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2024年‐25年秋冬 レザートレンド&トレンドカラー【まとめ】
2024年‐25年秋冬シーズンの見本市、合同展示会が次々と行われ、来月5月にはバッグ、革製品業界の展示会も開催されます。直前となるいま、レザーとカラーのトレンドをまとめてみました。
クリエイティブご担当者の皆さまをはじめ、ビジネスパーソンの皆さまに答え合わせとしてご活用いただけますように。
2023年12月7日~8日に開催された「第106回 東京レザーフェア」の人気ブース「トレンド・ラボラトリー」の「24‐25 Autumn&Winter」をご承諾いただき、撮影させていただきました。
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「COLORS -精彩な地球色を探る-」をテーマに、3つのカラーパレットで展開。
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「RUBY 濃密なレッド」
トレンドカラー、ピンクからオレンジ、そしてワインまでのカラーパレット。グレイッシュなブルーをプラス。
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「情熱的に輝く赤の色彩感が素材に新たな活力の息吹を与える。新しいオーソドックスに寄与する、赤のエモーショナルの価値創造を確かめていただきたい」(ジャルフィック 池田正晴さん)
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KEYWORD
エネルギッシュなインパクト
素材にカラーの活力
華やぐ色の高揚感
POINT
ブラウンを活性化するフクシャ(フーシャ)ピンク
活力ある濃密なワイン系、
うららかな癒しのピンク
さまざまなニュアンスのオレンジの濃淡
オーソドックスなスムーズ
アンティックなムラ染め
「TURQUOISE 鎮静と再生のグリーン」
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グリーン系は、エコやサステナブルといった潮流ともマッチして、トレンドであり、時代をシンボライズするカラーといえそうです。
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「静かでありながら、驚きの鮮やかな色彩感を発揮する。マットなタッチに確かな存在感を与える・・・注目の冬の濃厚なブルー系です」(ジャルフィック 池田正晴さん)
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KEYWORD
鮮やかな鎮静
癒しの調和
自然の叡智の集約
POINT
鎮静と再生のグリーン
ブラウンを誘惑するターコイズ
マット&艶に効く光のイエロー
アクセントはゴールド
みずみずしい光沢やエナメル
キラキラなラメの輝き
「STONE 結節点のモノクローム」
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ホワイト~グレーのバリエーションとメタリックカラーは人気継続。また、ベージュからアースカラー、ブラウンのグラデーションなど、ウェアのトレンドとリンクするブラウン系は革らしさの表現には欠かせませんね。
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「革のオーソドックスな風合いを実現するニュートラル。さらにブラウンやパープルのニュアンスはより成熟感のある風合いを際立てる。またそのコントラストはグラフィカルな効果を誘う」(ジャルフィック 池田正晴さん)
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KEYWORD
シンプルなモノクローム
色彩展開の結節点
深い革のタッチを描く
POINT
結節点のモノクローム
変化をつくり出すホワイティとシルバー
革のタッチを高めるブラウン群
革シボを引き立てるグレー
ブラックが効くボタニカルパターン
オレンジ×シルバーのモダンミックス
マットでオイリーなヌメ
艶やかなエナメル
「第106回 東京レザーフェア」の会期中に行われた、インスタグラム ライブ配信のアーカイブ動画が公開されています。
「トレンド・ラボラトリー」をディレクションなさっている ジャルフィック 池田正晴さんによるレクチャー、必見です!
2024年のトレンドカラーは、ブルーとピンク
2024年のトレンドカラーをおさらいしてみると・・・。
日本流行色協会が選定した2024年の色は「ハロー!ブルー」。混沌とした世の中を浄化し、未来を明るく照らしてくれる色、すっきりとした空気を運んでくれるようなクリーンで爽やかな色としてピックアップされました。
パントンが発表した「カラー・オブ・ザ・イヤー」は、2024年を代表する色は「ピーチ・ファズ」。ベルベットのようにやわらかでやさしい色合い。淡いオレンジトーンの「ピーチ・ファズ」がすべてを包み込み、心、体、魂を豊かにしてくれそうです。
ブルーとピンクというと、ミッドセンチュリーのレトロポップなイメージもありますね。
今年2024年は、アメリカの次のリーダーを決める大事な年。
「アメリカらしい」ムーブメントが盛り上がり、古きよき時代のアメリカを想起させる「カウボーイ・コア」が注目されているそうです。
トレンドのない時代といわれますが、そのときどきの時代を彩り、象徴する要素は不可欠。そして、日本国内のトレンドの行方は・・・? 5月23日~24日に開催される「第107回 東京レザーフェア」もレポートさせていただく予定です。また、改めてご紹介させてください。
このほか、ジャパンレザーの最新トピックは下記リンク先をご覧ください。