それでも、僕はゴゴリバが好きだった。 ~ゴゴリバ千秋楽に寄せて〜 [2019年制作記事]
2018年1月、地元のラグーナテンボスで初めてSTUを見て、本格的に通い始めたのはその3月。
シフト制の仕事に転職したし愛知から瀬戸内は遠いなぁと思ってたけど、なんのことは無い、がっつり通ってしまう始末。
こんなに48系にハマるなんて思ってなかった。
当時の推しは石田千穂さんだったけど()
瀬戸内海を翔ける船上劇場という未知の世界をずっと心待ちにして、延期を経てようやく2019年4月に始まったSTUの劇場公演。
その第1弾である「GO! GO! little SEABIRDS!!」(以下ゴゴリバ)公演は、ずっと楽しみにしていた。
2019年12月20日、運良く千秋楽のチケットを手に入れた僕は、推しメンはいないけどその有終の美を見届けるために広島に向かった。
(翌日仕事なんで1泊1日だけど)
少しむかしばなしをします。
ここは飛ばしてもらってもいいです。
今振り返ってみるとしょうもない話だと自分でも思うけど、昔、僕は正直AKBがそんなに好きじゃなかった。
なぜかと言われるとよく分からないんだけど、そもそもアイドル自体がそこまで好きじゃなかったし、RIVER辺りから世間に注目を浴び始めると余計に流行には乗りたくないという偏屈な感情があった。
48Gに興味を持ち始めたのは、SKEの秦さんが深夜の東海地区ローカル番組(中京テレビ「アナアナ商会」)に出演していたのがきっかけだった。
それ以降SKEは好きだったけど、いわゆる本店と揶揄してAKB自体には相変わらず淡白なスタンスだったし、それは今もそんなに変わっていないと思う。
もともとバンド好きだったので、ぱすぽ☆というロック寄りのアイドルを勧められて2010年末から通い始めて、後半あんまり行かなくなったけど最終的に2018年の解散まで通ってた。
本格的にアイドルを好きになったのはそこから。
48は相変わらず支店のほうが好きだったし、坂道系に至っては初めて個握を買うなどむしろ頻繁に通っていた。
だから本店の曲とか劇場公演とかには思い入れがさほどなく、シングル表題曲なら知ってるという程度だった。
そもそもわちゃわちゃするライブが好きなので、劇場公演文化には若干否定的だった。
結局初めて48系の公演に入ったのが、2017年12月のSKE研究生公演。
でも、正直に言うとSKEオリジナル公演しか知らない自分にとってはそこまで楽しいものじゃなかった。だから2回ぐらい行ってそのまま終わった。
言ってしまえば、ゴゴリバは僕にとって初めて本格的に推したグループの公演であり、思い入れがかなり強かった。
賛否両論あった公演だったけど、上記のこともあって僕としては現時点で史上最高の公演だと思ってるし、現時点でそれは変わらない。
むしろお下がり公演なんかやった日には、興ざめしてここまで通わなかったと思う。
ゴゴリバ公演についての感想は、初日のことについて書いたこの記事を読んでいただければと。
当然ですが大絶賛してます。
そして2019年12月20日、千秋楽。
正味4回しか生で見ることはできなかったけど、全てが強く印象に残っている。
何より毎回見る度に新しい発見があり、いつも心を揺さぶられた。
千秋楽は、信濃さんと門脇さんがまさかのインフルエンザで休演。石田みなみさんが急遽出演となり、別仕事があった矢野さんも途中だけだけど強力な歌唱メンバーとして助っ人参戦。
福田さんが自己紹介のときには門脇さんがいつもやってる自己紹介を代わりにしていて、ああこのグループは本当に素敵だなと思った。
この公演で良かったと思うのは、表に出ることが少なかったメンバーにもスポットライトが当たったこと。
昨日特に感じたのは大谷さんと森下さん。
大谷さんは本当に変わったなと思う。
オドオド感が強くていつも1歩引いてた印象のある彼女は、「自信がついた」という本人の言葉通り、すごく堂々としていて成長著しかった。
そして森下さん。
終わりの個別挨拶のとき、彼女の言葉はメンバーの中で一番胸を打つものだった。
スカパーの特集でもやってたけど、2年ほど前はスタッフさんにも怒られたりしてパフォーマンスについていけてなかった彼女が、ゴゴリバではセンターを張る曲があった。
その堂々たる姿には、ファンの誰もが彼女の成長を感じずにはいられなかったでしょう。
どちらもまだ若いメンバーなので、今後も楽しみ。
また、磯貝さんはゴゴリバでの自らのパフォーマンスに自信を失ったこともあったようで、涙ぐみながら話す場面も。
休養期間もそういった辺りに起因しているのかなと思いながらも、磯貝さんのパフォーマンスはファンもメンバーも評価しているし、自信を持って演じてくれていいよと思った。
挨拶といえば、前推しこと石田千穂さんは船内で販売しているアイスが千秋楽という話をしていて、この子は相変わらずだけど、そこがいいところなんだよなと思った。
もちろん思い悩むこともあるでしょうけど、表には出さない。
"theアイドル"なんだなって。
陸上公演とかではMCの最中に自らトークをしていくことはほぼなかったと思うけど、千秋楽では真っ先に手を挙げてトークをしてたのを見て、この子も変わらないようで変わってるんだな…と、元カレ気分で見ていました。
(死ぬほど険しい)
今回千秋楽ということで船長こと岡田さんも出演してたけど、やはり空気が変わるもんだなと。
とはいえ8年やってきたベテランをして「今までの48グループの公演とは全然違っていて勉強になった」と言わしめるゴゴリバはすごい。
各メンバーのポテンシャルを引き出すばかりでなく、パッション(瀧野さん談)も生み出していたゴゴリバ。
甲斐さんのウクレレ、中村さんのバレエ、兵頭さんのピアノetc…どれもこの公演があったからこそ。
特に甲斐さんのウクレレは単音(ゆっくりアルペジオ)だったのがジャカジャカとストロークでリフしてて、おおー上達したなーと笑
滝野さんのサックスは相変わらず安定感抜群でした。
以前のブログでも書いたんだけど、ゴゴリバで好きなポイントが僕的に2つほどあって。
ひとつは、「海へ来なさい」が終わったあと、鈴の音が鳴って潮騒とともに始まる「風を待つ」のイントロ。
いつもここで泣きそうになります。
もう1個は、「暗闇」〜「原点」の流れと、その繋ぎの暗闇振り付け逆再生。本当に震える演出。
そして最後シンガロングで終わるのが本当に最高だった。
ああ思い出せばキリがない。
本当に僕はゴゴリバが好きだった。今思い出しても泣きそうになる。
4回のゴゴリバで一番の思い出は、やはり最前で見た7月18日かな。
推しが沖侑果さんに変わって最初の公演。
沖さん自身も瀬戸内では初の出演ということもあったし(15日に東京出張公演が初出演)、なにより最後客席にシートが被さる時に目の前にずっといたのが沖さんだったからね。
ちなみに開演時には前推しの石田千穂さんとめちゃくちゃ目が合ったけど()
なので個人的にはある種ターニングポイント感の強かった公演でした。
(その時のお話はこちら↓)
本当にゴゴリバが好きだったし、今も名残惜しさはあるけど、「原点」の歌詞にあるように「何かが終わるなら 次の何か始めればいい」んだと、公演の最後にこの曲を聴きながら思った。
そう、STU48はまだまだこれからなんだ。
もっと色んな風景が、未来が、彼女たちを待っている。
だから海鳥たちは、さらに次の島へ飛び立っていく。それでいい。
行け、小さな海鳥たちよ。
瀬戸内の海原を駆け抜けろ。
それでも、僕はゴゴリバが好きだった。
(了)
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