると重宝します。地下鉄の地図を写真に撮ってスマホで見るのでも良いかも。
スマホとネットがないと生きてゆけないので、どちらもとても大事。空港でSIMを売ってるのを見たのは自販機だけなので、日本から用意していく方が安全かも。
中国語はやはり少し話せると楽だと思います。簡体字が読めるとなお良し。
レストランによっては、勝手に空いているテーブルに座って、そこにあるQRコードから注文とお支払いまでして食べ終わったら勝手に出ていくお店もありました。
日本よりもスマホがないと生活できないです。高齢者だから無理なんて言ってられないくらい。この辺はエージェントさんなら問題ないですね。
また機会があれば中国に行きたいと思います。
素敵な体験をさせて頂きありがとうございました。
作戦名「Hello, Arctic!」
英語SITREP
https://www.reddit.com/r/Ingress/comments/1c9yng9/hello_arctic/?rdt=62348
中国語SITREP
https://mp.weixin.qq.com/s/VKMVntAUC3XJYie3WttdBg
X(旧Twitterでのオンタイムの報告)
https://x.com/kalavinka14/status/1779049847188025657?s=46