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バタフライエフェクト

『バタフライエフェクト』

私が初めてこの言葉の概念に出会ったのは、UVERworldさんの"一滴の影響"という曲を聴いた時。
歌詞の中にこの言葉の概念が入っていて、この歌も、この言葉の持つ意味も、とても好きになりました。

バタフライエフェクトとは、気象学者エドワード・ローレンツが提唱した理論で、「小さな蝶の羽ばたきが地球の裏側で竜巻を引き起こす」という比喩です。

初期条件のわずかな違いが、システム全体に大きな影響を及ぼすというカオス理論の一部として解釈されるこの概念は、科学的な現象にとどまらず、私たちの生活や歴史にも見られます。

皆さんは、歴史の中で偶然のように見える小さな出来事が、大きな転換点に繋がった実例が存在することをご存知でしたか?

発明や科学の分野でも、バタフライエフェクト的な偶然の連鎖が大きな成果につながった例があるようなので、紹介していきます。


・ペニシリンの発見  
1928年、アレクサンダー・フレミング博士が偶然にもペニシリンを発見しました。彼が培養していた細菌のシャーレにカビが生え、その周囲だけ細菌が死滅していることを観察したのがきっかけです。この現象を見過ごしていれば、今日の抗生物質の発展は大幅に遅れたかもしれません。

フレミングは非常に整理整頓が苦手で、実験室が散らかっていたため、このような「汚染」が発生したとされています。この一見怠慢とも言える習慣が、世界で数十億人の命を救う医薬品の礎を築いたのです。彼の興味と粘り強い探求心が、この偶然を科学的発見に結びつけました。


このように、偶然や小さな出来事が大きな成果や変化をもたらすのが、バタフライエフェクトの素晴らしい実例と言えます。


また、私たちの生活の中において、バタフライエフェクトの力を役立て、人が願いを叶えて現実を変化させていく事も可能なように思えます。

ここで、多くの人が求める「幸せになりたい」というポジティブな望みを、例を挙げて考えてみましょう。この望みには、裏を返すと「今はそうではない」という意味が含まれています。

生きていれば、心から幸せだと思えない状況も経験しますよね。

ですが、あなたの望む幸せは、既にあなたの心の奥底に存在しています。そして、心の中から出て、現実世界に投影されるのを待っているだけなのです。

この願いを叶えるために、バタフライエフェクトの力を役立てて、ほんの小さな行動を起こす事で、少しずつ変化を起こせるかも知れません。

例えば、

「私は、幸せです。」と今のありのままを全て受け取るような感覚で、自分に声を掛けてみる
幸せだと思うことを数えて、自分に話しかけてみる
使わないものを捨て、部屋を整頓してみる


始めは迷いがあっても、嘘でも構わないので、このような行動をしてみることが、良い流れへの変化をもたらすのではないかと思います。

脳科学の観点でも、脳は発したり聞いたりした言葉に騙されて、物事を認知すると言われています。

毎日、一言でもこのような呟きや行動を自分にしてあげたとして、それが1週間、100日、1年、その先もずっと続いていったら、どんな世界観が想像できますか?

私には、生き生きと過ごす人のビジョンが浮かびます。


こんなふうに、日常における些細な行動も、バタフライエフェクトで言う、蝶の羽ばたきと同じ意味を持っているかもしれませんね。
自分にも周りの人にとっても素敵な影響を及ぼす事になりそうです。


_________𖤣.𖥧.𖡼.⚘. 𖤣.𖥧.𖡼.⚘. __________

ここまで読んで頂き、ありがとうございます。

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