手持ち無沙汰な日記。

 四月だからか、周りの人たちが忙しそうに生活しているのをよく見る。一人暮らしを始めた人。新しく仕事を始めた人。今から新しいことを始めようとしている人。少なくともそのほとんどが「何かを始めている」という共通点があった。

 それを自分に置き換えてみる。俺は何か新しいことを始めただろうか。去年に関していえば、確かに新たに挑戦することが増えた。まずはこうして二次創作をするためにアカウントを開設し、本を作ったこと。趣味でギターを始めたこと。その理由は自粛期間で外の世界とのかかわりが減ったからだった。しかしそのおかげでこうして沢山の人と交流することができているので、俺にとってこのコロナという現状は悪いものばかりとは言いきれなかった。

 では新学期に入ってからはどうだろう、と再び自分に置き換えて考えてみる。四月ももうじき終わり、五月になる。一ヵ月が過ぎようとしている中で、俺は何か始めることが出来ただろうか。
 結論を言うと、「何も変わっていない」。前回のnoteでも書いたが、去年からは現状の変化は無し。良く言えば、変わらずに充実した日々を生きているとなるが、今年で俺も大学三年生。やはり将来の不安さがじわじわと迫っているのを感じる。(これも前回書いた内容と似ている気がするが。)

 


 ついさっきまで、高校時代に知り合った人と数年ぶりに通話をしていた。その人は女性で、結婚もしている。彼女は「一つレベルが上がっただけでこんなにも責任感が違う」と結婚生活の不安さや職場での鬱憤を話しながらそう言った。学生から社会人へ。恋人から夫婦へ。彼女もまた、「新しく始めた」人だった。

 コロナのおかげでこうして活動できているのは事実だが、コロナのせいで何かを始めようとすることができないのも事実。「人生何とかなる」とはよく言うが、俺の場合、その「何か」が見つからない。まだまだ難しい人生だ、と二十歳を終える寸前で悟ってみる。所謂、そういうただの愚痴だ。