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サイアノタイプを頑張る
トライ&エラー&クライ&ファイト
2024 夏
ずっとやってみたいなーと思っていたサイアノタイプに手を出すことにした。
①まずAmazonや楽天で売っている「Jacquard ジャカードシアノタイプ増感剤セット」を購入。いろんな価格があるが全部同じなので安いので良いらしい。
②精製水をキットのボトルいっぱいに入れる。(水道水でも良いが僅かにアルカリ性に寄ることもあるため精製水を使用するのが吉。精製水は中性。ドラッグストアで購入できる。普通の天然水と値段はあまり変わらない。500ml 100円くらい。1本で足りる。)
キットはAとBの2本セット。微妙に入る量が違うので同じ量になるように測りを使っています。が、そんなに神経質にならなくていいのかも…? わからん
精製水を入れたらキャップを閉めてよく振る。その後24時間経過したら使えるようになる。
支持体:布
大きな作品を作るので紙ではなく布を選択。紙だと折れや破ける可能性が高くなる。ちなみに紙の方が塗布は簡単です。
ここからは紫外線の入らない部屋で↓
③A液とB液を同量入れて混ぜ合わせ感光剤を作る。感光剤を支持体に塗布して乾かす。筆で塗ると筆跡が残るので浸したほうが綺麗。ただし消費量がえらいことになる。
ドライヤーで乾かす時は「HOT」ではなく「COOL」で。
熱で反応が進むという噂がある…
しかし自然乾燥させても3時間くらいで反応が進んでしまうためSNSに救いを求める。
すると「クエン酸で酸浴させるのが良いですよ」という助言が得られた。
早速クエン酸粉末を購入して水道水100mlに対して5g溶かす(これが5%クエン酸溶液ってコト…?)。
↓クエン酸はamazonで買った方が安いよ!
クエン酸溶液に支持体(布)を浸してその後自然乾燥させる。
④乾燥させたクエン酸布に感光剤を塗布する。
その後暗室で乾かす。早めに乾かしたほうがいい。
クエン酸布でも18時間後に見に行ったら反応が進んでいた。
2、3時間くらいで乾かせると良さそう。
⑤プリントしたい絵をモノクロ反転させてOHPフィルムに印刷しておく
⑥感光は紫外線ライト(ブラックライト)で大体7分がちょうど良い。
(アニサキスを探す時や殺菌するときにも使えるよ!)
ライトから支持体までの距離は24cmほど。
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感光液はA液B液それぞれ水を入れてから5日以内に使い終えるのがBESTと思う。だんだん反応が薄くなる。
追記(12/9)
と、思ったが私が冷蔵庫に出し入れしたことで結露が発生し、液が薄まったのでは無いか...?と今になれば思う。
感光させたら水ですすぐ。この時も一応クエン酸溶液を一度通したほうがよいとTwitter(X)の民に習いましたが面倒なのでスルー。
十分にすすげたらワイドハイター溶液に浸す。すると色が濃くなりコントラストがくっきりでる。その後またよくすすぐ。
(⚠️ワイドハイター溶液とは:バケツ一杯の水にタラーっと適当な量のワイドハイターを入れた液体のこと)
⑥乾燥させたら完成。
~~~ここからはお好みで~~~
色変をしよう!
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今回使用したのはルイボスティーとジャスミンティー。
ジャスミンは少し赤くなる。
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ルイボスとジャスミンを半々にした結果。
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もう少し青を抜きたいのでルイボス3 ジャスミン7で試そうと思う。
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↓甜茶に浸けるとこんな感じだった
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ちなみにこれは以下のように実験を行った
上から
①クエン酸で浸した布
②豆乳に浸した布
③何もしてない布
クエン酸に浸したものが一番綺麗で豆乳に浸けると色が薄くなった。
何もしていない布は反応が進みやすく少しまだらに紫がかっている。
また、熱い湯に浸すとまた結果が変わるのでなるべく10度くらいの水(茶)がよい。
展示では甜茶2時間浸けを採用した。
ほどよく渋みが出て、青の生っぽさが消えた。
↓展示の様子はtumblrで公開しています。