AVスプラへの不快感と、AVスプラ主催者(@kikaze_kimiko)に対する誹謗中傷の問題:手嶋海嶺氏(@TeshimaKairei)の記事に寄せて
こんにちは。来殿ベルです。
私も好きな『スプラトゥーン』を用いて、「AVスプラ」という企画が一部VTuberらによって行われました。
非常に不愉快な動画内容でしたし、任天堂も許容しかねるものだろうと考え、私自身は任天堂およびTwitter、YouTubeへの通報・問い合わせを行いました(後に言いますが、AVスプラ企画者・参加者への誹謗中傷ツイート等も通報しています)。
手嶋海嶺氏の意見について
しかしながら、大きな騒動となった本件について、手嶋海嶺氏は「通報騒ぎにするのは表現の自由上、リスクもある」との意見で警鐘を鳴らしています。
氏の「論旨には」私も納得しました。しかし、賛同したのでもありません。
この記事は、通報のリスクを述べ、「通報する・しないも個人の表現の自由」(※氏ははっきりとそうツイートしていますし、記事の有料部分にも明記しています。購入しました)としつつ、あくまで手嶋氏自らの主義・思想を「推奨」的に説明したという内容です。
ですが、手嶋氏は自分のTwitterプロフィール文をこう書いているように、「表現の自由」を(ほとんどの人の常識感覚からは乖離した領域で)過剰と感じるほど重視している人です。
私は、誹謗中傷は許せず、ある発言が問題だと思えば積極的に通報もするという主義・思想ですから、この点で手嶋海嶺氏とは相容れません。
もっとも、手嶋氏の意見は首尾一貫しており、傾聴に値するものだと思います(上から目線な表現で失礼ですが……)。
元よりこの問題は、数学や科学のように何か一つの基準があって「正解」が定まるものではなく、「資本主義が良いか共産主義が良いか」、「お酒は禁止するべきか、自由とするべきか」のように、それぞれの意見の持ち主がそのメリットとデメリットを論じ、国民に問いかけて決める話です(日本では、資本主義でお酒自由が「正解」のように扱われていますが、何か工夫を加えて国家運営が上手くいく可能性はありますし、現在進行形で論争になっている問題では、どちらかの意見が共産主義・禁酒法に該当するのか分かったものではありません)。
一度、「手嶋さんは表現の自由を理由に、誹謗中傷する権利もあると考えているのですか?」とDMでお尋ねしたこともあります。
「被害当事者が訴訟を起こし、その裁判結果が出るまで無罪と扱う」「第三者はとやかく言わない(とやかく言うのは"推奨"しない)」というスタンスだと受け取りました。
しかし、私は反対です。
理由は、特にネット上の誹謗中傷被害において、資金力などに乏しい個人がその都度に訴訟を起こすというのは難しく、通報等の第三者の協力や支援も必要不可欠だと考えているからです。
手嶋氏の方針では、誹謗中傷加害者をほとんど野放しにし、被害者の苦しみを放置することを事実上肯定してしまうのではないでしょうか?
確かに、通報騒ぎを起こすのは、表現の萎縮を招きます。なされるべき「批判」も、ちょっとした言葉遣いによって通報され、アカウント停止に至る事例は後を絶ちません。どこからが誹謗中傷なのかという基準も曖昧です。私の方針にも問題点や課題があることは認めます。表現規制派フェミニストや自称リベラリスト(大学教授など)に逆用もされるでしょう。
ですが、手嶋氏の方針にも、まるで問題点や課題がないとは言えないはずです。特に、10月1日からは、インターネット上の誹謗中傷に関する改正法律が施行されました。世間はいま、誹謗中傷にたいして厳しい方向に向かっています。
どういった方向性を選ぶかは人によるものと思いますが、私も手嶋氏と同様に、「自分の主義・思想」を表明させて頂きました。ただし、私もまた自分自身の意見の「推奨」であり、絶対的な正解を提示したのではありません。
本記事は、手嶋氏の「反論」というよりも、「対抗言論」や「反対意見」と受け取ってもらえればと思います。
AVスプラ企画者への誹謗中傷について
私は誹謗中傷を許さない、通報も辞さないというスタンスです。
ですが、「自分の好きな人たちへの誹謗中傷は許さないけれど、嫌いな人たちへの誹謗中傷は容認している」ようでは、手嶋氏のnote記事で批判された「ガイドライン論者」のように蹂躙され、大恥をかくでしょう。
嫌いな人への誹謗中傷ツイートには、手を叩いて快哉を叫び、RTやいいねをクリックしていたら、それは確かに説得力がありません。
実際に「フェミの〇〇はすごいブスだw」のようなあからさまな誹謗中傷も、「フェミニスト憎し」の人は積極的に拡散していたりします。そんな人たちに「誹謗中傷には反対だ」などと正義を主張する権利はないと思います。
なので、私は筋を通しておきます。
私はAVスプラなる企画が本当に不愉快でしたし、任天堂への通報にも加担しました。
ですが、同様にして、この企画の主催者・木風公子氏への誹謗中傷ツイートも、私が探しうる限りすべて通報しました。
木風公子氏は、インターネット上で「中の人」の本名と顔写真が明らかになっています。木風公子氏がその気になれば、名誉棄損罪、侮辱罪、脅迫罪等はきわめて成立しやすい状態です。前述した10月1日からの法律で、情報開示請求が迅速化もされております。
誹謗中傷と思われる発言については、Twitter魚拓画像やアーカイブを個人的に保管していますので、もし木風公子氏が訴訟を検討しており、そのための証拠が必要があれば、お声かけください。提供させて頂きます(第三者には提供しません)。
現状、木風公子氏の行為は、裁判も起こされていませんし、どのような法律違反の判決も下りていません。またそうした裁判や判決があったとしても、私たち一般人に「その人を誹謗中傷していい権利」が生じることはありません。
批判の一線を超えないようにしましょう。
本記事の私の意見にご理解を示してくださる方は、ぜひスキ・シェアをお願い申し上げます。
最後は、本記事を書いたことにまつわるちょっとした余談を書いてみました。
もし余裕がございましたら、ご支援くださいますと幸いです。
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