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我が家には、いわゆる「ゲーム機」なるものはヒトツもない。
私が子どもの頃から、ない。
だから、うちで遊ぶ子ども達も、我が家ではゲーム機では遊べない。トランプだったり、UNO、本読んだり、絵を描いたり、マンガ読んだり。ピアノ弾いてみたり。動物さわってみたり。そうそう、人生ゲーム、あるよ。
「ゲーム機は禁止」
文句は聞き入れないし、「なんで?!」って言われても「必要なし!」で済ませちゃう。
オトナの横暴が通る我が家。ルールは、家主が決めるのだ!
我が家では、オトナの言うことは絶対。子ども達には、意見を言う隙間はない。オトナが決めたことには、文句を言わず従う。中学生には、発言権がちょっとずつ認められる。聞き入れられるかは、また別だけど、交渉の余地はあるから、色々試行錯誤して交渉してくる。
が、基本 子ども達には決定権はない。
決めるのは、オトナ。
まあ、オトナも「鬼」ではないので、子ども達の意見や思いを少しずつくみとってはいる。でも、それに気づかれてはならない。あくまでも、
「子どもに決定権はない。子どもの意見は通らないのだ!」
まぁ。
コドモだってその子なりの賢さがあるから、気づいてる気がするけどね。
最初からこんな感じのせいか、うちのファミリーの子たちは、我慢が上手だ。我慢を「苦しい」と感じるところまで我慢しない技を身につけている。「ダメ」と言えば「じゃあ、今はいいから。高校生になったらOKにしてね」なんて言ってくる。返事は「その時考えるわ」だけど、コドモ的には納得の様子。高校生になって覚えてるとは思えないような、他愛もないことばかりだけど。
コドモからの『お願い』も、基本の返事は『だめ』と決まっている。
「○○したいな」「だめ」「えー、いいじゃん」「ダメなものはダメ」「ちぇっ」
『我慢』にも『だめ』にも慣れてくる。「我」が通らないのが、ベース。
それでもコドモだから、ちゃんと成長していくのが面白い。交渉術を身につけはじめる。
「○○欲しいんだけど。買ってくれない?」「だめ」「えー、いいじゃん」「ダメなものはダメ」「むー・・・そうか・・・仕方ない、諦めるよ。じゃあさ、××行こうよ。××で遊びたい」「んー、それならOK」「やったー!」
実は、最初から「××に行って遊びたい」がメインの希望。
車の中でネタばらしをしたりして、「やったー!だませたー!」なんてやってるコドモを見てると、「あんたねえ!」と怒りながらも、なんかワクワクするのである。
どんな未来が待っているのか、どんなオトナになっていくのか、まったく最近の情勢をみていると、解らないことだらけだし、不安もいっぱいあるけれど。この子ども達を見ていると、どうにかやっていくだろうと思える。
「我慢」が、いずれ「生きる力」となり、「身を守る技」へと育っていけばいいなあと思う。