popstar
5時半起床で短編映画を1本観て、7時から朝食。家族が起きてくる8時頃までダラダラと録画してた番組を見て、家族が起きてきたら2度目の朝食。
今日は2度目の朝食を終えてすぐに家を出た。ランニングシューズを後払いで購入したのでそれの支払いと、マヨネーズを買いに。
小さなお気に入りのショルダーバッグに本一冊とシャープペンシルを入れて財布を首からさげる。
郵便局に寄って1万円引き出し、残高が前の記憶より4万も減ってる事実を受け入れきれないまま近くのファミリーマートで支払いを済ました。
そのまま散歩を続けて近くの大きい公園まで来た。
村上春樹の「1973年のピンボール」を読む。
まあそのまま時間は過ぎ、12時頃帰宅。そういえば家を出る15分ほど前に洗濯機を回したことに気付いた。家族にただいまを言うよりもなによりも洗濯機の中を確認した。
ない。
洗ったはずのわたしの服がその中にはなかった。
そういえば母の洗濯物も一緒に回したなぁ。
ガックシ。
トボトボと階段を上がり、ベランダを確認した。
案の定、わたしが回したはずの、わたしが干すはずの、洗濯物が、ほぼテッペンに上った太陽の光を反射し、さっきまでわたしが浴びていた、日焼けを誘う生温い風に揺れていた。
わたしの洗濯物。
母の優しさがわたしを傷つける。
迷惑なことなんてひとつもないのに、有り難いと思っているのに、もし、洗濯機の中に母の服だけが取り除かれてわたしの服が生臭くなっていたら、それはそれで嫌だったのかもしれないけど、でも、わたしはそんな臭いを、そんな経験を、人間の営みとして愛おしく思う、いや、そう思える人間でありたいと思う。その愛しみがわたしの生きる術であり、その心がわたしの中に優しさと温かさと生きるということを作ってくれてるような気がするんだよ。
腰に力が入らなくなってもう片付けなきゃならないはずなのにほっぽっている毛布の山に腰を下ろす。
そして何も考えずに平井堅のpopstarを聴く。これ、mvが最高なの。とってもかわいいからちゃんと観てほしい。
君に出会えた喜びと
君に会えない淋しさの
序盤の歌詞だけとここでひゃくぱー涙を流してしまうんだよなぁ、なんでだろ。
お母さんありがとう。わたしの分まで干してくれて、わたしを忘れないでいてくれて、わたしが家にいない間も、わたしを想ってくれて。ありがとう。
洗濯物たちはわたしに干された時よりも、ずっと気持ち良さそうだし、誇らしげだし、堂々としてる。
わたしの腕を薄茶色に焼いた生温い風に小刻みに揺れる洗濯物を見てまた涙が出る。
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