手毬の親友は清夏かもしれないという話
皆さん、学園アイドルマスターはプレイしていますでしょうか?
私はずっぷり沼にはまってしまいました。
ゲーム性やストーリーもとにかく面白いのですが、自分が特に推したいのが、「キャラクター性」の部分。
学マスにおけるキャラクターは、メインキャラのアイドルたちの深堀りが、キャラ紹介画像プロフィールに書いてあることの他に、プロデュースコミュ、イベントコミュ、SSRコミュ他の文章において行われています。
少し昔の四コマ漫画を彷彿とさせる小気味よいギャグ描写に織りまぜられる、キャラ同士の関係性を読み解く文があります。
今回は、アイドルの中でも、紫雲清夏さんについて深堀りしていこうと思います。
紫雲清夏というアイドルについてー基本情報ー
まず、このアイドルを深掘りするにあたって、公式プロフィールなどからすぐに調べられる情報をまとめていきましょう。
公式プロフィールでは、
授業やレッスンをサボる不真面目なギャル。おちゃらけた態度ではあるが、元気で明るく、誰とでも仲良くなれる気質は彼女の魅力だ。入学前にはバレエで世界に羽ばたいた実績もあり、期待されていたものの、当人にやる気はない。懸命にアイドルを目指している親友のリーリヤを応援している。
というふうに彼女が説明されています。
ここで留意して欲しいのが、これは(恐らく)担当Pが彼女を見て下した概要ということ。つまり、完全に彼女を把握している文章では無い可能性があるのだ。
彼女の表面的な部分の説明と言った方が正しいかもしれない。
それを留意しながら、説明文を箇条書きに纏めると、
・サボりがちな不真面目ギャル
・誰とでも仲良くなれる
・バレエで世界に羽ばたいた実績あり
・リーリヤと親友
という点が挙げられます。
プロデュースコミュから見る清夏
しかし、ある程度清夏のプロデュースを終えたプロデューサーさんからすると、このプロフィールは穴だらけということがすぐに分かると思います。
プロデュースコミュ内で、彼女はバレエで世界に羽ばたいた程の実力がありながらも、足に怪我をおってしまい、ジャンプすることに対してトラウマを抱えてしまっていた事が明らかになります。
つまり、踊れない自分を受け入れるのが怖くて不真面目を演じていたのです。
しかしこれについては親友のリーリヤやPのサポートもあって、アイドルの1歩を踏み出すことが出来ました。
この時点で彼女は、真面目ギャルということがわかったのではないでしょうか。
清夏は誰とでも仲良し?
次に触れていきたいのは、清夏の交友関係です。公式のツイートしている相関図によると、
清→リー は親友と書いてあるのに対して
清→一般生徒に対しては「誰とでも仲良し?」という、明らかに意図的なクエスチョンマークがついています。ことね→一般生徒が「誰とでも仲良し」表記なことからも、相当意図的に「?」をつけているでしょう。
ここから言える清夏の内面として、
・リーリヤ以外は表面的な付き合いしかしてない(あまり踏み込まない)
となります。
これを踏まえて、SSRサポートカード「似合うんじゃない?」のコミュに触れていきたいと思います。
このコミュでは、ざっくり言うと、文化祭準備をスカした目で見ながら参加してる手毬に、清夏が絡んでいくコミュです。買い出しに引っ張りだし、最後は手毬の照れ顔が見れるいいコミュです。ちなみに手毬はいつもより群を抜いてずっとぶつくさ文句垂れてます。
私が注目したのは、コミュ2話で、2人で買い出しに行くシーンです。
「なんで私なの…」と文句を垂れる手毬に、「いーじゃん、楽しもうよ!」と言う清夏。
一見ただ手毬を連れ出したように見えますが、ここには大きな意味があると思っています。
リーリヤ以外親しくしすぎない清夏が、同じクラスにいる親友のリーリヤを差し置いて手毬を指名して買い出しに行っています。
ここでは詳しくは割愛しますが、夏に親友のリーリヤは、手毬と手持ち花火をする交流が描かれました。
人見知リーリヤが、クラスメイトと行った1夜の思い出。恐らく寮に帰った彼女は、相部屋の清夏に興奮気味でその出来事を話したのではないでしょうか。
親友が心を開いた人間が、なんとあのトゲトゲチワワ、手毬だということに対する清夏の驚きは大きかったでしょう。
そこから秋の文化祭での買い出し誘いイベントです。清夏→手毬の関係は、この時点では「親友の友達」程度ですが、これは言い換えれば、親友>親友の友達>一般生徒 なので、なかなか評価高いと思います。
極めつけにこのコミュでは終盤、手毬の独白が挟まります。それは「悪いけど、慣れあるつもりは無い。学校行事だから協力してるだけ。」と本心を言ったあとで、「トップアイドルになるために不要なものは切り捨ててきたから、今更そう言われても楽しみ方が分からない」と言っています。
対する清夏の返答は、「手毬っちのそーゆーとこ、あたしは好きだよ♪」です。
このセリフが最後なので、余韻に浸る間もなくプロデュースに戻っちゃうのですが、よく考えると、彼女の言う「手毬っちのそーゆーとこ」とはどーゆーとこなんでしょうか。文脈的にはその直前の手毬のセリフ「トップアイドルになるために、不要なものは切り捨ててきたから」となります。
つまり、手毬のストイックさが気に入ってるんですね。
思い返してください。清夏は、中学時代、バレエで世界に羽ばたいた程の実力の持ち主です。中学生という若さでバレエのトップに上り詰めるには、それこそ不要なものは切り捨ててきたのではないでしょうか。当時の自分と手毬を重ねて共感しているのであれば、中学時代の清夏は手毬みたいな少女だったということになります。(!!?!?!?)
この推理だけでも驚愕なのですが、もうちょっと踏み込みましょう。でも清夏は初星学園では人当たりのいい性格になっている。手毬になくて清夏にあったもの。そう、親友の存在です。
自分のストイックさに共感し一緒に高めあえる努力家、手毬に親友ができるとしたら、実は清夏が1番近い存在なのではないでしょうか。
余談
リーリヤの努力しまくる面は、清夏を見習ってのものなのかもしれませんね。お互いをリスペクトし、高めあえるリー清、もしくは清リー最高や。
おわりに
今回紹介した考察はほんの1例、1カード内の3つあるコミュのうちひとつを抜粋しただけです。
学マスのシナリオは、非常に監修がしっかりしていて、セリフひとつひとつにしっかり意味があるものだと思っております。みなさんも好きなコミュを読み返しながら、アイドルへの理解を深めてみてはいかがでしょうか。
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