【台詞】神の炎を受けた村
2011-09-30投稿 こえ部過去作品
穢れてるんだそうだ。ワタシたちは。
神の怒りを受けた者に関わると、祟りがうつるんだそうだ。
ワタシの親友のベルデは婚約を破棄されて自殺した。
この池に浮かんでるのを見つけたんだ。
ベルデはいいやつだった。長い髪がとても綺麗で
笑うとえくぼができて可愛かった。
なぜあの子が死ななきゃいけなかったのか。
お前達のせいだ。
お前達「鉄の民」がワタシたち騙して神の火盗もうとした。
禁じられた神の扉開いて
神の怒り買った。だから神、三日三晩怒り狂って
村を焼き尽くした。
ワタシたちの村、なくなった。
ある日「鉄の民」の政府の役人やってきて、
金子を投げてよこした。
これで村を立て直してくれたまえ、そう言って
投げてよこした。ワタシたちに触りたくなかったんだ。
触ったら穢れると思いこんでたんだ。
あの時の役人の顔、絶対に忘れない。
蔑んだ目とはあの事をいう!あの役人、
早くその場を立ち去りたいからか、後ずさりしながら話してた。
悔しかった。本当に悔しかった。
何故、村を焼かれてその上で蔑まれなくてはいけないのか。
ワタシには分からない。
同じ人間なのになんでこんな事ができるのか。
ワタシには分からない。
・・・お前も、あいつらと同じか?
ワタシのこと、穢れてると思うか?