技適って何?
技術適合認定について
技術適合認定(通称、技適)について、中古スマホ流通にあたって重要な概念を今日は取り上げたいと思います。Wikipediaによると、技適とは
端末機器が電気通信事業法令の技術基準に適合していることを認定(電気通信事業法第53条)すること
と表現されていますが、これが携帯端末では「技適マークがついたものをしっかり日本では使ってくださいね」ということでもあります。こんなマーク、みたことありますよね?られたのがiPad発売当初の頃。iPadは米国で販売され、その端末には技適マークがなかったことをメディアに取り上げられ、少し炎上しました。
まさに、問題として取り上げられたのがiPad発売当初の頃。iPadは米国で販売され、その端末には技適マークがなかったことをメディアに取り上げられ、少し炎上しました。
これで孫さんも、以下のようなコメントをして話題にはなりました。
つまり、電波法ってあくまでWiFiとかBluetoothの接続に問題があるわけであって、国際ローミングであれば問題ないってことですね。
でも、当時日本で発売されるiPadと米国版iPadは中身が一緒のもの。果たして「技適マーク」というものに意味があったのか、疑問です。
もともとこの法律、昭和60年での通信自由化に伴い、施工された電気通信事業法に基づいて、運用されているものになります。昭和60年って、当時携帯電話ってあったんですか?って思うと思いますが、以下のようなものありました。
ショルダーフォンって・・・。私が昭和61年生まれなので、当然こういうものがあったことは知りませんでした。。。世の中、令和の時代がこようとしているのに・・・。
最近は
IoTとか、次世代化!と言っている国もアホじゃありませんから、この技適をどうにかしないといけないと思っています。
まずは、試験運用だったら技術適合認定がなくても180日間は届け出ることを条件としたものになります。この試験運用というのが鍵で、要するに研究目的だったら、という条件付きです。また表示に関する省令が改正されて、直径3ミリ以上だったのですが現在は緩和されているとのこと。スマホなどでは、電磁的方法による表示、つまりスクリーン上で見せればOKよ、という状況になっています。
海外でも同じようなマークはあります。米国ではFCCや欧州ではCEといわれているものになります。マークの表示についてはどの規格も共通のものになってます。
厄介な話なのは・・・
技適マークって、もともと電波法が「無線局を開設しようとしている人は、ちゃんと総務大臣の許可をとりなさいよ!」という法律なのですが、この無線局は電波を発する機械、つまりスマホも対象になってしまうということ。これは使っているユーザーに対して処罰対象となり、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金となります。
実際の端末について(海外版SIMフリーと国内版でなにが違うの?)
じゃあ、技適マークがないスマホは日本では電波法違反になるのはもうわかったと思いますが、iPhoneを例にとってみたらどうなのでしょうか?
結論からいうと、iPhoneは海外から輸入したものでも端末を選べば技適マークがあります。たとえばiPhone 6sは米国のキャリアで売られていたものは、日本の技適マークありですので、日本で使っていても問題がないです。
しかしながら、iPhone 7以降はガラパゴス化しており、海外のSIMフリーモデルと日本モデルは完全に別になっています。つまり、海外キャリアで売られているiPhone 7以降の端末は、日本で使うと電波法違反になります。
ちなみにBelongでは、どの海外キャリアのモデルが技適で問題ないかという秘密のリストをもっています、、と言いたいところですが、ふつうにAppleのページに公開されていますので、皆さんが確認できる状況です。
面白かった記事にこんな記事もあったので紹介。
とはいえ、実際iPhoneとか中身変わらないのに、海外版が使えないのは少し残念です。
結論
まとめると、技適がある端末を書いましょうということになりますが、将来的には海外スマホはある程度は緩和して欲しいですし、その方が中古携帯の促進にもなると思います。この法律は、国も含めて、「見直さないと!」ってなっているので、ぜひ期待したいですね。