写真用紙とは?種類や選び方、光沢紙との違いについても詳しく解説
写真をプリントする際に、写真用紙の選び方が分からず困った経験はありませんか?中には「どの写真用紙を選んでもそんなに変わらないのでは?」と思っている方もいるでしょう。
写真の魅力を最大限に引き出すためには、写真用紙選びが非常に重要です。
そこで今回は、互換インクの専門店であるベルカラーが、写真用紙の特徴や選び方について詳しく解説します。写真用紙選びでお悩みの方や、写真をきれいに仕上げたいという方はぜひ参考にしてくださいね。
写真用紙とは
写真用紙と一言でいっても、プロが購入するような写真用紙から、一般家庭のプリンターで使用されるものまで幅広くあります。
一般的に写真用紙と呼ばれる紙の種類は以下の4つです。
印画紙
絹目紙
マット紙
RC光沢紙(フォト光沢紙)
用紙の種類によって表面の手触りなどが異なり、写真の仕上がりも変わります。各写真用紙の特徴は次の通りです。
印画紙
印画紙とは、撮影された写真を現像するための乳剤などが塗布してある写真用紙。
ツヤと透明感があり、写真のプリント時に仕上がりが美しいことが魅力です。
そのため、印画紙はプロカメラマンが写真を印刷する際や、写真集などに使用されています。
絹目紙
絹目紙は表面に細かな微粒があるため、さらさらとしていることが特徴です。
ツヤ感が抑えられているため、写真をプリントした際には高級感のある仕上がりが実現します。
また、耐水性や対光性があることから色あせにくく、写真をきれいな状態で長期間保存することも可能です。
マット紙
マット紙は表面に光沢がないため、撮影時に入り込んでしまった光を抑えられます。
表面に少しのざらつきがあり、文字を書き込んだり、写真を切り貼りしたりすることも可能。そのため、プリントした写真に一手間加えたいときに適しています。
写真の仕上がりが落ち着いた雰囲気になるため、高級感のある会社案内や商品のパンフレットなどに使用されます。
RC光沢紙(フォト光沢紙)
RC光沢紙とは、ベースとなる紙の両面がレジンコート(RC)層に挟まれている、速乾性の高い写真用紙です。
ツルっとした手触りで光沢度が高く、仕上がりに高級感を与えてくれます。
お手頃価格でありながら、仕上がりが鮮明で色の再現度も高いため、家庭で写真プリントする際に使用されています。
写真用紙と通常の光沢紙の違い
写真用紙と通常の光沢紙では、写真をプリントした際の仕上がりが異なります。
光沢紙は写真に光沢感が出ますが、素材のベースが紙でできているためお手頃価格のものがほとんどです。そのため、自宅で写真プリントする場合や趣味で写真プリントする際には光沢紙がよいでしょう。
しかし、写真にツヤのある光沢感を持たせたいときや、大切な記念写真で仕上がりをきれいにしたいといった場合には、印画紙などの写真用紙がおすすめです。
印画紙などの写真用紙の方が光沢紙よりも厚みがあるため、プリントした写真に重圧感が出て、しっかりとした仕上がりになります。
写真用紙の選び方
写真用紙によって写真プリント後の発色や画質、ツヤ感などに大きな違いがあります。
撮影した写真の魅力を最大限に引き出すためには、写真用紙ごとの特徴をあらかじめ把握しておき、仕上げたい状態に合わせて写真用紙を選びましょう。
今回ご紹介した4つの写真用紙の印刷イメージをまとめてみました。
「写真用紙の選び方が分からない」とお悩みの方はぜひ下記の表と解説を参考にしてください。
ツヤのある透明感を出したい場合
光沢度が高い印画紙は、写真にツヤのある透明感を出してくれます。
印画紙は色の発色が鮮やかで仕上がりも高品質のため、プロカメラマンや写真店などでも使用されるほど。
展示会やフォトコンテスト、写真集・アルバムの制作などに向いている写真用紙といえます。
ただし光沢度が高いがゆえに、高級感には少し欠けることに留意しましょう。
落ち着いた仕上がりにしたい場合
写真を落ち着いた仕上がりにしたい場合は、表面の光沢を抑えられるマット紙がおすすめです。
マット紙では表面につや消し加工を施しているため、表面の光沢を抑えるだけでなく、撮影時の光の入り込みも抑えてくれます。
写真にクラシカルな印象や柔らかい印象を出したい方は、マット紙を使用してみてはいかがでしょうか。
高級感のある仕上がりにしたい場合
写真に高級感を持たせたい場合は絹目紙がおすすめです。
絹目紙の表面の光沢感は控えめですが、さらさらとした肌触りで写真を上品に仕上げられます。
また、絹目紙は耐久性や耐光性が高く、色あせもしにくいため、特別な写真の長期保存にも向いています。
絹目紙の独特の肌触りは、人間の肌感の再現が可能。ポートレート写真やスナップ写真をプリントする際には、絹目紙を使用してみてはいかがでしょうか。
コストパフォーマンスを重視したい場合
写真をプリントする際に質よりもコストパフォーマンスを重視したい場合は、フォト光沢紙がおすすめです。
一般的な写真用紙として知られており、価格が安価でありながらカラーの発色がよいというメリットがあります。
ツヤや高級感という点では印画紙に劣りますが、デジカメの写真を自宅でプリントする際やポストカードなどであればフォト光沢紙でも十分でしょう。
写真用紙によって仕上がりはさまざま!
写真用紙は主に4種類あり、高級感が出るものや発色がきれいなものなどそれぞれ特徴があります。
撮影した写真の魅力を最大限引き出すためには、仕上げたい状態に合わせて写真用紙を選ぶことが大切です。
また、写真用紙の良さを最大限に引き出すためには、お使いのプリンターやインクを確認するのも重要。
写真用紙にも、インクジェット用とレーザープリンター用、顔料インク用と染料インク用、そして両用と、さまざまなものがあります。写真用紙を購入の際にはお使いのプリンターとインクも確認しておきましょう。
▼顔料インクと染料インクについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
今までなんとなく写真用紙を選んでいたという方は、本記事を参考に写真用紙を選んでぜひ素敵な写真に仕上げてくださいね。
▼写真プリントのサイズについて詳しくご紹介している記事もあります。
写真プリントの前にはインクの確認もお忘れなく。
ベルカラーは互換インクの専門店です。
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ベルカラー公式オンラインサイト
ベルカラーの公式ブログでは互換インクや印刷に関するさまざまな疑問にお答えしています。「互換インクを使用したことがない」「互換インクって何?」という方はあわせてご確認ください。