盛り上げる実況~23/4/16 を振り返って

こちらの試合を担当しました。

2020年サイ・ヤング賞投手、
横浜DeNAベイスターズ トレバー・バウアー選手の日本デビュー戦。

とてつもない注目が集まりましたが、
力んだところで実力以上の実況はできないので
いつも通りの心境で臨んだ3時間弱でした。

フリーアナウンサーになってから
リアルタイムでコメントが入ってくるネット配信の仕事も多く、
現場の意向を踏まえつつ、ストップがかからなければ
コメントを拾って応えるようにしています。

今回はチャット欄の流れが速く、
コメントをそのまま紹介することはできませんでしたが
ツッコミが入ったり、質問が入れば、実況中に補足しました。

最大同時接続が7万7322、拾いきれないほどの意見が飛び交います。
もちろん、ほとんどの意見は野球に関することで
私の実況に焦点を当てていた方は、ほぼいないでしょう。
それでも時折、褒めていただけたり、その逆もありました。

仕事上、自分をPRする必要もあるので
褒めてもらったコメントを取り上げるのもありですが
このnoteでは「その逆」について触れます。

私の実況は、AIのようでエンタメが足らない という指摘です。
心当たりは大いにあります。
私の喋りや声は、真面目・機械的な要素が強いです。
その真面目な雰囲気を逆手にとって
やわらかめの情報を入れる実況をしています。
いかにも真面目そうな声とのギャップが生きるケースもあり、
この手法は私のようなタイプには有効だと今も思います。

では、足りないものはなんなのか。
私はどう逆立ちしても、例えばテレビ画面の中心に座り
強烈なキャラクターやキラキラ感を携えて
場を回していく人間ではありません。
それでもフリーアナウンサーで生きていくには
どこか一場面でも強気な押し出しが必要なのでは?と思いました。

1試合の中で一場面、持ち得るサービス精神を強く出して伝える。

仕事を続けるために
ささやかな変革をほどこそうと決意した2023年4月16日でした。




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