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【file052】お茶1杯の幸福

かなり昔のお話ですが、交通事故で相手の命を奪ってしまって逮捕された男の人が号泣しながら、『もうお茶を飲むこともできなくしてしまった』と、TVのインタビューを受けていました。

故意にとはいえ、起こしてしまった死亡事故には胸が痛いのですが、加害者の方が極限に出た言葉には非常に重みを感じたもので、同時に、ふといただくお茶の1杯みたいなものにこそ、贅沢感を持つべきだとも痛感しました。

先日、プレオープン前のcafeレストランでランチをいただいた後、おみやげに煎茶を買いました。そのときのニュースをふと思い出して、良質のお茶を大きめのカップに入れ、水出しでのんびり待つ時間、それをゆっくり飲む時間が、とても貴重に思えたものです。

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