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TV series 海に眠るダイヤモンド ~ One Island,One Family ~

いづみと朝子
一島一家という言葉の中にあるもの。

島のこどもになりたかった賢将の孤独。
島全体が一つの家族、仲間だとする一島一家
その言葉は、常にその輪の中にいるものにとっては心地よい連帯感をもたらす一方で、仲間意識に沿わないものは排除し疎外感を与える狭量さを合わせ持っていた。
端島にある会社と労組、勤労課の外勤と炭鉱員、炭鉱長の息子と炭鉱員のリーダーの息子、さまざまな対立軸から生じる、ヒエラルキーの上位に位置するものへの誤解や反感、よそ者扱いが、疎外感に苛まれる賢将の心を島から引き離そうとする。
賢将を誹謗中傷する鉱員たちの前で、幼い頃と同じように声をかけ息子同然だと言い放つ一平さんの変わらない笑顔が、もう一度賢将を島のこどもにした。
一平さんだけが、一島一家の気概を持つ人に思えた。


5話の素敵なscene
かっこいい一平さんに涙が止まらない。
賢将が救われてよかった…


一島一家の思いを受け継ぐ人たち。

賢将の心にそっとより添う百合子は、幼馴染みたちの中で誰よりも人の気持ちを理解することのできる大人。
強くて優しくて美しい。
でも、儚くて悲しい

賢将の朝子への気持ちを知って、腕章をつけてもらいに行けなくなってしまった鉄平も。

賢将からのキラキラを大切に磨く朝子も。
ほらね、鞍馬天狗のキラキラと同じように賢将のキラキラも大切にしている
その姿が愛おしい…。
賢将の気持ちを知ったら、朝子どうするんだろう?

言葉にしなくてもみんなが賢将を大切に思う気持ちが届いているといいな。
俺は幸せものなのかもな…賢将から鉄平への言葉。
届いている。

そして最初から
そうなのかな?そうかも?やはりそうだよねと思いながら、
でも違っていて欲しいと願う気持ちもありながら、いづみはやはり朝子だった。
まあ、鉄平への思い入れからしたら朝子でしかないのだけど。

花さんの朝子がかわいい♡

鉄平に腕章をつけてあげたい朝子も
鉄平に腕章をつけて欲しいとお願いされて嬉しさを押し隠す朝子も。
鉄平に腕章をつけてあげて見送る朝が嬉しくてたまらない朝子も。
鉄平が腕章をつけてもらいに来なくなって落ち込む朝子も。
瞳が全部語っちゃってる。
ほんとかわいい。… 鉄平じゃなくてもね!
今回も御多分に洩れず、花さんのくるくる変わる表情に魅了され、朝子に心を奪われて感情移入せずにいられなくなる。
現在のいづみが何かを後悔しているようで、幸せそうには見えなくて
朝子のこの先が心配。辛い朝子は見たくない。
たまには、ずっと幸せそうな杉咲花を観ていたい。切実…


進平とリナ

この二人だけ別世界の浮遊感。
リナにどんな凄絶な悲しい過去があったのか、ちょっと期待?していたのだけど、思いの外陳腐で使い古された「愛した人がみんな死んじゃう」悲しい過去だった。
そしてリナを意識した途端に「妻は死んだ」とか言っちゃう進平が都合良すぎに思えたり、なんだかな。
きっとこの先のstoryに関わる重要なepisodeなんだろうけど、
食堂で話してることさえ瞬く間に島中の噂になる端島で、繰り広げられたあのviolenceを誰も知らなかったとかってあるのかしらね?
みんな労組の選挙結果に釘付けだったから?


6話の予告で朝子が手にしているのは
誰かの結婚式のブーケトスで受け取ったブーケ?
誰の結婚式?進平とリナ?どうなるんだろう…。

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