見出し画像

五島への移住をする際に知っておいた方がいいこと

私が生まれ育った長崎県五島市は、最近ではテレビドラマやメディアのPRによって、移住者が集まる島として注目されています。年間200人が移住しており、『移住者に人気の島』と評されていますが、五島に移住する前に知っておくべき点をお伝えします。

意外と街は発展しているが・・・

福江の市街地

ドラマやメディアで見る印象から、『福江島は都会っぽくて、自然も綺麗で最高!』と単純に判断し、『新天地での暮らしを楽しむぞ!』と勢いで移住を決めるのは、あまりお勧めできません。

その理由は、五島には写真や動画では伝わらない、内面的な課題があるからです。


その例えの1つを紹介しましょう!

・下水道設備が存在しない

下水道の歴史を遡ると、古代エジプトや古代ローマの時代にも存在していました(もちろん現代のものとは異なります)。

しかし、実は五島市には下水道が『存在しません』。汚水をそのまま流すことはできないため、『汲み取り式』または『浄化槽』で処理しています。どちらの場合でも維持費がかかり、例えば浄化槽の電気代や清掃・点検費用、汲み取り代など、想定外の出費が発生します。

上下水道が社会インフラとして『当たり前』だと感じている人にとっては、その存在をしっかり認識していない場合もあるかもしれません。

上下水道が整備されている都市では、『上下水道代』として一括で請求されるため、五島市に住むよりも総合的に安いことがあります。五島市では水道代は上水道分のみの請求です。

『下水道が存在しない』という点は、写真や動画のような見た目ではわかりにくいため、気づきにくいポイントです。

・給与が安くても大丈夫!というけど


どんなに給与が安くても、「五島はお金がかからない」という都合の良い情報だけを信じて、実際に住んでみたら「聞いていた話と違う」ということがよくありますので、注意が必要です。

ガソリン代も本土より高く、車社会なので維持費もかかります。レギュラーガソリンが197円〜200円/ℓを超えることもあります。

「大きな家で家賃が安い」というケースは滅多にありません。

それから、本土と離島を結ぶ航路も値上がりの影響で非常に高くなっています。

そのため、「移住者が幸せになれる」というよりも、資産家や富裕層が移住する場合に幸せになれるかもしれませんね。

最後に伝えたいこと

私の情報が正しいかどうかを確かめたい方は、実際に五島に移住して確かめるのが一番です。

1つの情報だけを鵜呑みにするのではなく、複数の情報から「確かめる」ということも大切です。これは情報リテラシーの基本です。


五島が合うかどうかは、あなた次第かもしれませんね。

⭐️五島への移住は大歓迎⭐️


五島市は20代や30代の若い世代の割合が著しく低い傾向があり、全国的に見ても少子高齢化が進行した地域と言えます。

そのため、人口対策として移住支援を行っています。注意点を踏まえた上で移住を検討し、後悔しないように準備することも大切です。

長崎県五島市

出典:統計ダッシュボード(dashboard.e-stat.go.jp)

移住支援についてはこちら↓




いいなと思ったら応援しよう!