認知行動療法10 認知的再体制化療法(RET)
今日も学んだことをメモしていきます。
認知行動療法の学習メモでnoteが10日間続くとは思いませんでした。
やはりOutputを予定しているということはInputも捗りますし、読書や勉強のような継続しやすいInputがもとになっていれば、Outputも比較的続けやすいのだと思いました。
認知的再体制化療法(概要)
すべての精神的障害に共通する唯一の特徴は、常識が欠けていること、特有の私的な推論の感覚を補償的に発展させてしまうこと
ー イマニュエル・カント -
カントのこんな文章から認知的再体制化療法の章が始まりました。もはやここに集約されているような気もします。
人は、自分の知らない単語・概念をもとに思考することはできません。
音楽のコード進行を知らない方に「ドミナント終止のような安定感」といってもピンとこないのと同じです。
また、思考のパターンやスタイルが感情や行動に現れます。
音楽のコード進行で「カノン進行」しかやらない人がいたら、どの曲もカノンになるのと同じです。
なので、さまざまな概念を取り入れ、決まりきった思考パターンを変えていくことで、別の結果を導けるようにしていきましょう!というのが今回の話です。
エリスの論理情動療法(RET)
エリスの論理情動療法の要点は、クライエントの先入観です。
1.全ての人に愛されなければならない
2.失敗してはいけない
3.人々や出来事は自分の思うようにあってほしい
といった非論理的な信念が、自分の不適応行動や情動的困惑を生んでいるのだよ、というのがエリスの理論です。
上述のような考え方には、次のように置き換えるのが望まれます。
1.人々からの愛や是認が得られるのはすばらしいが、それがなくても私は自分自身を受け入れ、楽しむことができる
2.ものごとをうまくやれれば満足だ。しかし人は誤りを犯すものだ
3.人々は、彼らがしたいと思うようにふるまうものだ
クライエントは、このような思考過程を意図的に記述したりすることはないようで、自己陳述させていくことから始めるようです。
この否定的な自己陳述を認識させていくことから始めて、クライエントの信念体系から不適応な行動や感情が生まれていることを認識させていくということだそうです。
はい。ということで今日はここまで。