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TV series 海に眠るダイヤモンド ~ That Night ~
朝子と鉄平
あると信じていたものがなくなったあの夜と朝。
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最終話まで観た。
観たうえでの9話…なんでこんなことになっちゃうの?鉄平ー!!!
わかってる。鉄平だからだよわかっているけど、もう
朝子の気持ちを思うとやるせなくて
あの夜の朝子におしえてあげたい。
鉄平は朝子を迎えに行くことを忘れていたわけじゃないんだよ。
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あの夜の鉄平に見せてあげたい。
自然に涙が溢れるほどに、やっと約束が叶う喜びと幸せに包まれて鉄平が来るのを待っていた朝子の姿を。
なのに
来ない鉄平を待ち続けて朝を迎えてしまった朝子
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鉄平もリナも一生許さない。
そう思えたらどれだけ楽だろう
朝子が口にできない思いをためらうことなく言葉にできる百合子が好き。
朝子に百合子がいてよかった。
俺の部屋に来てほしいから仕事が終わる頃に迎えに行くって言われて
わたし、あの夜食堂の前で待っとったとです。それが…なして?
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朝子と話して、鉄平と朝子の思いを知ったハルさんは
あの夜に起きたこと、そのきっかけ、全てを朝子に対して「ごめんなさい」としか言えなくて
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鉄平とあなたのことを知らなくてごめんなさい
鉄平にリナと一緒になれば?なんて言ってごめんなさい
鉄平をリナと誠と一緒に行かせてしまってごめんなさい
鉄平が約束を守れなくてごめんなさい
朝子を傷つけてごめんなさい
朝子ちゃん、訳がわからんやろうけどごめんなさい。許して。
ハルさんの言葉に
どうして鉄平は行ってしまったの?
いくら考えても見つからない答えと割り切れない思いを胸に納めるしかなかった朝子。
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鉄平とのキラキラな思い出が色を失い、氷のように冷たくなっていく。
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鉄平への想いをすべて心の奥底に沈めて蓋をした。
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朝子が鉄平に恋心を抱いた瞬間から、ずっと片想い、鉄平へ気持ちが伝わって、
鉄平からの告白、二人だけの約束。
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朝子のキラキラをずっと見てきたわたしたちは泣けて泣けて仕方ないけど、
生きているうちには誰にでも大好きだった人との別れや失恋の一つや二つ三つあるはず。
ましてや、自分を置いて去って行った人にいつまでも縋り付いているヒマなんてないのが現実。
鉄平とのことは朝子にとっても人生の一コマになってしまった。
そして前を向いて自分の人生を歩き出す朝子は必然。
大好きなカステラも長崎で食べたちゃんぽんも
鉄平との大切な思い出を虎さんと共有することは出来そうになくても
勉強して起業して会社を大きくした朝子のことを
朝子のやりたかったことと気張って生きたその後の人生を優しい虎さんが支え続けてくれたことが朝子の今から想像できることに救われる。
朝子に虎さんがいてくれてよかった。
まさかのサワダージ。
そうかな?と思うところはあったけど、ちょっと年齢不詳感がビミョーかな?
なんて思いつつもやはり誠だったのね。
朝子への贖罪のために朝子の秘書になったって…
リナと一緒に鉄平と朝子への罪を背負ってずっと生きてきたと思われる誠が不憫すぎる。進平とリナの罪ではあっても誠に罪はないのに。
リナもまた朝子とは別の辛い思いをずっと抱えたまま生きてた。
進平にいちゃんとリナさんと誠。あなたたちが居たからこの家族に会えた。
あなたが生きてて、また会えてよかった。
リナと誠を救ういづみの言葉は真理。鉄平と別れても幸せに生きてきた。
たとえ一緒に生きられなくても、朝子の幸せだけを願い守り抜いた鉄平の真意。
朝子が鉄平にずっと愛され続けていた証
誰かを傷つけて、誰かに傷つけられて、辛くて悲しくて苦しくても
誰かを大切に思う気持ちが誰かを守り、支えて幸せに導く
たとえその思いに相手が気づいていなかったとしても。
そんな思いが繋がって今自分がここにあることが、生きているってことなのかもしれない。
殺伐とし過ぎている現在の世の中に疲弊している自分に、そんなことを思い出させてくれるこのドラマが尊くて、だからこんなに泣いてしまうのかな。
朝子、大好きだよ。
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