不革命前夜
夜。昼間に騒ぐ蝉の声は当然聞こえず、家の前の道路もそろそろ車が通らなくなってくる時間。こんな静かな部屋で好きな曲を聴くのが最近の楽しみだったりする。
大学の講義は相変わらずオンラインで、七月初旬にようやく大学に通える科目も増えてきたかと思えばすぐに中止。理由は言わなくても分かるだろう。つい最近ワクチン接種の為に登校したが、帰りのバスで友人と「じゃあまたね」と言い合った瞬間、「次はいつ会えるんだろう」と心の中でこっそり呟いた。
悪い意味で俺の身の回りでは何も変化は起こらず、そのまま夏休みに入った。それと同時にオリンピックも始まり、毎日様々なスポーツを観戦しては熱狂している。あれこれと心配されていたオリンピックだが、始まってしまえば最初から自宅観戦勢だった俺からすれば楽しい毎日ではある。ただ、オリパラが終わった後の日本はどうなってしまうのだろうかと不安な気持ちもあるのだが。
とにかく心配なことだらけな日々もこのまま自然と一体化し、ただの日常に変化しつつある気がする。実際、俺も「地元での移動なら大丈夫」と謎の安心感を抱きながら外出することが増えている。(とは言っても、高校の友人とは一年以上は会っていない。)
なんだかんだで充実した日々を送ってはいるのだが、何か物足りなさを感じる。その空白のようなものを埋めるために何か大きな出来事があれば良いと思うが、それも簡単にはいかないからこうして退屈しているという、最悪の連鎖がぐるぐる続いている気がしてキリがない。
九月にフォロワーとamazarashiのライブに参戦する予定で、ついこの間、当日の予定を簡単に計画した。その時間がとても楽しくて、久々に『夏休みの予定を立てる子ども』のような感覚がした。まあ、現在は緊急事態宣言が発令し、今月いっぱいは行動が制限される。その間に感染者が減っていけば良いのだが。
今日のタイトルはこの記事を書きながら聴いていた曲を引用している。MVも曲調にぴったりでとても見応えがあるので、是非。