ハロプロをさほど知らないSTU48のヲタクが、初めてつばきファクトリーの単独ライブを見てきたお話 [2022年制作記事]
とある地下アイドルにハマって通ってた頃も、対バン相手のワンマンとか付き合いで行ったりしたことがありました。
しかし今にして思えば、僕史上この時ほど効果てきめんだった対バンはかつて無かったんじゃないでしょうか。
というわけで、普段STU48のヲタクを主にしながら地上から地下までちょこちょこ現場をかいつまんでいくスタイルでヲタクをしているのですが、今回で2回目となるハロプロ現場に行ってみました。
ちなみに初めてハロプロのライブを見たのは、2017年11月に浜松の窓枠で見たアンジュルムのツアーでした。
今回訪れたのは、2022年5月16日月曜日に開催された
「つばきファクトリー CONCERT TOUR~PARADE 日本武道館スッペシャル~」
です!
STU48のヲタクがつばき単独を見に行くまで
2020年12月にスカパーで放送されたスペシャプラスまつりのSTU×つばき対バンが直接のトリガーになったのは、おそらくおおよそ正しいです。
とはいえ口コミの影響とは大きいもので、知り合いのヲタ友に数人ほどハロプロからアイドルヲタクになった人がいまして、その辺りからの情報で多少気にはなっていたんですよね。
2017年に欅坂を見に行ったロッキンでアンジュルムを見て良いな~と思い、浜松でアンジュルム単独ライブを見たのが、ハロプロ初現場。
とは言いながら、つばきに関しては正直なところ「就活センセーション」で「リクスー着て踊っとるやんけ!」とちょっと高まったぐらい。(リクスー好きなので)
実際のところ、つばきのことはそれほどという感じだったんですよね。
そしてスペシャプラスの対バンが発表された時、前述のヲタ友さんから小野瑞歩さんをレコメンドされて、ちゃっかり写真集も買ったりしてるんですが、その後話が進んだのは2021年12月のこと。
2021年1~12月のちょうど1年だけ北九州に住んでた時、福岡で「ちかっぱ祭2021」というアイドルイベントが2021年12月に開催されました。
そしてそのイベントにSTU、ノイミー、SKE、そしてつばきが出演するとかいう、夢のようなイベントだったんですよね。
しかも前から6列目…!!
この日はチーム8が大トリでしたが、ぶっちゃけつばきで終わったほうが良かったとまじで思いました。48のヲタクなのに。
その時のライブは5曲だけでしたが、初めて目の当たりにするつばきにもう目が釘付けでした。
その後スカパーが結構つばきの番組とかライブとか放送してたので、「行くぜ!つばきファクトリー」とか色々視聴していました。
そして年が明けて2022年、2021年10月の初武道館をライブコメンタリー形式で放送していたのを見て完全にハマっちゃいまして。
これはまた見に行かなくては…!!というところで、ようやく2度目の武道館でその機会を迎えた、というわけです。
ちなみにハロプロがサブスク解禁してないの知らなかったので、最近CDを買ってない僕は延々とその初武道館を見ながら曲を覚えました。
全体でオリ曲が40曲強とのことでしたので、半分以上の楽曲は把握して臨んだと思います。メドレーだった曲は少し怪しいですが…
---マエオキハココマデ---
STU48のヲタク、つばき単独を見に行く
接客業なのですが日月火と3連休をもらい(火曜は定休)、前日2021年5月15日、大阪でSTU48の直接お話し会に参加。
貝塚市に宿泊し、関空からジェットスターで成田へ到着し、成田空港で食事したりしながら都内へ。名古屋→大阪→東京→名古屋と、1泊2日で久しぶりに1人東名阪ツアーしてしまいました。
ちなみに僕の初めてハマったアイドルは、2010年末に見に行ったぱすぽ☆でした。
なのでこの日は初めて関空に来て10年越しの聖地巡礼をしたのでエモかったです…
なお、つばきのライブ帰宅後、翌日の3連休3日目はSKE劇場でチームK2の公演を見て、古畑奈和さんの卒業発表を眼前で聞いていました。
まじで節操ないな自分。
それはともかく、武道館に到着しました。
グッズ販売で写真を購入し、中に入っていきます。
あれ? 写真が小野さんじゃないですね…
実はつばきの情報を色々仕入れてくうちに八木栞さんがほぼ同郷(愛知県東三河南部地方)ということが分かり、ビジュアルも歌声も好みだったので、つばきでは八木栞さんのヲタクになる決意を固めたとかそうじゃないとか。
(イチオウ小野サンノ写真モ買ッテマス…)
武道館はおそらく2013年1月のLUNASEA、同12月の乃木坂以来9年ぶり。
今回はステージほぼ真横の西側T列とかいう天空でしたが、ぶっちゃけ武道館なので距離感的には全然近く感じました。
そして結論から言うと、「8月25日河口湖って平日フルチャンやん! 絶対行くわ!」でした。
つばきの花・十二輪の可憐なる繚乱
序盤~新曲「弱さじゃないよ、恋は」
さて、なにぶんハロプロに詳しくないのでイメージでしかないのですが、以前見たアンジュルムはロッキンで見たこともあってか、フェスにも親和性があってバンド寄りの雰囲気を感じました。
一方でつばきは、基本的にはメロディアスな曲とパフォーマンス。派手ではないけど淑やかに、可憐に、時に激しく咲き乱れる、まさに椿の花のような艶やかさがそこにはありました。
とはいえ、1曲目を飾った「マサユメ」のようなバンドサウンドチックにギターリフから始まるようなアップテンポナンバーでも、しっかりと歌い上げる。さすが実力派のハロプロ。
(というか、前回の武道館「マサユメ」で終わってて、今回「マサユメ」から始まるの、夢の続きって感じで連続する物語性を感じますね…そういうとこ好き…)
STUはSTUでASH(アクターズスクール広島)出身の子がたくさんいるので48界隈ではまあまあ実力派なんですが、つばきは12人全員のアベレージが高く安定感があるので、誰が真ん中にいてもフロントにいても後ろにいても、みんな粒が立つのはつばき(というかハロプロ)の強みだなぁと。
さて、知ってる曲が続いて短めのMCがあり、「新曲をお送りします」のアナウンスのあとに流れてきたのは、6月29日リリースのトリプルA面Sgから「弱さじゃないよ、恋は」。
この曲が始まった瞬間、直観的に思いました。「これは間違いなくmasterpiece…!!」と…!!
この時には歌詞を深堀りするところまでは至れませんでしたが、特徴的なイントロ、耳に残る切ないメロディ、大サビの岸本さんのフェイク(っていうんですかね?)とか、とにかくめちゃくちゃ好きな曲でした。
実際ライブ後もずっと、サビが脳内でリフレインしてました…
力の入れ方が半端ないメドレーパート
その後「ふわり恋時計」と続いたあと、「初恋サンライズ」からメドレーが始まりました。
これは比較になってしまうのを承知で言うのですが、STUというか48系って割とワンハーフ多用しがちなんです。
で、僕は基本的にワンハーフやられると萎えるタイプなんですよね。
大所帯なので出番を増やすにはしょうがないし、さすがに大事な曲や場面ではだいたいフルコーラスなので、ライブ全体として許容範囲ではありました。
そして今回のつばきのメドレーパートを見て、その力の入れ方に驚きと興奮を禁じえませんでした。
曲自体は短くなりながらも、しっかりと考え抜かれた曲と曲のつなぎ、そして時にアレンジを加えながら、メンバーもそれに対応していく。これには僕も思わずにっこりです。
特に「I Need You」から推しの八木栞さんのセリフを挟んでの「低温火傷」への繋ぎは、鳥肌が立ちました…
(ただ個人的には一度「低温火傷」をフルで見てみたかったです…)
加えて、「低温火傷」のアウトロで八木栞さん(と福田さん)がバレエダンスしてたのを、西の天空席に居た僕も見逃しませんでした。
実に美しいステップでした…八木栞さん好きだ…
その後メドレーパートがいつの間にか終わり、新曲「アドレナリン・ダメ」が披露されたのですが、なにぶん知らない曲がまだある僕なので、普通に既存曲をやってるものだと思いました…笑
少し毛色の違うナンバーのような気がするけど、こういうディスコチックな曲はある意味で正統なハロプロっぽい感じがしました。
(「正統な」というのは、僕が青春時代にリアタイで見ていた初期モーニング娘。とかの雰囲気、というニュアンスです)
後半は、僕の知らないつばきを見つけてゆく旅
中締め的な感じで「足りないもの埋めてゆく旅」を歌い上げたあと、VTRでつばきの歴史を振り返るコーナー。
初見の僕にはこういう情報はとてもありがたいですし、歴戦のヲタクにとってもエモみあるものかなと思います。
この辺はアイドルという枠組みではどこも共通ですよね。
直後に「最上級Story」っていう初見の曲が来た時、「あれ? もう終盤ですか??」みたいな感じになりましたが…
完全にエンディングでやる曲ですよね、これ。
それを中盤でやるというところで持ち曲の幅広さが伺えます。
そしてそんなエモ曲の後に次の「だからなんなんだ!」(これも初見)をぶっこんできたので、ぼくはあたまがこんらんしていました。
振り幅がえぐすぎるやろ。
録画したライブを見てるうちに、この曲めちゃくちゃドハマりしました。
小野田プロの沼、恐るべし…
この辺からもうずっと息をのみながら目を離すことなく、少しリズムを取りながら凝視してるような感じでした。
それは知らない曲がちょこちょこ出てきたというのもあるのですが(「可能性のコンチェルト」と「My Darling」)、シンプルに見入っていたというのが正しい表現です。
まじまじと12人全員を一人ずつ見たりとかしながら、また「八木栞さん好きだ…」って感じになってました。
ごめん、推しメン.。
(STU48原田清花さんのことです)
そんでもって、MCも短めにそのまま「断捨ISM」へ。
この曲のイントロはいつもシビれます。山岸さんと秋山さんだけが踊るところとか。
そこから畳みかけるように「三回目のデート神話」(初見)、「今夜だけ浮かれたかった」「愛は今、愛を求めてる」と怒涛の攻勢でいったんの幕。
「三回目~」は初見でしたが、これもめちゃくちゃ好みの曲でした。
これロックフェスでやったら絶対爆上がりすぐやつですね。
それにしてもつばきファクトリー、良曲しかない問題…一体何なんだ…
そして大団円へ
噂の「つばき」3拍の手拍子でのアンコール後、登場したメンバーがボディパーカッションをするという、ありそうであんまり無いパフォーマンスを披露しました。
その後、オーディエンスにもリズムを覚えてもらって巻き込みながら、「表面張力」は手拍子で一体感を醸成。こういうライブ感のあるワンオフの演出はやっぱ楽しいですね。
最後にMCで感想をひとりずつ話しながら、「ハッピークラッカー」「帰ろう レッツゴー!」で大団円。
前回の武道館は感極まって涙するメンバーも多くいましたが、今回はメンバーそれぞれが武道館というステージを十二分に楽しんでいるように感じました。
前回と違い12人全員で最初から最後までステージに立ち、歌割りも全員が持ち、それぞれが持ち味を発揮する。
初めての場所でもなければサプライズも無いし、別れも無い。
だからこそここで見られたのは、12人となったつばきファクトリーの真髄だったのではないでしょうか。
僕はこの武道館で、楽しく過ごした時間と、素敵な思い出を得ることができました。
そんな思い出を持って、僕は東京駅からのぞみ115号に乗って名古屋へ帰りました。
多様性を認め合う文化の象徴としての”アイドル”
先ほどもちらっとお話ししましたが、僕の初アイドル現場は2010年末、秋葉原にある石丸電気(現エディオン)のイベントスペースで、当時メジャーデビューする前のぱすぽ☆をみたところからでした。
その後2013年夏頃から乃木坂にも通い始め、2014年夏からつばさFlyというロック系のライブアイドルにどっぷりと通い、2016年秋に解散した後は点々としながら、2018年3月からSTUをメインに通いつつ地下・地上問わずかいつまみながら楽しんでます。
何が言いたいかというと、アイドルというものは実に千差万別、多種多様、十人十色、百花繚乱なんだということ。
そしてそれは決して比較文化ではないと思うのです。
(まあ今回ちょっと比較してるとこありましたが…)
48だろうと坂道だろうとハロプロだろうと地下だろうと、それぞれに特徴と良さがある。
アイドルが歌えばどんなジャンルの音楽もアイドルになるように、アイドルというジャンルの懐の深さ、幅の広さ、その多様性こそがアイドルなのだ。
アイドルに、自分のグループが他よりも上だとか、自分のグループこそが正統だとかいうようなナショナリズムは必要ない。
僕らアイドルファンに必要なのは、「アイドルが好き」という共通項だけ。
…なんて、そんなご高説を垂れ流しながら、結局のところはどんなライブでも自分で肌で感じて楽しむことが全てかなと思ってます。
声はまだ出せないけど、ようやく以前のようにライブを楽しめることができるようになってきたんだから、なんでも楽しまなきゃもったいない。
アイドルは楽しんだもん勝ちだ。
そしていつだって、リアルはバーチャルを駆逐する。
とどのつまり、「早く8月の河口湖行きてぇな…」ってことです、ええ。
(2023年追記:8月の河口湖も行きました)
(了)
「つばきファクトリー CONCERT TOUR~PARADE 日本武道館スッペシャル~」セットリスト
2022.5.16 Mon.
OA.恋のクラウチングスタート/OCHA NORMA
01.マサユメ
02.涙のヒロイン降板劇
03.約束・連絡・記念日
04.笑って
MC1
05.弱さじゃないよ、恋は(新曲)
06.ふわり、恋時計
07.初恋サンライズ【メドレー】
08.ハナモヨウ【メドレー】
09.イマナンジ?【メドレー】
10.I Need You ~夜空の観覧車~【メドレー】
11.低温火傷【メドレー】
12.純情cm【メドレー】
13.アドレナリン・ダメ(新曲)
14.足りないもの埋めてゆく旅
VTR
15.最上級Story
16.だからなんなんだ!
17.ガラクタDIAMOND
18.可能性のコンチェルト
19.My Darling~Do you love me?~
MC2
20.断捨ISM
21.三回目のデート神話
22.今夜だけ浮かれたかった
23.愛は今、愛を求めてる
アンコール
ボディパーカッションダンス
24.表面張力~Surface Tension~
MC3
25.ハッピークラッカー
26.帰ろう レッツゴー!
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