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走り終わった今、何を想い明日へ向かう
走ると決めたあの日から78日──
あの時私は「なぜ走るのか?」と問いかけました。
目標を掲げ意気込んでスタートしたものの、途中で走ることに飽きてしまった時期もありました。いつもの事といえばいつもの事。
「本当に私は走りたいのか?」
そんな疑問さえ浮かぶほど気持ちが揺らぐこともありました。
それでも、走ることで 前日の過ごし方、食べたもの、お酒を飲んだかどうか等──翌日の身体への影響を知れる様になり自分の生活と身体と向き合う様にもなりました。
だからといって急にすべてをストイックに変えることはできないし、したくもなかった。
「走るために生きる」のではなく、「楽しく生きるために走る」。
私はそんなスタンスで、試行錯誤しながらこの日を迎えました。
そして迎えたマラソン大会当日──
朝5時起き。いつもなら彼とゆっくり過ごす時間。
でも、今日は違う。
自然と目が覚めるほど、この日を待ち望んでいた。
「頑張っておいで」そう言って集合場所まで送ってくれる彼。優しさに心が温まります。
集合場所にはすでに仲間たちが集まっていました。
「あぁ、ついにこの日が来たんだ」
初めましての人もいたけれどみんな本当に素敵な人ばかり。
『14名全員で完走する』それが私の目標です。
スタート、そして試練──
スタートは「マツゲン有田球場」
仲間がいるから不安はありませんでした。
けれど、すぐに最初の試練がやってくる。
アップダウンが激しいコースだと聞いていましたが…アップ、アップ、アップ……容赦ない坂道。
聞いてはいたけど、実際に走ると想像以上。
「ポキッ……」
心が折れる音がしました。
最初は笑顔で走っていたのに、すぐに笑えなくなりました。
話す余裕もなくなる。
歩かないと決めていたのに、足が止まる。
「なめてたな……」と自分に反省。
でも、私は一人じゃない。前にも、後ろにも仲間がいた。
「ガンバレー!」と励まし合う声。
普通なら焦るはずの「先頭集団とのすれ違い」が、とても嬉しく、安心感に変わっていました。
「みんなが先にいてくれるから、私はこの道を進める」
そう思うと、身体が軽くなりました。
ゴール、そして最高の瞬間──
あと3km──
「もう少し!」と思ったその時、メンバーのひとりが私達最後尾集団を待っていてくれました。
「惚れてまうやろー‼︎」
そして、その先にもうひとり……
「もう抱いてください♡」と言いたくなるくらい感動しました。
そのおかげで最後の1、2kmは最高に楽しく走れました。そして、4人で手を繋ぎゴール。
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学生時代に感じた事はありませんでしたが、「青春って、こういうことなんだ」生まれて初めてそう感じる事が出来ました。
走ることで得たもの──
仲間の大切さ。
人の温かさ。
挑戦することの素晴らしさ。
達成感からくる高揚感。
このマラソンで得たものは数え切れない。
そして、これこそが 「人生の財産」 なのだと実感しました。
大会終了後のビールは何よりも美味しく、仲間との食事は、家族と過ごしているかのようなあたたかい空間でした。
気づけば自然と「次のマラソン大会」の話になっていましまた。
「また走りたい」迷いなくそう思っている自分がいました。
挑戦し続ける理由──
「何を目指してるの?」
「どこを目指してるの?」
そう聞かれることもあります。
でも私はただ「毎日を楽しく、悔いのない人生を送りたいだけ」
特別なことをしているわけじゃない。
ただ未熟な自分が、いろんな人といろんな挑戦を重ねながら、より充実した人生を歩みたいだけ。
そして、挑戦することで得たこの気持ちを、もっとたくさんの人に伝えたい。
だから、私は これからも走り続けます!
最後に──
この挑戦ができたのは、Styleランナーズサークルの仲間 のおかげです。
本当にありがとうございます‼︎
他人の行動ばかり観察しているあなたへ。
足を止めている限り景色は何も変わらない。
あなたが走り出した時、人生はもっと鮮やかになる。
愛をこめて──