ねずみさんにとっての「ますきゃっと」という存在
めでたいことに先日、量産型のらきゃっと、通称「ますきゃっと」が公式で発売されてから二年を迎えた。
二年間、というのは非常に長い期間で、初期に比べるとますきゃっとユーザーの数はかなり増加したように見える。
当然、新規の「ますきゃっとからのらきゃっとを知った」という人も増えたはずだ。個人的に新規層にそうして広まっていくことは非常に嬉しく思う。
と、同時に二年という歳月が経過し、リリース当初の感覚が忘れ去られていくのかもしれないとも私は感じた。
「ますきゃっと」には独特の”重み”が存在する。
特徴的な規約であったり、ますきゃっとがロールアウトされるまでの経緯など、色々な要素によってねずみさんにとって、ますきゃっとは想い入れの強い......「重い」存在となったのだ。それだけねずみさんにとってはますきゃっとは大きな分岐点であり、そして波紋を呼んだ要素でもあるのだ。
新規層やますきゃっとを純粋に好きでアバターとして着こなす人には関係のない話ではあるのだが、こういった歴史も誰かが書き残さなければいつか消えてしまうだろう。
ということで、ここでは量産型のらきゃっとのロールアウトを見守っていたねずみさんの一人である私が、当初感じたことや今も思っていることなどについて忘れないうちに書き残しておこうと思ったことを赤裸々に綴った記事となる。個人の感想なので一つの意見として聞いてほしい。
ますきゃっとの前に存在した概念「かすたむきゃっと」
まず量産型のらきゃっとを語るうえで外せないのが「かすたむきゃっと」という概念だ。
量産型のらきゃっとにはその前身として以前は「かすたむきゃっと」というものが存在していた。
「のらきゃっと」が量産されたアンドロイドである、という設定を汲み上げ、ねずみさん達がそれぞれ思い思いの姿ののらきゃっと型を作り上げた。それが「かすたむきゃっと」だ。
これらは正式なますきゃっとが販売される前にねずみさん達が他の3Dモデルをのらきゃっと風に改変する、というものであった。
この時はのらきゃっとをのらきゃっとたらしめているのが耳や耳飾り、しっぽ、紋章などであった。カラーリングも現在のますきゃっとのようにいろいろな色が存在しているというよりは、「のらきゃっと」の量産型である、ということもあり本家のらきゃっとに近いカラーリングである人が多かった。
そして一人一人が素体......つまりベースにしているモデルが異なり、大小様々で多種多様なモデルによって織りなされ統一感がないのに対して、同じのらきゃっとの量産機である、という一体感を感じ取ることができたので、私としてもとても想い入れの要素の一つである。
↑私の作ったかすたむきゃっと
実は初めて公式の量産型ますきゃっとの姿が公開されたのは2018年6月のことで、ロールアウトの予告自体は前からあったのだが、とある問題によって正式ロールアウトはかなり遅れてしまうこととなる。