エクストリーム帰寮2024参戦記
(noteは初投稿ですが)初めましての方は初めまして、そうでない方はいつもありがとうございます。ベルと申します。本記事は昨年11月末に開催された京大の熊野寮祭のイベント「エクストリーム帰寮2024」に100㎞ソロ参加した時の記録です。読み物として楽しんでもらえたり、翌年以降参加する方の参考になったりすれば幸いです。
書こう書こうとは思っていたのですが色々あってすっかり遅くなってしまいました。万が一待ってくれてた方がいればすいません。
企画概要
こんな泡沫参加者の記事を読み漁るような読者には不要と思われるが一応企画説明。
・知らない場所に飛ばされて徒歩で帰ってくる
・地図アプリは使用禁止
・お金も基本所持禁止 (運営Twitter内の画像より引用)
いくつか追加で説明しておくと、参加者は申し込みフォーム内で飛ばされる距離を好きに選ぶことができ、食料として業務スーパーの1斤86円の食パンが与えられます。それ以外は概ね書いた通りです。
要約すると、知らん場所に置き去りにするから徒歩で頑張って帰ってこい!という企画です。
以下、面倒になったので敬体が消えます。
参加までの経緯
企画を知ってから参加意思を固めるまで
高校時代からTwitterに流れてくる投稿を眺めていたため、この狂った企画の存在は割と前から知っていた。そのうえで、
・サークルの1つ上の先輩方の多くが去年参加しており、よく話を聞いていたため前々からモチベがあった
・不本意な結果とはいえ折角京大に入ったのであればそこでしか出来ないことに挑戦したかった
等の理由から数か月前には予定が合えば参加することを決意。上で述べた先輩方の60㎞を超える距離かつキリのいい距離ということでやるなら100㎞というのも割と早い段階で決めていた。
フォーム入力まで
日程が決まらないことには参加できるかどうかも分からないので告知を待つだけの日々。NFも目の前に迫り急遽生えたコピ本の原稿とタテカンの制作にいそしんでいた11月中旬、ようやく日程が発表されます。
2週にわたって開催された昨年と異なり1週のみ、ということで予定が埋まっていれば参加は厳しそう。長距離参加のため日曜が埋まっていても参加できなさそう、という状況でカレンダーアプリを開くと…
12/1(日) 蓮3rd スリブ@名古屋
当落発表後に消し忘れてた蓮ノ空のライブの予定が1つ。心優しいe+様の先の展開を見通した素晴らしい気遣いにより予定が埋まることはありませんでした。翌週の22日に始まったエントリーに意気揚々と100㎞を入力し提出。一応思い当たる友人らには声をかけてみたものの、100㎞を一緒に歩いてくれる人間は見つからなかったのでチームメンバーは1人です。
準備編
知識面
流石に100㎞を知識なしで行くのは無謀だろう、ということで直前の数日間はひたすら過去の参戦記やGoogle Mapとにらめっこ。兵庫、京都、大阪、和歌山、奈良、三重、滋賀、岐阜、福井の市町村の位置関係は可能な限り暗記。知識は重さや制限なしで持ち込める唯一のものなので詰め込めるだけ詰め込んだ方がいいと思う(勿論体調を崩さない範疇で)。筆者の場合は愛知、大阪、兵庫に居住歴があったので、土地勘のあまりない京都北部や奈良・三重の山中からのルートを重点的に対策した。
体力面
中高以来万年文化部兼運動する習慣のない引きこもりオタクなのでトレーニングとかそういうものは一切積んでいないしよく分からない。強いて言うならば直前数日間は早く帰って早く寝た、くらい。そんな人間でも100㎞完走できたし案外なんとかなる。普段運動しないし参加見送るか、とか考えているそこの人、もっと軽率にエクストリーム帰寮に参加しよう!!!
持ち物
経験者より色々アドバイスを頂いていたので軽装備・防寒重視のラインナップになった。色々装備を揃えてゆっくり帰るのではなく、荷物削ってペースを上げてさっさと帰ってしまおう、というチャート。諸々の装備を買う金も怪しかったし。
・アルミブランケット(SSS)
家にあった防災カバンから引っ張り出してきたもの。めちゃくちゃ軽いのに保温性は文句なし。ガサガサうるさいけど屋外で使うなら何も問題ない。翌年以降参加する方は購入・持参することを強く推奨。詳しくは後述するがこれが無ければ凍死していた可能性も十二分にあったので本当に持って行って良かった。
・ヘッドライト(SS)
同じ防災カバンにあったので持ってきた。知り合いは割と懐中電灯を持って行ったようだが両手が空くのは大きなメリットだと思う。手が自由に使えるようになるのも大きい。
・羊羹(S)
食パンやカロリーメイト等と違って口の水分を奪わないのが偉い。「寒い夜に手袋を外してリュックから食パンを取り出して食べる」という行為はかなりのコストを要求するので手袋を着用したままポケットから出して食べられるのも素晴らしい。CPYが2くらいなのが難点。
・大沢瑠璃乃のぬいぐるみ(S)
別にこれである必要はどこにもない。しかし、見たり持ったりするだけで自分のメンタルゲージを回復してくれるアイテム、というのは想像以上に有難かった。写真にはないけど他のアクスタやらアクキーもいくつか持参。
・あったかい服(A)
スキー用のインナーを引っ張り出してきた。日が照っている時間は多少暑く感じたが、荷物増やしたり夜凍えたりするよりは良かったと思う。靴下は厚手のを2重に履いていた。
・カイロ(A)
服装でかなり寒さ対策ををしていたのであまり役に立った実感はない。出発前の待機時間の方が輝いていた気がします。
・水とスポドリ(各500ml1本ずつ)
時期が時期なので水分はそこまで必要なかった。トイレにも行きたくなるし最小限で良いと思います。
・モバイルバッテリー・ケーブル類(B)
山の中に充電できる場所などあるはずもないのでアダプターは不要でした。寒い中だとわざわざスマホを使うのも億劫になるので、モバイルバッテリーも半分以上余った。有線イヤホンは邪魔だったし、ワイヤレスイヤホンを片耳ずつ使えば結構充電は持つのでこれも要らなかったと思います。
当日編
登場人物紹介
ベル(筆者):100㎞ソロ
先輩A:先述した先輩方のうちの1人 ドライバー
友人A:サークルの友達 80㎞ソロ 最近は一緒に虹と蓮を追ってる
友人B:サークルの友達 80㎞ソロ
友人C:サークルの友達 60㎞ソロ 入学前から認知されてた 怖い
先輩B:先述した先輩方のうちの1人 100㎞ソロ
友人D:サークルの友達 50㎞ソロ
↓先輩A(昨年)・友人Cの記事
出発まで
前日に発表された予定表によると我々の乗る車の出発予定時刻は日付を回った午前2時。当日朝10時、「えくきももい車(二週目)」なるLINEグループに招待されすべてを察する。昨年さくらもちさんに秘境に連れていかれた彼が今年はドライバーとして我々を導いてくれるそうで。ありがとうございます。この時点で山の中に落とされることがほぼ確定。犠牲者は筆者、先輩Aの友人、友人A~Cの5組。授業と京艦同の例会の後、夕食は軽めに済まそう、ということで京艦同エク帰参加組の友人C、友人Dらとともにサイゼリヤで最後の晩餐を謳歌しました。22時を回り第一陣が出発。流れてくるツイートを眺めながら体を横にして休んでいると出発遅れます、とのこと。最終的に我々が熊野寮を出たのは3時半過ぎ。
ドライブ
明らかに山道を進んでいるのにかなりアクセルを踏まれた感覚のある怖めのドライブだった。生きてて良かった。他の参加者を降ろすたびに長めの停車をしていたこともあり割と時間がかかっていた。出発から5時間ほど経ち、後部座席で寝ていたところを起こされる。
先輩A「地図だと入れたんだけど車入れないからあと700mくらい歩くわ」
様子と傾斜が明らかにおかしい山道を進んでいくと、滝のようなものが見えるところで途切れていた。ここがスタートか、と思いながら辺りを眺めていると追加の一言。
先輩A「行きたいとここの崖の向こうだから越える。ついてきて」
筆者「???」
下手な登山道よりキツい道なき道を進むこと数分。登って降りた先には古びた構造物がありました。
先輩A「どこだと思う?」
筆者「駅のホームっぽいのでどっかの廃駅ですか…?」
先輩A「そんくらいは教えていっか、当たり」
もう一度崖を越えて元の場所に戻り、いよいよ旅がスタート。駅までの道中で泥に足を突っ込んだし無駄に体力が削られるしで順調なスタート、とは呼べない出発。ちょうど朝9時を過ぎた頃だった。
帰寮してからの追記
筆者が落とされた場所は近鉄大阪線の旧東青山駅、という場所でした。先輩A曰く「初参加100kmなんで割と道が分かりやすそうなとこ選んだ(ただしアップダウンは多め)」とのこと。帰寮してからTL遡ってたら知り合いが言及しててビビった。そんな有名なんですか、ここ。
スタート直後
落とされた場所が山道、ということでとりあえず下ってみる。数分後、電柱に貼られた「中部電力津営業所」の文字を確認。ざっくりと三重県の方に飛ばされたっぽい。しばらく道なりに進んでいくと初瀬(はせ)街道垣内(かいと)宿の案内。聞いたことない宿場町だったのでどこだよ〜と思っていると庭先で談笑している人影を発見。スタートが遅れたおかげで人が活動する時間帯になっていたのはラッキーだった。
筆者「すいません、少しいいですか?」
女性A・B「どうぞ」
筆者「ここ、どこですか?」
女性A「垣内宿です」
筆者「すいません、何県何市ですか?」
ここで明らかに空気感が変わったのを覚えている。酔い潰れて終電で乗り過ごしたりしない限り、普通の人間は自分が今いる都道府県を把握しているものだ。闇バイトも流行る今日この頃、怪しまれないよう早急に企画の説明を挟む。
筆者「大学の企画で知らない場所に目隠しで連れて行かれてから徒歩で帰るというものに参加していて…」
今になって考えるとこの説明も大概怪しい。幸運にもそれ以上怪しまれることはなく、ここが三重県津市であること、京都へ行くならとりあえず信号を右に曲がって165号線を行くと良いと思う、と教えていただけた。
帰寮して地図を見たから言えることだが、このアドバイス、かなりの上振れだった。下の画像を見て欲しい。
教えてもらった165号線は、歩行者が歩くことを想定されていないルートではあるが、想定解より10km以上短いうえ、一本道で分岐のないルートである。なんなら道中にトンネルもあるので高低差も少ない。エクストリーム帰寮に使う道、という観点から見れば120点のルートだったといえるだろう。
しばらく山道を進むこと1時間強。10時半過ぎに伊賀市のカントリーサインを発見。予習の甲斐あって「伊賀市からは北に抜けて大津経由で帰るのが良いだろう」ということを即座に判断できた。伊賀市突入と同時に登りも終わり、長そうな下り道を進んでいく。
マップ入手
11時40分頃、今まで森林しか見えなかった横の視界が急に開けた。小さな街に出たのだろう、と思うのも束の間、目に飛び込んできたのは「こうづの郷ふれあい市場」の看板。詳しい道を尋ねようと、小さめの観光案内所も兼ねていそうな田舎特有の市場に足を運んだ。少し前の反省を活かし、企画の説明、大まかな道を教えてほしいことを手短に伝える。ルール上何も買えないにも関わらず、その場にいた方々はすごく丁寧に教えてくれた。特にライダーっぽい恰好をした方がかなり細かくアドバイスをくれ、
・165号線をこのまま西に行って422号線を北上すると1号線に入れる
・422号線は信楽からは一旦307号線になるから注意すべき
・諏訪からはコリドールロードを使うとショートカットになる
といった情報を得た。更に、その場で地図も貰うことができた。在庫が切れていた紙の地図をわざわざ段ボールから引っ張り出してきてくれたらしい。本当にありがとうございました。
伊賀市街を目指して
12時25分、青山羽根の交差点を右折し422号線に入る。川と線路に挟まれた道をひたすら歩き続ける。体力もまだ残っていたしそれなりのペースを維持しながら進むこと2時間半、1.5㎞先イオンタウンの看板を見つけ、いよいよ市街地が近づいてきたことを実感。イオンタウンの向かいにはローソンがあった。財布の中にレシートの下についてるレモネードの無料引換券があったものの、ここまでの道中にはローソンがなく、使うことができていなかった。クーポンは現金ではないのでギリギリルール内だと思っている(屁理屈)。かさばらないし認められるならおすすめです。
三田坂バイパスへ
ローソンを出てからは数㎞の間市街地が広がっている。道中の駅前でアギルダーとミジュマルのポケふたの写真を撮ったりしながら北上を続けると眼前に広がる山々に行く手を阻まれた。
かなり馴染み深くなった422号線を相変わらず進んでいくが明らかに歩行者が通行することが想定されていない。散々伊賀市に掲げられていた人権の尊重が云々みたいなポリシーはどこへ行ったのか、路肩を歩く歩行者の人権が何も考慮されていない道が続く。
なお、この道は三田坂”バイパス”であり、歩行者の通行が考慮されていないのは当然のことであった。
夕暮れ
道中で1500mあるトンネルを恐る恐る通行したりしながら、ひたすら422号線を進んでいく。横を走る車の運転手が1つ間違えれば命は無いなぁと思いながら進んでいるうちに陽が傾き、やがて山の向こうへと沈んでいった。支給された蛍光タスキとヘッドライトを装備して夜行モードに切り替える。ヘッドライトを向けた先の標識や看板がやけに反射して目立つのは少し面白い。そんなこんなで17時過ぎに滋賀県入りを果たし、18時ごろ、焼き物の街、信楽に到着。
気力で歩き続ける
なんか痛み始めた自分の足と暗い中ぼんやりと輝く信楽の街を横目に、少しでも距離を稼ぎたかった筆者は休まずに行軍を続けることを選択。街の明かりから離れて307号線を西に進んでいく。この辺りから30分進んでは5分休む、というローテーションに。幸いにも307号線には誰も歩いていない歩道が整備されており、横になりたいタイミングでいつでも横になることができた。
山越え
朝宮という地名を過ぎたあたりで今まで西進してきた道は307号線へと名前を変え、422号線は北へと向きを変え山の中へと進んでいく。
最初こそ歩道があったものの、暫く進んでいくうちに路肩を歩かされることに。道沿いに気軽に入れる建物や公園等もなく、休むことができない環境のため、ひたすら歩き続ける。
凍死しかけた話
スタートから14時間以上が経過した午後11時半、突然開けた住宅地に出た。消えていた歩道も復活したが、足が思うように進まない。とりあえずトイレに行こうと考え、コンビニや公園を探しつつ422号線を外れた。今までの山間の住宅地と違って公園がある雰囲気しかないのですぐに見つかるだろうという読みもあった(詳しくは説明できないのでストリートビューとか見てください)。付近の地図等を求め辺りを見渡すとバス停を発見。近づいて確認すると「桜公園東」のものであり、傍に桜公園なる公園があることが確定した。そのまま進んで無事公園を発見。トイレやベンチで休息をとろうとするがいくつか問題点があった。
・トイレにドアがなく簡易的な仕切りしかないため風が通る
・ベンチが切り株状のものだったため上で横になれない
・そもそもベンチ付近にいるとトイレから臭いが漂ってくる。
これらの状況を総合的に判断し、私は入り口近くの路上で30分ほど休もうとアルミブランケット広げて横になった。
異様な体の震えを感じて目を覚ます。携帯を確認するとそこに表示されていたのは4:53の文字。どうやら5時間以上屋外で寝ていたらしい。体をガタガタ震わせながら大急ぎで片付けて出発の準備をする。流石に熱を入れないと死にそうだと思ったので道中の自動販売機で缶コーヒーを購入。ルール遵守よりも命の方が大事でした……。熱い液体を流し込んで落ち着いたかつ他にできることもないので422号線に戻る。幸いにもゆっくり寝て休んだ甲斐があり、足の疲れや痛みはすっかり回復。寝る前とは比べ物にならない速度で行軍することができた。
因みに、帰ってから地図を見るとすぐそこに横になれるタイプのベンチはあったし、周辺にコンビニもあったし、しばらく進んでいればトンネルもあった。なお、ここで人生初の野宿を経験したことにより、今後の私の旅程の宿候補には全て野宿が含まれるようになった。その結果、冬コミ1日目と2日目の間も東雲公園のベンチでQU4RTZを感じながら寝ることになった。
1号線へ
トンネルを1つ抜けると急に都市化が進んだ。事前に分かっていれば寝る前にもう少し歩いていただろう。度々現れる「ビワイチまで何km」の標識がありがたかった。道中、石山寺の付近でスローペースのランナーに抜かれたが、腹が立ったので抜き返していた。こんな馬鹿をやれるくらいには元気を取り戻していた。数時間前まで死にそうになってたのに。そんなこんなで歩いていると、ついに1号線に出た。
エンカウント祭り
そこそこ歩いて体も十分温かくなったのでスマホを見る余裕が生まれる。TLを追いながら知り合いもまだまだ頑張っているらしい、という情報を得ていると、1つの投稿が目に入った。
15分前に友人Aが同じ場所を通過している!!!追いつけるんじゃないかという考えが頭をよぎったのでペースを上げる。20分ほど小走りを続けた頃だったか、膳所駅前で見覚えのある人影を見つける。
筆者「おーーーーーーーい!!!!」
大声でHNやほとんど呼んだことのない本名を叫ぶ気にならなかったのでよく分からない声を上げる。気づいてくれた。20時間ぶりくらいの感動の再会である。彼は長時間の休息をとらず、夜通し歩いていたらしい。そのまましばらく2人で歩いていたが山道に入るところでまたとある投稿が目に入る。
先輩Bがどうやら少し先にいるらしい。追いつきたくなったので友人Aに別れを告げて山道を駆け上がっていく。元気に飛び出したはいいものの、膝と足の裏が限界だったので下り道でそこまでのスピードは出せなかった。登りの方が倍くらいペース出てたと思う。山を越えて山科の複雑すぎる交差で迷い、歩道橋の上から見渡そうとしたところで車道をダイナミックに横断する人影を見つけた。少し歩いて反対車線に渡れたところで無事合流。その後は2人とも休憩をとっていたのが効果的だったのか、想像していたよりもハイペースで進めた。
ウィニングラン
先輩Bと歩きながら見つけた看板によると、このままのペースで行くとちょうど24時間を過ぎる辺りで帰寮できそう。折角なら24時間を切りたいと思ってしまったので最後の峠で一言。
「走りたくなったので先行ってていいですか?」
ゴール直前で先輩と合流しておいて置いていくの、今考えると異常者過ぎるけど当時の筆者は楽しくなってきて走りたい気分だったのでしょうがない。道中の安養寺で大沢瑠璃乃のぬいぐるみと写真を撮りつつ見知った道を駆け抜ける。東大路通に入ったあたりでランダム再生のプレイリストから「Kawaii no susume」が流れてきてすごい笑顔になった。スリブの曲で1番好き。そんなこんなで8時54分、29時間ぶりの熊野寮に到着。途中、危険な場面もあったが、100kmの旅はなんだかんだあっさりと終わってしまった。
アフター
筆者がゴールしてから2時間ほどの間に、先輩B、友人A、友人Cといった知り合いの参加者達も続々と到着。明け方に帰宅していた他の知り合いも合流し、みんなであくた川にラーメンを啜りに行った。金を払えば温かい食事がすぐに食べられることってすごく幸せなことなんだなぁ。その後は寮のシェアカーを用いて伏見にある銭湯へ。翌日以降割と動けたのはすぐに温泉に浸かったからだと思う。その後、友人Aは意気揚々とスリーズブーケのライブビューイングに向かっていた。元気だね。
改善すべきだったポイント
①アラームをセットせずに路上で横になる
限界のところで目が覚めたからよかったものの、予定していない冬の夜の路上での睡眠は絶対に避けるべきです。市街地を進んでいた知り合い曰くコインランドリーが休憩場所として良かった、とのこと。筆者の道中にはそんなもんありませんでしたが。
②疲れているなか跳びポで跳ぶ(特に下り坂)
山科手前で流れたレディバグで跳んだら足をくじきかけました。足を酷使してる時に跳ぶのはやめよう!
あとがき&おまけ
こんな駄文に最後までお付き合いいただきありがとうございました。壊滅的に文章力がない私ですが、体験内容が体験内容だったので最低限読めるものにはなったんじゃないかな、と思います。最後にいくつか書きたいことがあったので書きます。
諸々のデータとか
好きな曲の話
今回の旅は、常にSpotifyでラブライブ!の蓮ノ空全曲リストと虹ヶ咲全曲リストを流しながら進めていました。好きなコンテンツの曲というものは、聴いているだけで頭が冴え、疲れが取れ、無限に歩き続けられそうなパワーを供給してくれます。最後に、その中でも好きな歌詞を紹介して終わります(しかもエクストリーム帰寮にぴったり!)。
私は村野さやか/野中ここなさんの高音が大好きです!!!