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イズムの継承 ~STU48 岡田奈々ラストコンサート 今更の所感~ [2022年制作記事]

この記事は、2022年5月7日(土)にアメブロに投稿した記事を転載したものです。

既に2か月近く過ぎているけど、今ちょうどSTU48PRIMEで期間限定の動画無料開放をしているので、それを見ながらつらつらとあの日を思い出して記事を書いてみようと思う。


2022年3月18日金曜日。僕は引っ越しをしていた。

2021年末で仕事を退職して北九州市から実家のある愛知県蒲郡市へ一時的に帰っていた僕は、3月2日から新しい仕事に就き、こともあろうかこの日の午前中に名古屋市中川区へ転居したばかりだった。
(しかもハイエースを借りてセルフ引っ越し)

要するにライブに行ってる場合じゃない。


と言いながらも結局スケジュールを勘案した結果、ライブ当日の3月18日に引っ越しを決行。

その夕方に僕は名古屋駅からのぞみ43号に乗り、17時50分に新神戸駅へ着いた。
新幹線という文明の力、圧倒的すぎる。


配信よりスクショ(以下同じ)

そんな(自分だけが)ドタバタ劇の中で訪れた今回のコンサート。

「STU48 岡田奈々ラストコンサート~Sailing day from NANA~」

そう、我が軍ことSTU48とAKB48を兼任していた初代キャプテン・岡田奈々さんの兼任解除ラストライブだった。


5年前のSTU兼任発表の映像が流れ始める。
overtureの次にオルゴールアレンジの「暗闇」が流れ、そのあと波音と共に聴こえてくるのは、すべての始まりとなったシングル表題曲「暗闇」のイントロ。

全員と顔を合わせながら歌う奈々さんの姿に、これが本当に最後なんだという実感が湧いてくる。

全メンバーで「ペダル~」「夢力」と3曲ともちゃんとフルでやってくれたのは、さすが奈々さんといったところ。

(まあ基本フルでやってほしいんだけど…)



その後は1D3期と2期とでダンサブルな曲を2曲ずつ披露したあとは、奈々さんのこれまでを振り返るインタビュー動画とユニット曲のコーナー。


今回のライブは「思い出作り」という奈々さんの言の通り、ユニットをやりたいメンバー、馴染みのある曲、そして物珍しいけどメンバーのことをよく意識して考えられたユニット曲だったりと、このライブに対する奈々さんの意気込みと性癖をものすごく感じた。

僕的にはたきのさんのおみ足をいやらしい目で見てしまったのと、まいはちゃんのダンスをいやらしい目で見てしまったのと、沖舞の公開セッ○スをいやらしい目で見てしまったのがとても印象的だった(ゲスすぎ)


実は密かに好きなあいこさん

冗談はさておき()、僕としてはゴゴリバ公演が本当に好きだったので、この青レースの衣装を着た歌唱メンによる「街の灯り」の時は、とても涙なしでは見られなかった。

2期生も入ってもっとこの公演を見たかったなという思いもしながら、矢野さんの言う通り、まるで波音が聴こえ揺れを感じるSTU48号の船内にいるような錯覚に陥っていた。


そしてその後の「僕たちはシンドバッドだ」「誰かがいつか好きだと言ってくれる日まで」も、STU48号ができる前の陸上公演でずっと見ていたので、感慨深いものがあった。


何より、まさかの薮下さんと花音ちゃんがここで現れて一緒にパフォーマンスをするなんて夢にも思っていなかった。

驚きの声があんなに自然に出るなんて久しぶりだった。実際、2人が現れた際の会場のどよめきはかなり大きかった。


元々僕がSTUを気になりだしたのは、瀬戸内にたった1人愛知県民が居るというところからだった。

そして2018年1月4日、僕の地元・愛知蒲郡のラグーナテンボスにSTUが来るということで見に行ったのがすべての始まり。
だから花音ちゃんは僕にとって「始まりの人」と言ってもいいし、花音ちゃんの活動休止や卒業は割と僕にも大きく打たれるものがあった。


何より感染症禍という異常事態の中で卒業をしていった花音ちゃんだったから、もう一度彼女が歌い踊る姿を自分の目で見ることができたのは、大いなる僥倖だった。

奈々さんだけじゃなく僕にとっても、万全に迎えられなかった節目を今一度迎えることができ、気持ちの整理も少しできたのかなと思う。


そして、もうその後はずっと涙目。

特に奈々さんと心愛の2人になった辺りは、2人ともすごく思い入れのあるメンバーではないと言うと失礼だけど、やっぱSTUが好きなヲタクとしてこの2人のデュオと手紙に胸を打たれないわけがない。

そして好きな人を送り出す曲「大好きな人」…。いい歳した大人がまじで泣いてますわ。


でも、生まれ変わるお互いに必要なのは、やっぱり笑顔で送り出すこと。

最後の挨拶ではりこちのハプニングもありながらも、大団円で終わることができて良かったと思う。


AKB本店を通ってこなかった僕が初めて奈々さんを見たのは、2018年TIFの今は亡き(?)ZeppTokyoでのことだった。

その後STUの現場に行けばちょくちょく奈々さんの居るステージを見ていたけど、初期の頃はいい意味でも悪い意味でも、奈々さんが居るから引き締まってるように見えていた。


それが年月を重ねるごとに、奈々さんの言う通り皆がどんどん成長してきて、やがて奈々さんが居なくても引き締まったステージングを見られるようになっていった。

僕個人としてもそれは嬉しいことだったし、最初期のオーデから見てる奈々さんにとっては、僕なんか比較にならないぐらい成長を感じていたことと思う。


でも、それはやっぱり奈々さんが居ないと成り立たない成長だったと、僕も皆も思ってるだろう。

誰がやってもダメ。
奈々さんがキャプテンを務めていたからこそ、STUは幾つもの逆境を乗り越えてここまで来た。


僕は真面目な奈々さんがSTUを率いてくれたことに感謝している。

そう、真面目にやってもてっぺん取れるって思わせてくれる彼女だから、STUは今も瑞々しいまま変化を続けている。

総選挙の奈々さんのスピーチの時、彼女の紡ぐ言葉を泣きながら聴いていたメンバーたちがいるからこそ、奈々さんのイズムはちゃんと継承されたのだ。


STU48というグループが好きだし、そこに居るメンバーも皆好きだ。

自分より年下の若い女の子たちをこんな風に言うと変化もしれないけど、みちゅや副長(勝手にふくださんを副長と呼んでます)、僕が瀬戸内に通うための熱をくれたちほちゃん、そして現推しメンのさやかりん、そのほかのメンバーも信頼を置いている。


もちろんグループの内情のことなんか詳しくはない。
ヲタクがグループの内情を詳しく知る必要もないし、おこがましい。

でも、僕は全幅の信頼を置けるのは、やっぱり奈々さんの人柄あってこそだったのだろうと、今になって思う。


奈々さんから受け継いだものを、これから紡いでいくのは今いるメンバーたちだ。

過去は過去として、僕は「今のSTU」をこれからも追いかけていきたい。


そして中止になった5周年ライブ、また夏あたりにでもやってほしいなと願ってます。


JOYFUL LOVEではなかったです(それはそう)


(了)


「STU48 岡田奈々ラストコンサート~Sailing day from NANA~」セットリスト

2022年3月22日(金) 神戸市・神戸国際会館こくさいホール 19時開演
(引用:encount press 3月19日付記事

M01 暗闇
M02 ペダルと車輪と来た道と
M03 夢力
M04 夢は逃げない
M05 無謀な夢は覚めることがない
M06 RIVER
M07 根も葉もRumor
M08 てもでもの涙
M09 Confession
M10 君だけにChu!Chu!Chu!
M11 アボガドじゃね~し…
M12 I’m sure
M13 街の灯り
M14 涙の表面張力
M15 僕たちはシンドバッドだ
M16 誰かがいつか好きだと言ってくれる日まで
M17 僕たちは今話し合うべきなんだ
M18 思い出のほとんど
M19 大好きな人
M20 ヘタレたちよ
M21 後悔なんかあるわけない
EN1 瀬戸内の声
EN2 奇跡という名のストーリー
EN3 出航

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